モバイル用のパソコンがずいぶんと低価格化したことで、日本ではパソコンの置き忘れによる紛失がよく起きていますが、海外への出張などでは、盗難の心配もあります。
また、どれだけ気を使っていても、強盗に「それをよこせ」と脅されたとしたら、それはもはや手の打ちようがないことに・・・。
パソコン本体だけならまだあきらめもつくかもしれませんが、最悪なのがデータの紛失。
おまけに、個人情報が含まれたデータの流出ともなると、もう泣きっ面に蜂とはこのことです。
そこで、せめて「パソコンをなくしたときにデータが流出しないように」ということで、セキュリティ機能付きのハードディスクが各社から発売されています。
なかでも異彩を放つのがこのレノボのセキュア・ハードディスクシリーズ。
日本での名前は『ThinkPad USB3.0 500GB セキュア・ハードドライブ』となっています。
見た目のインパクトも抜群ですが、実用性についても質実堅牢。
そのわりに使い方はとても簡単で、あらかじめ設定した番号を入力しないと、データへのアクセス(読み書き)ができないという仕組みです。
仮にハードディスクだけを抜き出されたとしても、暗号化されているために読みだしは不可能です。
このテンキー付ハードディスクは、旧モデルを2008年頃からみかけるようになり、人気のあったシリーズですが、現在はUSB3.0仕様となってますます便利になりました。
ベースとなるHDDは2.5インチとポータブルタイプなので、携帯性も悪くありません。
最大の特徴は、なんといってもハードディスク本体に付与されている物理キー。
最大で16桁までの暗証番号を登録できます。
最大桁数まで使うと、自分でも解除できないようになってしまいそうなので、せいぜ8ケタ程度にとどめておく方がいいかもしれませんが、抜群の安心感のため、特に海外出張をする機会の多い方に人気です。
いまどきだと、500GBのポータブルハードディスクが1万円以下で買えますが、このセキュアハードドライブは約2万円と少々高額。
でも、データ流出のリスクに比べると、それを補って余りあるだけの価値があります。
もちろんThinkpadシリーズ以外にも使えますが、所有する喜びをくすぐるあたり、さすがIBMブランドですね。
スペックとしては、500GBで5400rpm。重さは200gと初期モデルより軽量。ACアダプタ不要でケース付です。