車の買い取りを考えているなら、3月中旬までに、できれば2月中にしてしまった方が得だというハナシです。
毎年2月、3月ってのは、中古車市場が盛り上がるシーズンのひとつです。
逆に落ち込むのが、ゴールデンウィーク前、お盆前、クリスマス前後。
購入する人の数が減るので、オークション市場が在庫過多になりがちで、なかなか車がさばけないからです。
さばけない理由は単純で、車がよく利用されるシーズンだからです。
車を必要とする人は、その前にすでに購入や乗り換えを済ませているからこそ、売れ時が終わっているということ。
そもそも車業界に限らず中古の市場は、買う人が増えるから、売る人も増えるわけです。
売る人ばっかりで買う人がいなければ、値崩れするばかりです。
よって、できるだけいい条件で買い取ってもらうには、これらのシーズンは避けた方が良いのですが、逆に駆け込み需要が発生するシーズンもあります。
それがこの、2月3月の時期。
自動車税がかかる前に売ってしまいたい人たちが、駆け込みで車を売りに来るからです。
この駆け込みシーズンは、売る側からすればやっぱり分が悪いわけで、買いたたかれるとまでは言わなくても、在庫過多になりがちなので、買い取り価格も安くなりがちです。
そこで、できるだけ早めに売ってしまった方がいいということで、できれば2月中に売却を済ませておく方が得策なのです。
もともと自動車税は、4月1日現在の所有者に対して課税されるものです。
良心的な買い取り屋さんなら、車を引き取った後にすぐに所有者の名義変更をしてくてますが、それでも1日、2日はかかるものなので、ギリギリでは間に合わない可能性があります。
よって、出来る限り早めに売ってしまっておく方が得策です。
ちなみに廃車の場合は、いつ廃車にしても構いません。というのは、年度の途中に廃車にした場合、月割で自動車税が返ってくるからです。
年税額 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
4001~4500cc | 76,500 | 70,100 | 63,700 | 57,300 | 51,000 | 44,600 | 36,200 | 31,800 | 25,500 | 19,100 | 12,700 | 6,300 | - |
3501~4000cc | 66,500 | 60,900 | 55,400 | 49,800 | 44,300 | 38,700 | 33,200 | 27,700 | 22,100 | 16,600 | 11,000 | 5,500 | - |
3001~3500cc | 58,000 | 53,100 | 48,300 | 43,400 | 38,600 | 33,800 | 28,900 | 24,000 | 19,300 | 14,400 | 9,600 | 4,800 | - |
2501~3000cc | 51,000 | 46,700 | 42,500 | 38,200 | 34,000 | 29,700 | 25,500 | 21,200 | 17,000 | 12,700 | 8,500 | 4,200 | - |
2001~2500cc | 45,000 | 41,200 | 37,500 | 33,700 | 30,000 | 26,200 | 22,500 | 18,700 | 15,000 | 11,200 | 7,500 | 3,700 | - |
1501~2000cc | 39,500 | 36,200 | 32,900 | 29,600 | 26,300 | 23,000 | 19,700 | 16,400 | 13,100 | 9,800 | 6,500 | 3,200 | - |
1001~1500cc | 34,500 | 31,600 | 28,700 | 25,800 | 23,000 | 20,100 | 17,200 | 14,300 | 11,500 | 8,600 | 5,700 | 2,800 | - |
1000cc以下 | 29,500 | 27,000 | 24,500 | 22,100 | 19,600 | 17,200 | 14,700 | 12,200 | 9,800 | 7,300 | 4,900 | 2,400 | - |
軽四乗用車 | 7,200 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
軽四貨物車 | 4,000 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
しかし、買い取りの場合は、そうはいきません。
買い取るということは、その車は市場にまた流れるわけですから、車が存在しつづけることになります。
4月1日時点の所有者が全額負担することになっているので、仮に持ち主が変わったとしても、自分に自動車税が還付されることはないのです。
よって、かりに近々売る予定があるのなら、さっさとうやってしまわないと損だということになるのです。
廃車ではなく、買い取りを予定している場合は、遅くとも3月中旬までに、出来れば2月中にすませてしまうことをおすすめします。
ちなみにわたしは、ガリバーで15台の車を売却・廃車しています。
買い取りや廃車をやっているお店の中には、廃車で申し込んだのに勝手に売却扱いしてしまう店もあります。くわしくはわたしが車の買い取りにガリバーを奨める理由に記載していますが、実際にあるんですよ・・・。
その点、大手のガリバーは、当たり前の対応を、的確に素早く間違いなくやってもらえる点が気に入っています。
そりゃあ、もしかして買い取り店をハシゴすれば、買い取り価格に数万円の差くらいは生じるかもしれません。
でも、「名義はちゃんと変わっているんだろうか?」「ちゃんと廃車にしてくれているのだろうか?」とドキドキさせられるくらいなら、安心感を選びたいのです。
もし安心して任せられる店をということなら、ガリバーは十分に評価に値する店だと思いますので、まずは見積もりだけでもやってもらうといいと思います。
