ペットショップでおなじみの猫といえば、アメリカンショートヘアやロシアンブルーなどのほか、ソマリやノルウェージャンフォレストキャット、メインクーン、アビシニアンなどが人気ですが、ペットショップではあまり見かけないものの、希少性の高い猫として珍重されている猫種は、ほかにもまだまだいます。
足が短くて寸胴なマンチカンや、見た目も動きも獣そのもののベンガル、シャム猫の亜種ともいえるオリエンタルなどです。
もともとオリエンタルは、白いシャム猫を作ろうとブリーダーたちが研究を始めたことがきっかけとされており、さまざまな毛色を持つシャム猫が誕生しましたが、もとのシャム猫のオリジナルと区別するために、オリエンタルという名称で区分けされることになりました。
コーニッシュレックスの発祥はイギリスで、羊やトイプードルのような巻き毛状の体毛が特徴。オリエンタルの一種で、源流はシャム猫とされていますが、たしかに高貴そうな表情はそっくり受け継がれているようです。
顔が小さく俊敏そうな外観ですが、性格はいたって温厚で人懐っこく、体重は2キロから5キロ程度と小さいため、見た目の割には飼いやすいのだそうです。
日本では珍しい猫種なので、価格も30万円前後とロシアンブルーややメインクーンなどと比べてかなり高額です。
ほっそりとした体に大きく伸びた耳は、まるっこくてかわいい猫とはすいぶんイメージが違っていて、体系や雰囲気は毛のない猫として有名なスフィンクスと非常に似ています。
スキンヘッドのスフィンクスに毛が生えたバージョンといったところかもしれませんが、見ていて癒される猫というよりは、非常に高貴なオーラを放つ不思議な猫。
シャム猫と同じく、どことなく気高さを感じさえます。
劇場版ドラゴンボールの制作にあたり、原作者の鳥山明さんが自宅で飼っている猫をモデルにしたとのことですが、主役の敵キャラとして登場する破壊神ビルスなるキャラクターのモデルがコーニッシュレックス。
流し目で細身で耳が長い、ファンタジーの世界に出てきそうな雰囲気が、キャラクターにもそのまま受け継がれています。