石油ファンヒーターの寿命は何年か?
石油ファンヒーターの家電製品のひとつなので、故障や寿命はつきものです。
どの程度まで利用できるかは使用頻度やメンテナンスの巧拙、利用環境、保管状況などに左右されるかと思いますが、おおよその寿命は何年くらいだと考えておけばいいのでしょうか?
その答えのひとつが、6年という数字です。実は、石油ファンヒーターや家電製品に限らず、ほとんどの製品には法定耐用年数というものが定められています。
これは何のために存在するのかというと、企業が減価償却という方式で税金の計算を行うためです。ちょっと経理的な話になってしまいますが、減価償却とは、一年の間に経費として認められる金額を制限するためのもの。
たとえば、パソコンの耐用年数は4年と決められています。そうすると、仮に20万円のパソコンを購入したとしたら、1年の間に経費として計上できる金額は5万円。以降、毎年5万円ずつが経費として認められるということになっているのです。
そして、この耐用年数の期間を基準として、部品の確保をしなければならない法律があります。今回の石油ファンヒーターの場合、耐用年数が6年なので、メーカーは最低でも6年間は修理に対応できるよう、パーツを備えておく必要があるということです。
こう考えると、石油ファンヒーターの寿命は、6年と考えることができると思います。
もちろん、6年未満で壊れることもありますし、10年以上使えることも珍しくありません。それに、この耐用年数も国が決めているだけで、現実的ではなものもあります。先のパソコンの場合、同じパソコンを4年間利用することは少なくなってきているので、実際の運用とはそぐわないという声もあります。
もっとも、石油ファンヒーターの場合は、火や燃料を使う機器なので、劣化や負担は大きいものです。よくあるのが、灯油が気化しなくなることで着火しないという現象。これは、変質した灯油を使ったり、フィルターの汚れなどが主な原因ですが、まれに個体差による不運な故障もあります。
最近の石油ファンヒーターは、メーカーの保証期間が3年のものも多いので、少なくとも3年未満に故障してしまった場合は、まだまだ寿命には至っていないと考えられますので、まずは3年。そして6年を一定の寿命の目安と考えてみてもいいかと思います。