あると便利なお役立ちグッズ一覧
石油ファンヒーターを快適に使うには、本体選びだけでなく、便利グッズの充実も欠かせません。
最近の製品は、かつての製品に比べて機能面も充実していて、安全性も高められています。
それでも、ガスファンヒーターのように常時燃料が補給される暖房器具ではないため、多少の面倒はあるものです。
そこで、日々の灯油充てんや、灯油の買い出しなどに役立つちょっとしたアイテムがあるだけで、毎日の運用がとてもはかどることがあるのです。
これは、実際に使っている人でなければわからない内容かもしれませんが(苦笑)、石油ファンヒーターが生活に欠かせないエリアに長年住んでいると、「なぜもっと早く買っておかなかったのだろう」と後悔するような小物が意外とたくさんあるのです。
そこでここでは、わたしがおすすめする石油ファンヒーターを快適に使うための技ありグッズをご紹介したいと思います。
おすすめアイテム1.
ポリタンクに直結できる電動式給油ポンプ
石油ファンヒーターを利用するためには、本体に収納されている灯油タンクに灯油を入れなければなりませんが、手動のポンプを使って給油を行うのは、やはり面倒なもの。
そこで、ぜひ用意しておきたいのが、乾電池式の電動給油ポンプですが、なかでもおすすめは、灯油ポリタンクに直接装着できる電動ポンプです。
上記の機種は、三宅化学というメーカーから発売されている灯油ポンプ(TP-G3)という製品ですが、ご覧のように、スイッチ部分と吸引ホース部分が一体化されており、取り付け口がポリタンクのキャップと同じサイズに作られています。
こうしたタイプの給油ポンプは、他のメーカーからもいくつか発売されています。
一般的な電動給油ポンプは、棒状になっている給油口を灯油ポリタンク内に入れて利用しますが、上記写真にあるような、灯油ポリタンクに直接装着して利用するタイプなら、転倒してしまっても、灯油がこぼえっる量が必要最小限に抑えられますので、小さなお子さんがいる家庭や、ペットを飼っている家庭でも安心して利用することができます。
また、キャップで灯油のポリタンクをふさぐ形となりますので、ポリタンクを部屋においていても、臭いに拡散が最小限におさえられるというメリットもあります。
もちろん、こうしたアイテムを使ったからといって、灯油がこぼれるのを完全に防ぐわけにはいきませんが、そもそもフタの部分に装着して利用するタイプなので、ドバッとこぼしてしまう心配がないのです。
単に給油だけ行えるタイプの電動ポンプだと、700円位から購入することも可能ですが、この「灯油ポリタンクに直接装着できるタイプ」の電動ポンプも、ホームセンターなどで2000円程度で購入することができます。
もちろん、給油が完了したら自動的に電源が落ちるため、入れ過ぎてこぼす心配もありません。
灯油をこぼしてしまうと、臭いが激しいことと、危険でもありますので、安全と利便性の両方を兼ね備えたアイテムとして、少し奮発しておくことをおすすめします。
こうしたアイテムは、こどもがついつい触りたがりますが、お子さんに手伝ってもらうときでも安心です。ちょっとしたガソリンスタンドのような気分を味わうこともできます。
非常に便利なアイテムですので、頻繁に灯油の給油を行う方や、小さなお子さんがいるご家庭、ペットを飼っているご家庭には、ぜひおすすめしたいと思います。
おすすめアイテム2.
灯油の運搬・持ち運びに便利な軽量の台車
石油ファンヒーターに絶対に欠かせないポリタンクですが、18リットルや20リットルのポリタンクが一般的なので、ガソリンスタンドで灯油を買ってきて、2つ、3つと持ち運ぶとなると、その重さは50キロ近くに及ぶことがあります。そこでぜひ買っておきたいアイテムが、台車です。
コンビニやショッピングセンターなどで見かける台車なんて「個人的に所有するもんじゃない」と思われがちな道具ですが、一台持っていると、本当に便利です。
特に、マンション住まいの場合や、駐車場から離れた場所まで灯油を運ばなければならないときなど、灯油のポリタンククを両手で持って移動しなければならないシーンでは、本当に大助かりです。
一回でも使うと、「なぜもっと早く買っておかなかったのだろう」と公開すること請け合いです。
台車にも色々とありますが、特におすすめしたいのが、トラスコ中山という会社が製造販売しているコンパクト台車「こまわり君」シリーズです。
こちらの「折りたためる台車、こまわり君を買ってみた」という レビューでも詳しく紹介されていますが、とにかく軽く、おまけに非常に動作が軽快、音が静かなことが特徴で、取っ手の部分を完全に折りたたんで荷台部分を水平にできることからも、台車の荷台サイズ以上の荷物を運ぶ時にも重宝する優れモノです。
シーズンには、月に2回、3回と買いに出かけなければならない灯油ですが、凍える寒さの中、重たい荷物を持って歩くのは大変ですので、特に女性の方、高齢の方には、絶対に用意しておいてほしいと願うアイテムです。
おすすめアイテム3.
