ユーチューブなどのストリーミング動画はもちろんのこと、DVDや動画ファイルなどを自在に変換することのできる、かなり便利なソフトウェアを見つけました。
FonePawの『スーパーメディア変換』という名前のソフトです。
公式サイトを見ると、「スマホ対策専門家」と書いてあり、スマホをより便利に使うためのソフトウェアがいくつかあるのですが、この『スーパーメディア変換』は、スマホに関係なくかなり便利なソフトです。
どんなソフトなんかといいますと、
1.動画&音声編集
2.ビデオプレーヤー
3.動画&音声変換
4.DVD リッピング
5.ビデオダウンローダー
の5機能が統合されたソフトウェアっていうところです。
わたしはWindows版を使っていますが、Mac版もあります。
とくにお気に入りの便利な機能が、5番のビデオダウンローダー機能なのです。
超絶便利だったので、ちょっと紹介してみたいと思います。
インストールが終わってまず起動するのがこの画面。
試用版の状態だと、変換できる動画の長さが5分までという制限がありますが、製品登録を完了させると制限は解除されます。
今回は、ユーチューブにアップされている動画をローカルにダウンロードするために使ってみます。
たとえば、ちょっと長めの学習コンテンツなどの場合、じっくり見たいのはやまやまなんですが、パソコンの前でゆっくり見ている時間もなかなか取れないものですよね。
かといって、容量制限のあるスマホでストリーム動画をガンガン見るのも、なんとなくムダな気がしてしまいます。
なんといいますか、ミネラルウォーターで手を洗うようなもったいなさというかですね。
ユーチューブの設定(HTML5形式のプレーヤー)によっては再生速度を変えたりもできるのですが、それでも2倍速までにしか対応していません。
それに、ちょっとだけ巻き戻したいとか、ちょっとだけジャンプさせたいなどの細かい操作はストリーミング動画なので不向きです。
それより、もっと根本的な問題があります。
そもそものハナシ、いつなくなってしまうか分からないのがWEBコンテンツです。
明日見ようと思っていても、ひょっとして削除されていたり、なくなっていたりするかもしれないのです。
そうすると、いまのうちに手元にダウンロードして、実態のあるファイルとして保存しておけると安心ですよね。
パソコンに保存されているビデオファイルだからこそ、自分好みのセッティングで閲覧できる点もいいです。
ということで今回は、ユーチューブ動画を引っ張ってみましょう。
なお、ダウンロードした映像の取り扱いは、個人的に楽しむだけにしておくか、それぞれの映像の取り決めに従いましょう。
さて、見たいユーチューブ動画にアクセスすると、そこにはURLが記載されていますよね。
スーパーメディア変換のダウンロードというボタンをクリックすると、URLを入力する画面が表れますので、先ほどのURLをコピー&ペーストします。
それから分析というボタンを押すと、ダウンロード可能な動画サイズが複数表れます。
今回は一番高画質な1080Pにチェックを入れて確認ボタンを押します。
すると、動画のダウンロードが始まります。
で、ここからがミソなんですが、変換対象が「ダウンロード」のときは、この動画をどの形式に変換するのかを選んで、変換ボタンをクリックすることで動画ファイルが完成となります。
わたしも最初はダウンロードが終わったらすぐさま動画が見られるのかと勘違いし、
「あれれ?ファイルはどこにあるんだろう?」
と探してしまったのですが、このままだとまだ保存もされていません。
変換ボタンを押すことで初めてエンコードされて、指定の場所に動画ファイルが出来上がるという流れです。
変換できるファイルの種類はこんなにもたくさんあります。
いろいろな形式が選べますが、今回はMPEG形式にしてみました。
こんな感じにデスクトップに保存してみました。
さっそく再生してみるとご覧のとおり。
しっかりローカル上で閲覧できる動画ファイルが出来上がりました。
ローカル上にファイルさえ確保できれば、あとは自分の好みの環境で閲覧することができます。
人気のメディアプレーヤーGOMplayerなどには倍速再生機能がついていますので、好みの再生速度でスピーディに学習できます。
ででも、もうちょっといいソフトがあるんですよ。
わたしが好んで使っているプレーヤーに、nvplayerというものがあります。
このnvplayerは、倍速再生ソフトとしてかなり老舗なのですが、フォルマント解析が行われているのか、音程がオリジナルにきわめて近く、なおかつ音質もなかなか良いので、可変再生しても聞き取りやすいのです。
音声ファイルだけでなく、下記のように動画にも対応しているので、今回のような長時間映像なんかをサクッとみるときには超重宝しています。
動画のダウンローダーには無料のものから有料のものまで色々とありますが、安定性と豊富なフォーマットはさすが有料ソフトです。
特筆すべきは、CUDAに対応していること。CUDA(Compute Unified Device Architecture:クーダ)が有効になっているGPU(グラフィックプロセッサユニット)なら、より高速に動画を解読・エンコードすることができるので、大量の動画ファイルを処理しなければならないときでも時間短縮が見込めるこということです。CUDAに対応しているかは使っているPCの環境にもよりますが、対応機種であればより高速に変換作業ができるということですね。CPUのコア数の複数化と同じようにGPUも複数コア化してきています。CUDAは超並列コンピューティングと呼ばれることがあるように、頭打ちになっているクロック数の突破口になると言われている技術なので、これはこれでなかなかの売りなんじゃないかと。
ネット上の動画をダウンロードして好みのフォーマットに変換したい人はもちろん、セミナーDVDなどをリッピングしてスマホなどで見たいといった用途にも最適ですよ。
●Fonepaw スーパー動画変換
http://www.fonepaw.jp/video-converter/
●NV Player
http://www.seera.jp/