無線LANの中継ができる無線LANルーター&中継器まとめ コスパ最強のデバイスはコレだ。

無線LANを使っていて不便に感じることは、場所によって電波のつかみ具合が大幅に変わってくることですよね。

無線LANルーターとの直線距離や、遮蔽物との関係、電子レンジなど電磁波を出す機器との兼ね合いなど、さまざまな要因の影響を受けるのはもちろんですが、同じ室内であっても、ちょっとした場所の違いでアンテナが1本だったり3本だったりで、イライラさせられることもしばしば。

とくに、マンションやアパートなどの集合住宅では、電話線(コンセント)の位置も大体同じなので、隣の部屋はもちろん、上下階も同じような位置に無線LANルーターを置くことも多いわけで、無線LANのチャンネルは大渋滞。

そうすると、距離はたいして離れていないのに、無線LANの電波環境が悪く、おもったほどスピードが出ないことがあります。

そんなときに役立ってくれるのが、無線LANの中継をしてくれるデバイスたちです。

musenlan

親機<>デバイスと直接接続するのではなく、親機<>中継器<>デバイスと間接的に接続することで、より強い電波を受けることができるものです。

中継器は速度ブースターとしての役割はなく、あくまでも親機の無線LANルーターの電波の届く範囲を広げてくれるものにすぎませんが、あともう少し近ければ電波が充分に届くのに・・・といった要望に応えてくれるもの。

屋内工事をすることに比べれば圧倒的に手軽なので、ここ最近利用者が増えているものです。

ここでは、代表的な機器を紹介しましょう。

■ PLANEX MZK-EX300D(実売価格:4000円弱)


Amazon.co.jp: PLANEX 無線LAN中継機 シンプルシリーズ 5GHz対応 300Mbps MZK-EX300D: パソコン・周辺機器

プラネックスから発売されている無線LAN中継機です。
一般的な2.4GGHz帯の電波だけでなく、まだ少ない5GHzにも対応しているので、混信が起きにくいことが特徴。スループットも300Mbpsと高速なので、スペック上は必要十分な要件を満たしています。

通常パッケージのほか、アマゾンのフラストレーションフリーパッケージ版もあります。フラストレーションフリーとは、簡易包装されたアマゾン専売モデルのことで、表記上はFFP-PKE04Dとなりますが、中身はまったく同じ。ただ、時期によってはフラストレーションフリー版の方が微妙に価格が高いときもありますので、安い方を買いましょう。

使い方はかんたん。
無線LANルーター本体についているWPSやAOSSを押してから、この中継器のボタンを押すだけでペアリングが完了。ブラウザ経由で細かい設定も可能なので、おおかたの環境ではこれ1台で充分でしょう。

ちなみに、このプラネックスのモデルは、形は同じでも機能が違うデバイスが色々とあります。くれぐれも商品写真だけで判断しないよう注意してください。無線LAN中継機は、MZK-EX300Dです。

MZK-EX300Dのスペック
対応規格 : 無線部:IEEE802.11n、IEEE802.11a、IEEE802.11g、IEEE802.11b、有線部:IEEE802.3u(100BASE-TX)、IEEE802.3i(10BASE-T)
インタフェース : RJ-45ポート×2(LAN×2)、USBポート
アンテナ : 内蔵アンテナ2本(2T2R)、2.4GHz:2.7dBi(Peak)、5GHz:4.6dBi(Peak)
セキュリティ : WPA2-PSK(暗号化方式:AES)、WPA-PSK(暗号化方式:AES)、WEP(キー長 :64bit/128bit、キーフォーマット :ASCII/Hex)、無効(暗号なし)

■ロジテック 無線LAN中継機 LAN-RPT01BK(実売価格:4000円弱)



Amazon.co.jp: Logitec 無線LAN中継機 300Mbps LAN-RPT01BK: パソコン・周辺機器

大手パソコン周辺機器メーカーのひとつ、ロジテックから発売されている無線LAN中継器です。

この機器の最大の特徴は、コンセントに直付けできる点。廊下や部屋のコンセントにピッタリくっつけることができるので、邪魔になりにくいです。

アンテナ性能的にはPLANEX MZK-EX300Dとほとんど変りませんが、2.4GHzのみの出力なので、5GHzの電波を使いたい場合は、プラネックスの方がよいでしょう。