100円ショップで買えるゴム製の滑りどめシート
100円ショップで見られたことがある人も多いかと思いますが、このようなメッシュ状になった滑りどめシートです。
これは何のために使うのかというと、台車に乗せたポリタンクが点灯しないようにするためのものです。
上記のこまわり君という台車は非常に優秀で、そこそこ舗装された道路や通路を移動しているときにはほとんど音がしない(=衝撃を吸収してくれる)使用になっているのですが、ゴツゴツした道路や駐車場で台車を押していると、どうしても小刻みな振動のせいでポリタンクがずれていき、転倒してしまうことがあるのです。
そこで、この滑りどめシートの出番です。
ポリタンクに灯油を満タンに入れると、18リットル、もしくは20リットルということになりますが、台車に2つ載せるとそれだけで40キロもあるわけで、このようなシートで衝撃を吸収しつつ、滑り止めもしてくれると一石二鳥というわけなのです。
台車を購入したらぜひこのシートもゲットしておいてください。
おすすめアイテム4.
必要なポリタンク数+1のポリタンク
石油ファンヒーターを使うにあたって、絶対に欠かせないアイテムのひとつが、ガソリンスタンドや灯油販売店から灯油を入れてくるための容器、「灯油ポリタンク」です。
ポリタンクの素材については、日本ポリエチレンブロー製品工業会が制定しているJIS規格、JISZ1710検査というものに合格する必要がありますが、じつをいうと、色に関する規定は無いのだとか。しかしながら、関西では青系、関東では赤系のポリタンクが主流のようです。
さて、みなさんは灯油タンクをいくつ使っているでしょうか?
室内に石油ファンヒーターが3~4台程度というお家では、灯油ポリタンクが2つという家庭は多いかもしれませんが、わたしはあえて、「必要な数プラス1つ」のポリタンクを提案したいと思います。
必要十分なポリタンクの数が2つのお家だとしたら、ポリタンクは3つ買いましょう、ということです。
というのは、石油ファンヒーターを快適に利用するために用意しておきたいグッズのひとつに、乾電池式の給油ポンプがありますが、この給油ポンプは、灯油ポリタンクの注ぎ口にぴったりと装着できる仕様になっているからです。
そのため、石油ファンヒーターへのタンク給油に使用している灯油ポリタンクには、自ずと給油ポンプが付いている状態となります。もちろん、このまま持ち運んで給油してくるのも構わないのですが、車や移動中にこぼれる恐れもありますし、かといって、灯油の給油のたびにわざわざ外して置いておくのも面倒です。
そこで、常に一つは「給油用」と割り切り、残りの2つに灯油を入れてくるのです。
こうすることで、ポリタンクに常に「空きがある」状況を作っておきたいのです。
1つのポリタンクでタンクへの給油を行っている間に、残り2つのポリタンクに給油をしてくる。灯油が無くなりそうになったら、また2つのポリタンクに給油をしてくる。
いわば、ローテーション方式ですが、こうすることで十分な量の灯油を確保しつつ、タンクへの給油も便利にできるということで、おすすめです。
灯油ポリタンクの価格は、ホームセンターで購入すると、18リットルの容器で400~600円程度と非常に安いので、灯油のローテーション補給を実現するためにも、ぜひ「必要な数+1」の準備をおすすめします。
おすすめアイテム5.
ゴム(すべりどめ)付きの軍手
定番になっているので今さら珍しくないかもしれませんが、ぜひ軍手は用意しておきましょう。
灯油は世紀湯製品ですので、灯油に触れた状態で長時間経つと、体質によっては酷い肌荒れや炎症を起こします。
そのため、面倒だと思っても、軍手や雑巾を使って、出来る限り直接灯油に触れないようにしましょう。
また、ポリタンクはプラスチック製なので、重量があると滑りやすくなりますし、ましてや灯油がこぼれたりすると、ますます滑りやすくなります。
そこで、手のひら側にゴムがついた、滑り止め防止の軍手を購入しておくことをおすすめします。
もちろん、5つで300円などの、激安の軍手で全然構わないのですが、最近では女性を意識してか、非常にファッショナブルな軍手も増えてきていますので、ぜひ用意しておきましょう。
灯油キャップも外しやすくなりますので、こちらも一石二鳥のお役立ちアイテムです。