
スマートフォンでもなく、ノートパソコンでもない、絶妙なサイズ感と機動性で確固たる地位を固めつつある7インチのタブレット。
2011年頃まではほとんど選択肢がなかった7インチタブレットも、ドコモのタブレットシリーズの充実はもちろん、中国製の格安アンドロイドタブレットや、アップルのipad miniやなどの登場で、選択肢がグッと広がりました。
10インチクラスのタブレットが、独自規格かつコンセントからの充電に限られるのに比べ、7インチタブレットはUSBから充電できる機種がほとんど。そのため、周囲にパソコンやモバイルバッテリーがあれば困らない点も使い勝手がいいです。
そこで今回は、今買うべき7インチタブレットをピックアップしたいと思います。
●GALAXY Tab SC-01C
まずは初代ギャラクシータブ、GALAXY Tab SC-01Cです。
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7インチタブレットの先駆けとして2010年末にリリースされて以来、その完成度の高さとバッテリーのもちから、現在も人気機種のひとつとして多くのユーザーに愛されています。
発売当初はさほど人気が出ず、人気は低迷していましたが、7インチタブレットの市場を切り開いたと言ってもいい歴史的な端末だと思います。
わたしも愛用者のひとりですが、内蔵メモリの容量も16GBと多いため、アプリをたくさんインストールしても容量不足で困ることはまずありませんでした。
今となっては型落ち感のあるモデルとなってしまいましたが、それゆえに中古市場では13000円~程度で入手できる点を評価して、ベスト5に入れました。
●Apple iPad mini Wi-Fi
次は、アップルのiPad mini。
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タブレットPCの火付け役となったアップルのiPad。
完成度は抜群でしたが、サイズが10インチだったために、移動中での利用は結構な大変。
ところが、2012年にリリースされたiPad miniは、7.9インチ。
ディスプレイはレチーナではないため、超高解像度というわけではなく、アップルファンの間では少々がっかりされたモデルですが、ディスプレイのサイズ以外は、ほぼiPad2を引き継ぐスペックなので、速度やレスポンスには不満は出ないでしょう。
データ通信が可能なセルラー版と、Wi-fi経由で利用するWi-Fi版がありますが、人気はWi-Fi版。
中古でも30000円強と高価な点がネックですが、アップルのアプリはアップル製の端末でなければ利用できないため、使いたいアプリが決まっているという場合なら、迷わず買いです。
●グーグル Nexus 7(16GB)
2012年に発売された、グーグル純正の7インチタブレットです。
アンドロイドを開発・提供しているグーグル製の端末ということで、もはやリファレンスモデルといっても過言ではないスペック。
本体メーカーはASUSという台湾の半導体メーカー。ノートパソコンの世界でも絶大な支持を得ている、技術力の高い同社製品とあって、発売前から話題になっていましたが、驚異的なコストパフォーマンスと言わざるをえない性能です。
定価で2万円を切る価格ながらも、最新CPUのTegra3というクアッドコアを搭載した超ハイスペック&ハイスピードな処理速度で、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
SIMカードは利用できないので、モバイルルーターやテザリングなどを介してWi-fi接続して利用しますが、画面のが解像度や操作性などはさすがは本家グーグルのタブレットといえるサウサク感。
SIMカードによる3G/4G接続が不要なら、イチオシの選択肢となるでしょう。
●NECのMEDIAS TAB UL N-08D
NECのスマートフォンシリーズ、MEDIASを冠する7インチサイズのタブレットです。
N-08Dの特徴は、なんといってもその軽さと薄さ。
大きめのスマートフォンといっても過言ではないほどの軽量さは、ほかのタブレットを圧倒しています。省電力を実現しているため、バッテリーの持ちも非常によく、丸一日くらいなら余裕で持ちます。
もちろん、SIMカードによる次世代通信(Xi)も行えるので、単体の利用でも便利。発売されてからそれほど間が経っていないことと、人気機種ではあるものの、あまり数が出回っていないので、中古市場でも値段が高いことが難点ですが、実売価格で3万円を切るくらいなら十分にお値打ちだといえます。
●GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D
初代ギャラクシータブ、SC-01Cを正当進化させた7インチタブレット。
SC-01Cとほぼ同じ外観ながら、画面解像度や薄さは圧倒的な進化。
OSもアンドロイド2系から3系になっているので、見た目の華やかさもアップしています。
もちろん、次世代の高速通信規格であるXiに対応しているので、動作がサクサクなだけでなく、高速なデータ通信も可能。
非常に人気のある機種ではあるものの、価格も25000円前後とこなれてきているので、初代ギャラクシータブからの乗り換えでも十分に満足のいくものになるでしょう。
このほか、アマゾンのキンドルFIREや、ソニーのタブレットSなどもありますが、コストパフォーマンス、使い勝手の良さ、速度、中古市場での入手の容易さ、利用者の多さ(情報が入手しやすい)などから上記5機種をピックアップしてしてみました。
個人的には、少々汚れていてもいいから、できるだけ安くということなら、初代ギャラクシータブ。
電車やバスなどの移動中に利用したいということなら、軽量のN-08D。
アンドロイド系はちょっと飽きたということなら、迷うことなくiPad miniってところでしょうか。
でも、どの機種を買っても価格相応の満足度が得られること間違いなしの優良タブレットだと思います。