石油ファンヒーターの置き場所はどこがいいのか?
石油ファンヒーターを使うとき、どこに配置するのが一番理想的なのでしょうか?
たとえば、以下の2つの場合があるとします。
実は、暖まり方が異なる(一長一短がある)というだけで、どちらの方が良いとは言いずらいのです。
基本的に暖房器具の風向は、下向きに設定することが一般的です。
空気の対流によって、暖かい空気は上昇気流を作り、冷たい空気は下降気流をつくるため、暖かい空気を下段に送り込むことによって、室内の空気に対流が起こりやすくなるからです。
頭寒足熱効果を狙うなら、石油ファンヒーターはベランダに向ける
一般的には、頭寒足熱が推奨されていますので、足元が暖かく、体の上段はヒンヤリという状態を作り出そうとするならば、石油ファンヒーターの吹き出し口をベランダ側に向けた方が良いだろうと思います。
なぜなら、吹き出した暖かい空気が、ベランダ付近の冷気によってすぐに押しとどめられるので、暖かい空気が足元に停滞しやすく、頭寒足熱の室温環境を作りやすいです。
室温全体にいきわたらせるなら、石油ファンヒーターは室内に向ける
石油ファンヒーターを使う利点のひとつは、室内全体を暖めることによって室内に配置されている家具などが熱を持ち、室温全体の底上げに寄与してくれる効果です。
よって、室内全体をまんべんなく暖めたい、熱を効率使いたいという場合は、ベランダ側から室内に向けて石油ファンヒーターを設置する方が、熱効率は良いと考えられます。
とはいえ、部屋の構造や窓の配置、設置している家具などによって色々な制約があることと思いますので、なかなか理想的な環境は作り出しにくいものですが、机に向かって長時間作業をする場合などは頭寒足熱タイプの配置を行い、室内を移動する機会が多い場所では、対流効果を優先した配置にするなどの使い分けができると理想的かと思います。