かつてはノートパソコンの相場は10万円程度で、10万円以内で購入できるノートパソコン特集などが組まれた時代もありましたが、もはや5万円台で買えるのは当たり前の時代。
ただ、値段だけ見ても、本当の意味で「安いパソコン」といえるかどうか分からないのが、パソコンの難しいところでもあり、醍醐味でもあります。
そこで今回は、2011年の11月現在、最強のコストパフォーマンスのノートPCはどれか?ということで、予算は4万円以内と設定し、必要十分なスペックを持ったノートPCを探してみました。
4万円で買えるといっても、ネットブック程度のスペックなら、もはや購入出来て当たり前なのです。
ちなみに、3万円以下で買える最強のノートPCも探してみたのですが、やはりネットブック並みのスペックのものしか見当たらないため、メインPCとして利用することは現実的ではなく、サブノートという扱いになってしまいます。
そこで、今回は実用に十分に耐えうるメインPCとして十分に使える機種を探そうということで、最低でもcorei 3以上のスペックを搭載したパソコンを一定のハードルにしました。
家電量販店などで、データ通信カードなどと抱き合わせで売られていた1円PCが全然使い物にならないなんていうニュースも懐かしいですが、今回は、最低でも第2世代のcore i3以上(もしくは同等)のCPUを積んだ、15インチのノートパソコンを購入したいということで、最終的に候補を3つ挙げました。
それぞれ、アマゾンや価格コム、店頭などでの評価が非常に高く、それぞれに絶賛の声が上がっている激安モデルですが、本当に3機種ともに甲乙つけがたいモデル。
非常に迷うところですが、それぞれの特色を比較してみたいと思います。
まず最初に紹介したいのが、ドスパラで販売されている激安ノートPCのプライムノート クリテア DX2というシリーズ。
わたしも使っていますが、基本性能はバッチリで、自作PCに慣れ親しんだ方なら、かえって安く上がること請け合いです。というのは、Windows7 Home Premium 64bitがインストールされた基本モデルは49800円なのですが、OS無しを選択することで38981円までプライスダウンさせることができるからです。
自作パソコンメーカー系のノートPCを候補に入れる方なら、OS無しのモデルも十分に選択肢に入ると思われますので、まずは選択候補にしました。
スペックとしては、
ディスプレイ15.6インチ光沢ワイド液晶 (1366 ×768ドット表示)
CPUは、インテル Core i3 2330M (デュアルコア/2.20GHz/L3キャッシュ3MB/ HT対応)
メモリは、4GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/4GBx1)
ハードディスクは、500GB(5400rpm)
マザーボードは、モバイル インテル HM65 Express チップセット搭載マザーボード
グラフィックは、インテル HD グラフィックス 3000 (CPU内蔵)
光学ドライブは、DVDスーパーマルチドライブ (DVD±Rx8/±R DLx4/-RAMx5/CD-Rx24/DVDx8)
通信は、ギガビットLANポート×1 (マザーボードオンボード)、無線LAN内蔵 (IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth
SDカードなどを読み込めるマルチカードリーダーも搭載。
USB2.0×4 / アナログVGA出力×1 / HDMI×1 / マイク入力×1 / オーディオ出力×1
と、基本機能が充実しているモデルです。
わたしが購入したときは、core i3モデルで49800円だったのですが、半年もしない間に価格据え置きでcore i5にパワーアップされているとは、さすがネットユーザーにも絶大な支持を受けているドスパラといったところです。
そんなわけで、core i3でOS無しモデルなら、送料税込で38981円というプライム ノート クリテア DX2が第一候補です。
次に候補に上げたいのが、ASUS(国内ではエーサス、海外ではアスースと呼ばれている)という台湾のメーカーが販売しているノートパソコン、K53TA K53TA-SX0A6です。
こちらは非常に人気があり、コストパフォーマンスが最強との呼び声が高い、超人気のノートPCです。
価格コムでも売れ筋1位を記録しており、500件近い口コミがありながらも総合評価が5点満点中4.79点と、ほぼ完ぺきに近い評価を得られているモデルです。現在の最安値は39436円。
CPUがAMD製ですが、4コアというクアッドコアモデルなので、むしろインテル製の2コアCPUよりも高速に動作するシーンもあります。特筆すべきは、グラフィック性能がよいため、3Dゲームも動かせる点。そのほか、30万画素ながらもWEBカメラを内蔵していることや、USB3.0の端子が実装されていることなども特長。OSが付いていて、この価格は、驚異的と言わざるを得ないコストパフォーマンスです。
店頭でも販売されているモデルなので、ソフマップやエイデンなどのお店でも実機を触れますが、艶消しのプラスティック素材で本体やキーボード周りを固めているので、ホコリも付着しにくく、それでいて安っぽくない点に好感が持てました。
また、パッド下に配置されているクリック部分も非常に感度が高く、カチッカチッというクリック感が小気味よく、操作性は抜群。おまけに、WEBカメラまで内蔵されているので、そのままスカイプなどのビデオチャットが楽しめる点も素晴らしく、まさにオールインワンという内容盛りだくさんのモデルでした。
