セノビックがいかに売れているか分かる資料

セノビックが爆発的に売れていると話題ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

その実態を知る手がかりとなりそうな資料があります。

ロート製薬は大阪証券取引所と東京証券取引所に上場をしている上場企業のひとつですが、上場企業は株主に向けて経営状況を明示する義務があり、その一環としてIR資料が準備されています。

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IRとは、Investor Relations。

決算報告書やキャッシュフロー計算書などの資料を提示して、「このようなうちわけで、このような売り上げがあり、その結果これだけの利益が残りました」という報告を行うわけです。

そうした、投資家への広報活動を行うことで、より多くの投資つまり株を買ってもらうことを期待するわけですね。

そのIR資料のなかでも、セノビックのことに触れられています。

四半期報告書(第77期第2四半期)の一説には、こう記されています。

『かかと水虫という新市場を開拓した新製品の「メンソレータム エクシブ ディープ10クリーム」や高付加価値型目薬の「解眼新書」シリーズ等の医薬品も好調に推移しております。さらに、通販限定商品の成長期応援飲料「セノビック」が好調に推移し、増収となりました。』

市販のサプリ商品で、なおかつ通販メインの商品という小さなカテゴリながら、株主向けのIR資料にまでわざわざ製品名をあげて明記しているあたり、いかに爆発的に売れているかがうかがえます。

最近は、様々な製薬会社がエンドユーザー向けにネット通販で直販を試みる取り組みが行われています。

なぜこうした取り組みが行われているのかというと、製薬会社が持っている薬の特許の期限切れが迫っているからです。

一般に、製薬会社の収益の柱は、病院で処方される薬によってもたらされています。

そして、こうした薬は各製薬会社が特許をもっています。

ところが、近々その特許期間が期限切れを迎えようとしている薬品が多数あります。

期限が切れた特許は、その製法や成分が公開されることになります。

同時に、それは特許でなくなります。

最近よく耳にするようになったジェネリックというコピー薬品類は、特許の期限切れによってもたらされたものなのです。

これはつまり、既存の売り上げの柱だった看板薬品が価格競争にさらされるわけで、だからこそ製薬会社は、オリジナルのヒット商品を是が非でも生み出したいと考えているというわけなのです。

かといって、既存のヒット商品を単に直売することは、既存の販売店からの反発を招くことになります。

売り上げの柱をつくり、なおかつ既存の販売店との良好な関係を維持するためには、全くの新商品でなければなりません。

これを実現することが至難の業であることは、容易に想像できると思います。

こうした状況のなかセノビックは、製薬業界でもまれな成功事例としても注目されていますが、株主へのアピール材料として持ち上げられるほど主力製品に育っているのだということからも、セノビックがいかに爆発的に売れているのかがうかがえますね。

セノビックの公式ショッピングサイトはこちら

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