わが家では2014年3月に購入したパナソニックのドラム式洗濯機のNA-VX3300Lという機種を使っているのですが、よりによって大みそかの前日(2020年の12月30日)に壊れてしまいました。
原因は、モーターとドラムのゴムベルト外れだったのですが、その際のパナソニックの対応が素晴らしかったので、記事にしてみました。
故障の原因にもよると思いますが、同じような症状で困っている方の参考になればうれしいです。
目次
パナソニックのドラム式洗濯機 NA-VX3300Lの異常停止
いつものように洗濯を開始して風呂に入っていると、洗濯途中でピーっという警告音とともに異常停止してエラー表示されていました。
その後、電源を入れなおして動かしてみますが、けたたましいモーター音はするもののドラムが全く回っていません。
空回りしている状態なので、ものすごい回転音だけして本体はうんともすんとも言わずです。
で、洗濯機本体の下をのぞき込むと、ゴムベルトのようなものが外れて下に落ちているのが見えました。
ドラム式洗濯機のドラムは、モーターの回転をゴムベルトで伝えることによって回っているのですが、このゴムベルトは経年劣化によって伸びたり緩むことがあり、ごくまれに外れてしまうことがあります。
ベルトが外れているので何をやっても無駄なのはわかっていますが、電源を入れなおしてスタートさせてもエラー表示すらしなくなり、電源が勝手に切れる状態になりました。
自力での修理も考えたけど、重すぎて無理だった
それにしても、よりにもよって大みそかの前日に故障するとはなんとも運がありません。
仮に最短で修理してもらえたとしても正月明けになるだろうと考えると、気が重くなってしましました。
洗濯ものも溜まっていたので、どうにか早く使えるようにしたいと思い、自分で修理できないかなぁとネットであれこれ検索してみると、自力でベルト交換をしたり、ベルトを着けなおして修理している人の姿を見かけました。
たしかに、裏蓋を開ければベルトが見えているので、それをひっかけるだけで修理はできそうです。
でも、ヒョロガリのわたしには、そもそも80キロ近くある洗濯機を自分で移動させる自信がありません。
それに、どうやらベルトだけ取り付けなおしてもダメらしく、いっしょに交換すべきパーツ(プーリーという部品)があるらしいことが分かります。
NA-VX3300L用 Vベルトセットという製品が該当するらしいのです。
ベルト自体は1000円から3000円程度で販売されている安価なパーツなのですが、どのみち年末年始はネットショップもお休みでパーツの調達はできず・・・。
お手上げなわけで、自力での修理はあきらめました。
ちなみにVベルトのVは、断面がVの形状をしているからVベルトってことらしく、汎用的な名称だそうです。
ともかくこれで、年末年始はコインランドリーへの往復生活が確定してしまいました(苦笑)
パナソニックに修理の依頼をする
自力修理を断念したため、修理価格にビビりながらもパナソニックに修理依頼をしようと思い、下記のページに記載されていたフリーダイヤル0120-878-554に電話をすることに。
https://www.panasonic.com/jp/support/consumer/repair/tel.html
すると、大みそかの前日にもかかわらずオペレーターさんにすぐにつながりました。
症状を説明するとたいへん気の毒がってもらえまして(苦笑)、
「年明けになるのは覚悟してますんで、なるべく早め目でお願いします」
とお願いしてみると
「本日中に修理担当からご連絡を差し上げて、修理日の日程をご相談させていただきます」とのこと。
少しほっとした気持ちで電話を待っていると、2時間後くらいには電話をもらえて、修理日が確定しました。
修理担当さんによると、2021年は1月5日までお休みらしいのですが、その翌日の1月6日なら出張修理が可能とのこと。
そこで、1月6日をリモートワークに切り替えて修理をしてもらうことにしました。
NA-VX3300Lのベルト外れの修理は無料だった
じつはこの症状を経験するのは2回目なんです。
前回は2016年ごろにベルト外れの症状が出て修理の方に来てもらったのですが、ものの15分ほどで修理を完了させて帰って行かれました。
当時は、まさか洗濯機のベルトが外れていることが原因だとは思わず、