●事前のネット査定、査定予約をおすすめしたい理由
いざ車を売るとなった場合はもちろん、今の車がだいたいどのくらいで売れるものなのかを知りたいという場合、査定をしてもらうことになります。
その際、事前の予約なく、直接お店(たとえばガリバーなど)に持ち込んでもいいのですが、現在の日本では毎日3万台以上の車が売却されている事実があります。
おまけに、わたしのようなサラリーマンは、土日祝日しかお店に行けませんから、土日祝日にアポなしで車の査定をしてもらうとなると、3時間くらいは待つ覚悟が必要です。
そこでおすすめしたいのが、あらかじめネットで査定、または査定予約をしておくことです。
お店に来店する前に個人情報を差し出してしまうことに躊躇する人も多いと思いますし、わたしもそうでした。
でも、お店に行って査定をしてもらおうとしても、車検証は見せることになりますし、住所や名前などは書かされます。それすらいやだという人は概算査定すらしてもらえませんから、買い取り金額を知るまでのどこかのタイミングで、自分の個人情報は明かすことになります。
よって、お店で何時間も待つのが嫌だという場合はもちろん、そろそろ売りたいなと思っている人、車検が近くて売ろうか車検を通そうか迷っている人、今は売るつもりは全然ないけれど買取価格だけは知りたい人などは、とりあえずネットで査定もしくはネット予約だけでもをしておくとよいと思います。
これまで15台の車を売却、廃車にしてきた経験から、車の買い取りは絶対に事前にネット査定(ネット予約)をしておいたほうが楽です。ノーアポで店頭に持ち込むより、はるかに簡単でスピーディに査定金額がわかります。
わたしの場合はガリバーをよく使っていますが、早めに「最高値」を知りたいという場合は、一括査定サイトを使うと便利です。
一括査定サイトにも色々とありますが、わたし個人としてはガリバーなどの大手買取店が加盟している「かんたん車査定ガイド」というサービスがおすすめです。
一括査定サービスとは、車種や年式などの情報を入力すると、様々な車買い取り店から即座に買い取り金額を提示してくれるサービスです。車買取店からしてみれば、ライバル他店よりも高く買い取り金額を提示しなければお客さんから車を売ってもらえないので、その店が提示できるギリギリの高値を提示してくれます。いわば、逆オークションのような感じです。
一括査定サービスもピンキリで、なかには強引でしつこい営業をしてくる車買取店が加盟している一括査定サービスもあるんですが、「かんたん車査定ガイド」は、JADRI(日本自動車流通研究所)に加盟している大手(つまり信用できる会社)しか加盟していないので安心できます。
具体的には、ガリバー、ハナテン、TAXなどの、テレビCMや雑誌広告などでおなじみの大手・有名どころしか加入していませんので、聞いたこともないような会社からのしつこい営業がありません。東証一部に上場している「エイチーム」という会社が運営しているので、あやしげな買い取り会社が混じっていないのが最大の特徴です。
おまけに、かんたんな情報入力を行うだけで、即座に買い取り相場が表示されるので、「だいたいいくらくらいになるのかな?」という興味本位だとしても、十分に頼りになります。
毎日3万台近くの車が売却されているということは先にお話ししたとおりですが、査定だけに限れば、月間に10万~15万件、年間でいえば120万~180万件もの査定が行われています。ネットでの査定だけでこれだけの件数の査定が行われていますので、もはやネットで査定を申し込むのは当たり前の時代になっていることを感じます。
お店にわざわざ行かなくとも、手元で買い取り金額を知ることができるのは本当に便利。使わない手はありません。仮にお店に行く場合でも、ネットで査定だけしておくと、「これくらいで買ってくれるっていう提案が来ているけど」という交渉も楽にできると思いますので、まずは査定だけでもやっておくことをおすすめします。
●不動車や故障者を売却したい場合は、廃車買取専門店を使うべし
すでに動かない状態の車(不動車)だったり、長年放置して錆びだらけになってしまった車を持っている場合は、廃車の買い取りサービスを使うと良いです。
わたしが住んでいるここら辺は結構な田舎なので、一軒家の庭(というより畑?)に、ものすごく古い車が放置されたままになっているのをよく見かけます。
おそらく、車を運転できる旦那さんが亡くなって、そのまま車が放置されたままになってしまっているのかなぁと思いますが、エンジンもかからないでしょうし、いわゆる不動車ってやつです。そこまでひどい状態ではないにしても、「もう使わないけど、動かせないので売るに売れない」「処分するに処分できない」などの車で困っている場合は、廃車の引き取りサービスがメチャ使えます。
たとえばわたしの場合も、実家に車があるのですが、もう10年近く乗っていないし、エンジンもかからないし、タイヤも空気がありません。おまけに、わたし以外に運転できる人間がいないので、処分するにもできなくって困っていたんです。そこで利用したのが廃車の引き取りサービスでした。
そもそも、なんでこういうサービスが成り立つのか不思議だったのですが、パーツ単位での再利用や、単純に鉄(資源)として再利用することができるため、廃車の買い取り業者にしてみれば十分に価値があるのだそうです。
もちろん、正常に動く車としての価値に比べればその価値は低いものですが、自分で処分費用を払って廃車手続きをするくらいなら、買い取ってもらえる方がはるかに楽です。それに、登録の抹消手続きも無料でやってくれますので、そういった各種手続きにも本来費用や時間や手間がかかることを思えば、廃車の引き取りサービスは非常にありがたい存在です。
動かない車の場合は、レッカー車で引取りにきてくれます。費用は無料ですし、諸手続きも全て無料。追加費用は一切ないので、まちがっても、こちらがお金を出すということにはなりません。
もし長年放置したままの動かない車があったり、事故で動かなくなってしまって年月が経ってしまった車がある場合は、不動車の買い取りサービスや引き取りサービスを使うといいと思います。