準拠規格(11n動作時):IEEE802.11n、 IEEE802.11g、 IEEE802.11b
送信出力(11n動作時):10mW/MHz以下
セキュリティ(11n動作時):WPA2-PSK、 WPA-PSK、 WEP
接続方式(LAN側有線LAN):100BASE-TX/10BASE-T
ネットワークタイプ(LAN側):IEEE802.3u/IEEE802.3/IEEE802.3x
Auto MDI/MDI-X:対応

■ I-O DATA 無線LAN中継機 WN-AG300EX(実売価格:6000円弱)



Amazon.co.jp: I-O DATA IEEE802.11n/a/g/b準拠 5GHz対応 無線LAN中継機 WN-AG300EX: パソコン・周辺機器

こちらも大手パソコン周辺機器メーカーのひとつ、アイ・オー・データから発売されている無線LAN中継器です。

上記の2機種に比べて2000円ほど値段が高いのですが、性能的にはプラネックスのものと同等。おまけに、電波のつかみがよくないようで、あまり評判は良くない様子なので、あまりお買い得とはいえないようです。

■BUFFALO 無線LAN親機 WHR-300HP2(実売価格:4500円弱~)
こちらは、エアステーションなどの無線機器メーカーとしても有名なバッファロー製の無線LANルーターです。



Amazon.co.jp: BUFFALO AOSS2 11n/a/g/b 300プラス300Mbps 無線LAN親機 WZR-600DHP2: パソコン・周辺機器

このWHR-300HP2は、中継機専用モデルではなく、これ自体が親機になる無線LANルーターなのですが、設定で中継器にすることができるモデルなのです。

エントリーモデルである WHR-300HP2でもスループットなどは必要最低限の条件を満たしており、ロジテックのLAN-RPT01BKとほぼ同等のスペックですが、上位モデルとなるWZR-600DHP2は5GHzの電波も扱えるため、安定性が増しています。

専用機に比べると、設定の手間はかかりますが、通常の無線LANルーターとしても使えることを考えると、コストパフォーマンスはよいといえるかもしれません。

■ NEC Aterm WR8165Nほか

このほか、NECから発売されている無線LANルーターとしては、WR7870S、WR7850S、WR7800H、WR6670S、WR6650S、WR6600H、WR1200H、WG1800HP、WR9500N(HP)、WR8165N(ST)などが中継機能に対応しています。

なかでも注目したいのが実売価格2500円程度で購入できるNEC AtermWR8165Nです。



Amazon.co.jp: NEC Wi-Fiルータ Aterm WR8165N (STモデル): ゲーム

ADSLや光などで無償レンタルされる機器としてもお馴染のNEC Atermシリーズだけあって、小型ながら電波が強く、家の隅々まで届くと好評。

店頭でもよく見かけることができ、実売価格2500円という低価格ながら、LANインターフェイスも3ポート備えていて、無線LANルーターとしての完成度もピカイチ。

2.4GHz専用ではあるものの、スループット300MBを達成しており、価格帯費用のコストパフォーマンスでは群を抜いています。

無線LANの中継器として専用機して発売されているプラネックスのMZK-EX300Dと大いに迷うところですが、1500円の価格差があることから、手ごろな価格で無線LANの中継をしたいと考えている人にはベストな選択です。

あまり知られていませんが、穴場モデルとして超お勧めできる信頼性の高いモデルです。

■ けっきょく、どれがオススメなの?

無線LANの中継器としてなるべく簡単に電波の届く範囲を改善したいなら、MZK-EX300Dがおすすめですが、ルーターの設定などに慣れている方なら、だんぜんNECのWR8165Nがおすすめです。

バッファロー製品は店頭ではよくみかけるため、メジャーなメーカーではありますが、正直いって無線LAN関連商品は電波が弱いことが多く、ネットワークトラブルが多発する印象があるため、あまりおすすめはしません。

値段が高いからと言って電波が強いとも限らないのが無線LAN製品の難しいところですが、日本のネットワーク環境の実質的なデファクトスタンダードメーカーでもあるNEC製品は、信頼性が高くおすすめです。

小型でアンテナが内蔵されているのに、非常にパワフルで電波のつかみがよく、無線LANルーターとしても定評のあるメーカーなので、どれかオススメを・・・ということなら、NECのWR8165Nを強くお勧めします。

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