「買って間もないのに延長修理にも入ってないからエラい出費になるなぁ・・・」
と思っていたのですが、修理代は無料。
嬉しい誤算で助かったのですが、その際に聞いてみると、どうやらこのNA-VX3300Lは構造上、ゴムベルトが外れやすくなっているらしく、リコール対象とまではいかないものの、無償修理対応する対象になっているそうでした。
で、今回もまったく同じ症状だったので、
「もしかしてまた無料で修理してもらえるかも・・・」
「でもなぁ、もう買ってから7年近いし、さすがに今回は修理代がかかるだろうなぁ」
など色々考えていたのです。
で、修理が完了した際に
「修理代はいくらでしょうか」
と聞いてみたところ、なんと今回も無料で修理とのこと。
おまけに出張代金すらかからないとのことで、なんだかかえって申し訳ない気持ちになってしまいました。
1回目の修理の際は、購入してから2年後だったため、無償でも「あぁ、よかった」くらいの感想でしたが、さすがに今回は購入してから7年目なので、これほど年数がたっていても無償で修理してもらえることに「パナソニック、スゲー」「やっぱ一流の家電メーカーは違うなぁ」と感動してしまいました。
たしかに、NA-VX3300Lのベルトは構造上外れやすいみたい
使い始めてから7年近く経過するとはいえ、2回もベルトが外れるということは、やはりNA-VX3300Lはベルトが外れやすい構造のようです。
わたしだけでなく、同じ型番の洗濯機を使っている知人もベルト外れを経験しているらしく、やはり修理代は無料だったらしいです。
中古ショップで購入した洗濯機だったにもかかわらずです。
たしかにNA-VX3300Lは製品自体に問題があったのかもしれませんが、こうして迅速な修理をしてくれて、なおかつこれだけ年数が経過しているにも関わらず、無償で修理対応してくれるって、すごいことだよなぁと感じました。
さすがは日本というか、パナソニックってすごいメーカーだなぁと思いました。
新型コロナウイルスの影響もあって、今年は実家への帰省はせずに自宅で過ごすつもりではいたのですが、まさか正月の三が日をコインランドリーの往復で過ごすとは思ってもみず・・・。
トラブル自体はやっかいでしたが、日本のメーカーの素晴らしさや安心感をあらためて実感させられる出来事でした。
海外メーカー製品だと、サービスセンターの拠点数などの問題から、こうはいかないと思います。
もしパナソニックのドラム型洗濯機を使っていてトラブルがあった場合は、まずはベルトが外れていないか洗濯機の下をのぞき込んでみてください。
機種にもよると思いますが、ベルト外れの場合は自分で修理しようとせず、修理の相談をしてみてもらうと無償で対応してもらえるかもしれません。
参考になりましたら幸いです。
その1年後の後日談
この記事を後悔したのが2020年の年末だったのですが、じつは2021年の年末にもまた修理に来ていただきました。
というのは、洗濯機が回り始めたときにモーターから異音がするようになったからです。
具体的には、低速で回っているときは問題ないのですが、高速で回転し始めるとキンキンと音がうるさくなり始めました。
そこで、「またベルトが外れかかっているのかもしれない」と思い、同じようにパナソニックの修理センターに連絡を取ったのですが、昨年度の修理記録を持っているようですぐに対応してくださり、幸いにも年内に修理に来てくださることになりました。
で、じっさいに見ていただいたのですが、今回はベルトに問題があったわけではなく、モーターの劣化によるものだったそうです。
しかしながら、
「これだとふつうに出張修理代がかかってしまうので、ベルトの交換もしておきますね」
「ベルトの交換ということであれば出張費も無料扱いにすることができますので」
と、とてもうれしい提案をしてくださり、ベルトの交換をやっていただけました。
その結果、ベルトとモーターの連結(締め付け)がしっかりしたことによって、かえって音は少しうるさくなったのですが、この洗濯機ももう7年目になるので、寿命的にはそろそろなので、このまま使えるだけ使って完全にダメになったら買い替えようと思いました。
いまどきの家電製品ってなかなか壊れることはないものですが、こうして手厚いサポートが得られることは日本のメーカーのよさでもあるよなぁとあらためて実感したと同時に、次回もできればパナソニックの洗濯機を選ぼうと思った出来事でした。