3つ目に候補に挙がったのが、同じくレノボ(旧IBM)が発売しているLenovo G570シリーズ。
メモリは2GB、SDカードスロットは無し、ハードディスクは320GBと、先にあげた2機種より見劣りするスペックですが、CPUがCore i5 2410M2.3GHz(512KB)という点が魅力。出あライン加工された、洗練されたデザインも魅力的です。
価格は37980円と、OS込みの値段としては非常にお買い得なスペックなので、こちらも候補として挙がりました。
まとめてみると、下記のような感じです。
個人的にはドスパラのノート クリテア DX2をおすすめしたいところですが、コストパフォーマンスの圧倒的な魅力でいえば、ASUS K53TA K53TA-SX0A6ということになるでしょうか。
名称 | ドスパラ プライム ノート クリテア DX2 | ASUS K53TA K53TA-SX0A6 | Lenovo G570 43348SJ |
OS | - | Windows 7 Home Premium 64bit | Windows 7 Home Premium 64bit |
ディスプレイ | 15.6インチ光沢ワイド液晶 (1366 ×768ドット表示) | 15.6インチ光沢ワイド液晶 (1366 ×768ドット表示) | 15.6インチ光沢ワイド液晶 (1366 ×768ドット表示) |
CPU | インテル Core i3 2330M (デュアルコア/2.20GHz/L3キャッシュ3MB/ HT対応) | AMD Quad-Core A6-3400M 1.4GHz(4MB) | Core i5 2410M2.3GHz(512KB) |
メモリ | 4GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/4GBx1) | 4GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/4GBx1) | 2GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/2GBx1) |
ハードディスク | 500GB(5400rpm) | 500GB(5400rpm) | 320 GB(5400rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ (DVD±Rx8/±R DLx4/-RAMx5/CD-Rx24/DVDx8) | DVD±R/±RW/RAM/±RDL | DVD±R/±RW/RAM/±RDL |
キーボード | テンキー付きのキーボード | テンキー付きのキーボード | テンキー付きのキーボード |
有線LAN | ギガビットLANポート×1 (マザーボードオンボード) | ギガビットLANポート×1 (マザーボードオンボード) | 100LANポート×1 (マザーボードオンボード) |
無線LAN | 無線LAN内蔵 (IEEE802.11b/g/n) | 無線LAN内蔵 (IEEE802.11b/g/n) | 無線LAN内蔵 (IEEE802.11b/g/n) |
Bluetooth | 有 | - | - |
SDカードスロット | 有 | 有 | - |
サイズ | 380 (幅) x 262 (奥行き) x 36.6 (高さ) mm | 378x35x253 mm | 376.8x34.9x249.8 mm |
重量 | 約2.5kg(バッテリー含む) | 約2.6kg(バッテリー含む) | 約2.6kg(バッテリー含む) |
そのほか | HDMI端子 | Webカメラ、 HDMI端子、 USB3.0 |
Webカメラ、 HDMI端子 |
価格 | 38981円(税込) | 39436円(税込) | 37980円(税込) |
最後に、各メーカーへのリンクを貼っておきます。
ドスパラ
DOS/Vパラダイスが略されてドスパラの名称で親しまれているパソコンショップ。
自作パソコンメーカーの老舗としても有名なショップです。
秋葉原や大阪日本橋にも実店舗があり、安心感はネット専業ショップの比ではありません。
OS無しのノートPCを購入できるショップとしても貴重。店頭価格とネット価格が同じな点も安心材料のひとつ。ネットと店舗の価格が同じというのは、通販業界にしては珍しいことですが、さすがネットの玄人さんにも絶大な支持を得ているショップらしいです。
わたしもノートパソコン3台と、デスクトップマシン4台の購入経験があります。
納期の迅速さや、カスタマイズの自由度、店員さんの詳しさなど、さすがは自作パソコン系メーカーの老舗中の老舗といったところです。
レノボ・ジャパン
旧IBMのコンシューマー向けPCを引きついだメーカー。Thinkpadシリーズなど、ノートパソコンの銘記がそろう。ラインナップが多すぎて分かりにくい点が難点だが、販売店用のモデルの方が安くてお値打ちなケースもあるため、スペック対価格の見極めが必要。ただし、直売店から購入できる安心感は大きい。
ASUS
台湾のパソコンメーカー。エーサスと読む。マザーボードなど、自作パソコンを経験したことのある人には超おなじみのメーカーで、絶大なシェアと人気を誇るメーカー。直売は無いため、販売店からの購入となるが、いずれのPCもコストパフォーマンスが圧倒的で、人気のための品薄になることも多々あるメーカー。