モビリオの純正ナビに、外部入力用のケーブルを増設してみました。
ホンダのモビリオに乗っていますが、少し古いタイプのカーナビなので、外部入力端子がないのです。
オプションの仕様によっては、助手席側のダッシュボード下に外部入力端子が付いているものもあるのですが、この車種にはついていません。
ナビゲーションの入力選択には、VTRという項目で外部入力と表示があるので、ナビ本体には外部入力ができる機能が実装されているのですが、この車にはなぜか見当たらず。
そのため、iphoneやMP3プレーヤーで音楽を聞きたい場合は、FMトランスミッター経由で聞くしかなかったのです。
いままでは、バッファローから発売されていたBSFM11BKという機種を使っていました。
それは、ここに記事を書いています。
「Amazonでレビュー120超え!大絶賛のFMトランスミッター BSFM11BKを買ってみた。」という記事です。
意外と音質もよく不満がなかったのですが、1年ほど使っていると、どうやら断線してしまったらしく、音がブチブチ切れる状態に。
そこで、もう一度買いなおそうとしたのですが、同じ機種はすでにもう入手不能。
そのため、後継機種となるMトランスミッターを買ってみたのですが、同じメーカーにもかかわらず、全然使い物になりません。
周波数も同じなのですが、出力が弱いためなのか、相性が悪いからなのか、全然音が聞こえないのです。
そのあと、他メーカーのFMトランスミッターも何種類か買ってみたのですが、症状はほぼ同じ。
かといって、音楽が聴きたいだけの理由でナビ本体を交換するのも予算的に厳しい。
そこで、こうなったら外部入力端子を使って、ライン入力ができるようにしたいというのが、今回の作業のいきさつでした。
まず、このようなハーネスを手に入れました。ハーネスとは、カー用品でよく聞く言葉ですが、要は何かしらの機能を追加するための各種ケーブル類をさすようです。
調べてみると、現在搭載されている純正ナビの型番は、VXD-059MCというものらしく、その機種に対応したハーネスを探してみると、アマゾンで送料込みで1300円程度で購入することができました。
実際に届いたものはこれ。
ほかの店に比べると、ずいぶん安く入手できた方なのですが、こんな単なるケーブルが3000円近くで売られている店もたくさんあるので、相変わらずカー用品って、何でも高めですよね・・・。
さて、実際に取り付けなのですが、明るい時間帯でなければ作業がはかどらないので、土曜日の朝に早速取り付け開始。
とはいえ、車の素人にこんな作業ができるのか不安なのですが、まぁどうにかなるだろうと楽観的に作業を始めます。
ちなみに、作業開始前にそろえておくべき必要最低限の道具は、磁石つきのドライバー。
作業中、何箇所かねじをはずさなければならない箇所があるのですが、下に落としてしまうと、ほぼ確実に取れなくなるので、磁石つきのプラスドライバーだけは要準備です。
さて、まずはモビリオのフロントパネルの取り外し作業です。
最初は、両サイドについている、弓形の外装パネルの取り外し。
左右ともにはずしますが、意外と硬いので、力がいります。
こんな感じで取れます。
次に必要な取り外し箇所が、シフトレバー周りのカバー。
これも力が要りますが、マイナスドライバーで浮かせてから引き抜きます。
もともとそんなに綺麗に乗っている車でもないので、少々傷がついてもいいやと思い、思い切ってグイグイやっていますが、なるべく傷をつけずに作業をしたい場合は、カー用品店で販売されているパネル外し用のプラスティック板を買っておくほうがよいでしょう。1000円くらいですが、車のプラスティックよりはやわらかく、ソコソコの硬さがある素材で作られているので、作業が楽になります。
で、グイグイやってると、こんな感じで外れます。
ちなみに、ギアがN(ニュートラル)の場所でないと、枠を取り外すことができないので、キーを差し込んでロックを解除しつつ、ギアをNにします。
こんな感じで外れます。
次にやるのが、真ん中のパネルの下部分。
エアコンパネル類が一体型になっているので、豪快に外します。
この車はオートエアコンタイプなので、取り外し作業は比較的楽な方みたいです。
これがまた、硬くてなかなか外れず難儀なのですが、とりあえずマイナスドライバを突っ込んでグイグイやります。
横からグイグイやってると、だんだん外れてきましたが、最後はエイヤでグイッと引き抜きました。
こんな感じで中央パネルが外れます。
このとき、後ろ側には2つのケーブルがあります。
エアコン系のケーブルと、ハザードランプ用のケーブルです。
フロントパネルとつながっているので、両方とも外す必要があります。
まずはエアコン系のケーブルから。
つぎに、ハザードランプ系のケーブル。
パソコンのマザーボードと電源をつなぐケーブルみたいな感じで、コネクタ状になっています。
ツメの部分を押し込みながらだとうまく抜けます。
この2本のコネクタを抜くと、ようやくフロントパネル下段は外せます。
つぎは、ようやくパネルの上段です。
赤丸で囲った部分のねじを外さないと、上段のパネルが外せませんので、プラスドライバでねじを外します。
マグネット付のドライバーが役立つのは、このタイミングですが、左側のねじはやっぱり下に落としてしまいました・・・。
まぁ、それほど困らないので、仕方なく次の作業へ。
2つのねじを外し終えると、やっとこさ上段パネルを取り外すことができます。
ここにナビ本体が組み込まれているわけですが、引っ張り出してみると、いろいろなケーブルがつながっていますので、ゆっくりと引き出しつつ、背面を確認します。
アップで見ると、こんな感じです。肝心のケーブルはどこに差し込むのだろうと迷いましたが、赤丸で囲った部分が、外部入力のためのコネクタです。
ハーネス自体が短いので、先がステレオミニジャックになっている眺めのケーブルをつないで起きました。
差し込んだ位置は、ココ。
とりあえず動作チェックです。
あとは元に戻すだけです。
で、どこからケーブルを出そうかと迷ったのですが、助手席の右下から出せそうだったので、この位置からケーブルを引き出しました。
フロントパネルの下段も、もとあったコネクタをつないで戻します。
VTRを選ぶことで、外部入力端子から音楽を聴くことができるようになりました。
まぁ、不慣れさ作業だったので、ちょっとビビりながら作業をしましたが、それでも30分足らずでできましたので、思っていたより難しくなかったです。
同じ車種で、同じようなことをやろうとされる方がどれくらいいるかわかりませんが、オートバックスなどのお店で作業をしてもらうと、1万円いじょうかかるみたいなので、自分でやってみようと思われる方は、参考になれば幸いです。