韓国で猛威を振るい、世間を騒がせている中東呼吸器症候群(MERS)感染は、感染者が1149人にのぼり死亡者が431人といまなお拡大しているようです。
▲Wikipediaに掲載されているMERSコロナウイルス
日本ではまだ感染が確認されていないものの、すでにパンデミックといってもよい状況。
致死率が40%という強い毒性を持っているため、まだ大丈夫とは安心せずに早いうちに対策をしておきたいものです。
そもそもこのMERSコロナウイルスは、かつて猛威を振るったSARSコロナウィルスとよく似た組織を持つ亜種。
コウモリが発生源だと言われていますが、ヒトに感染した経緯は解明されておらず、有効な治療方法なりワクチンが確立されていないため、MERSへの感染は死を意味するほどの脅威を持っています。
そんな「わからないことだらけ」のMERSですが、やはり有効な予防法としては、石鹸による手洗いの徹底や、マスクの着用、ドアノブや取っ手などのきめ細やかな消毒・殺菌・滅菌が有効とされています。
また、インフルエンザと同様、口や目、鼻などの粘膜から感染する恐れが高いため、常に消毒を心がけ、清潔な手で触るように気を付ける必要があります。
感染方法はまだ完全には解明されていないため、何をするにも気を付けようがありませんが、できる限りのことをしておきたいのが人情です。
そこで候補に挙がってくるのが塩素。
キッチンハイターなど、漂白剤として有名な塩素です。
食中毒の原因となるO157や、ノロウィルスでも高い感染予防効果があるとされた塩素は、殺菌能力こそ強力ではありますが、指紋がなくなってしまうほど刺激が強く、頻繁に利用すると肌がガサガサになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、次亜塩素酸水です。
幼稚園や保育園でも塩素を薄めた消毒液で幼児が触れる可能性のある机や廊下などを拭いていたそうですが、あまりに強力なために何かよい手段がないかと探していたところ、塩素とほとんど化学構造が変わらない次亜塩素酸水を採用したところ、塩素と同等の殺菌効果があるにもかかわらず、刺激が少ないために手肌にやさしいということで全国的に広まった経緯があります。
最近では、超音波式の加湿器に少し混ぜて使うことで、加湿機本体の消毒と、室内の消毒ができるということで、たいへん注目されているサニタリー用品です。
わたしも季節を問わず常用していますが、そのおかげもあってか、インフルエンザやノロウィルスへの感染はまだ経験したことはありません。(もっとも、夜更かしや体調不良などで風邪をひいてしまうことはありますが)
そんなわけで、絶対の効果があるとは言い切れませんが、MERS対策にも有用だと思われますので、ぜひ一家にひとつ次亜塩素酸水を常備しておいてはどうかと思います。
ちなみにアマゾンでオススメのは、ジアニストという製品。
わたしも常備して使っており、100円ショップなどで売られているスプレーボトルに移し替え、リビングやトイレなど、さっと使いたい場所に置いています。
消毒だけではなく、消臭や掃除にも使えるアイテムですので、持っていて損はありません。
同じく人気の次亜塩素酸水「ノロキラーS」の詰め替え用として使ってもOKです。
感染経路やメカニズムがはっきりしていないので恐いところですが、できる限りの備えをしておくことで、しっかり対策をしておきましょう。
そのほか、ウィルスに対する免疫力をつけるという意味では、すこしまえに話題になったヨーグルトや、カゼインシロタ株などが含まれたヤクルトなどもいいと思います。
普段の健康状態が感染時の回復のカギを握りますので、ふだんの健康管理には十分に気を付けておきましょう。