ここのところ急速な円安の影響で、値上がりし始めている製品もちらほら見かけるようになりました。
ところで、円安や円高って、慣れていないと「どっちが得なのか?」迷ってしまうことがありますよね。
自分のメモとしてあらためて記載しておくと・・・
円安とは、相対的に円の価値が下がる現象です。
円高とは、相対的に円の価値が上がる現象です。
この「相対的」という存在が直観的な理解を妨げているのだと思いますが、たとえば基準値が1ドル=100円だったとした場合。
1ドルが90円になると、10円の円高です。
1ドルが110円になると、10円の円安です。
やっぱりこれでも分かりにくいですね・・・。
そこで、第三者を交えると、ちょっとマシになります。
たとえば、ドル換算の自動販売機があるとしましょう。
缶コーヒーは1本1ドルとします。
平常時は1ドル=100円ですから、100円を入れると缶コーヒーが買えます。
ところが、50円の円安(つまり1ドル150円)になった場合は、150円入れないと、缶コーヒーが飲めません。
いままでは100円で1ドルと同等さとされていたものが、150円で1ドルと同等だという扱いになるからです。
逆に、50円の円高(つまり1ドル50円)になった場合は、円の価値が高くなったということなので、50円で缶コーヒーが飲めます。
いままでは100円で1ドルと同等さとされていたものが、50円で1ドルと同等だという扱いになるからです。
というわけで、
海外から買う立場にある場合は、いままでよりも損をします。
海外に売る立場にある場合は、いままでよりも得をします。
円安・円高の話題が出ると、いつも迷ってしまうのですが、自分のなかではこんな風に考えるようにして頭を整理しています。
さて、これだけ急速に円安が進むと、生活用品にも影響が出始めます。
ガソリンの価格が上昇しはじめ、1リットル130円程度だったものが150円近くまで値上がりしています。
円安になることで値上がりが予測されるものには、
・石油製品
・原材料が石油のもの
・輸入に頼っているもの
・海外の労働力に頼っているもの
などがありますが、パソコンのように、その製品に利用されているパーツ類が海外からの調達品という場合でも、値上がりの対象となります。
たとえば、エアコンなどの空調類は、たとえそれが国内で生産されたものであっても、半導体は海外製であることが大半なので、値上がりする可能性は高いです。
また逆に、部品の全てが日本製であっても、海外で組み立てが行われるものだと、賃金があがる(経費が増える)ということですから、やっぱり値上がりする可能性は高いです。
下手をすると、100円の回転すしや、ハンバーグ類、牛丼などの食品も対象になり得ます。
こうなると、自衛の手段としては、日持ちする製品に関してだけ、少し多めに買い置きをしておくくらいでしょうけれども、ガソリンやら食品やらは買い置きしておくわけにもいかないわけで、なかなか難しいところですね。
オイルショックとは違うので、町からトイレットペーパーが消えるなんてことはなさそうですが、あらためてアマゾンの通販は便利だと実感している次第です。