大阪の喫茶店でしか飲めないミックスジュースの味を簡単に再現してくれる業務用のベースがあります。
はやいはなしが、ミックスジュースのモトです。
味や食感の再現性がめっちゃ高いです。
それもそのはず。
この「メロディアン ミックスフルーツベース 業務用」を使ってる喫茶店が多いんです。
大阪以外の地域では、「ミックスジュースください」といっても、
「何のミックスですか?」
と聞き返されるのがオチですが、大阪でミックスジュースといえば、もうあの味なんですね。
店によって微妙に味は異なるものの、ミックスジュースと言えばあの感じっすよね?
桃缶やパイン缶、みかん缶などのフルーツと、その缶づめの汁。
さらにバナナ、そして牛乳などが加わった、まったりとしたシェイク。
店によって入っているものは若干違いがあるものの、
「ミックスジュースといえば、こういう感じのもの」
という共通認識が出来上がっています。
おしゃれなカフェで飲むスムージーやフレッシュジュースとは似て非なるもの。
断言しますが、フルーツジャーに入っているようなオシャレなドリンクとは全くの別物。
それが大阪のミックスジュースなんです。
大阪駅の阪神電車乗り口にあるミックスジュースのお店はもう何十年も前から定番で、愛知県民のスガキヤと同様に大阪府民のソウルフードならぬソウルドリンクの地位を確立していますが、あれとほとんど同じ味を再現できるのです。
かろうじてサンマルクカフェのミックスジュースの味が近い感じがしますが、そもそもミックスジュースは安くて美味くてナンボのドリンク。
ミックスジュースに300円オーバーはやっぱりちょっと高い感じがするんですよね。
たとえばサンマルクカフェだと、大阪ミックスジュースはいま現在、Sが540円、Rが600円、L 660円と、もはや気軽に飲めるドリンクの値段じゃありません。
立ち飲みのミックスジュースの値段からするとちょっと割高な気がします。
そんな、大阪の庶民の味、ミックスジュースを超手軽につくれる、すごいものがあります。
コーヒーフレッシュなどで有名な、メロディアンから発売されている、「ミックスフルーツベース」ってやつです。
ジャーン。
パッケージにも業務用と書いてある通り、賞味期限もやたら長い。
約半年ほどもつ感じです。
これをそのまんま使っている店もけっこうあるくらいなのですが、牛乳と混ぜるだけで、びっくりするほど、あの大阪の喫茶店で味わうミックスジュースの味になるんですよ。
しかも、驚くのは味だけじゃないです。
食感や質感までも再現してくれる、なんとも不思議で便利なアイテムです。
牛乳と一緒にまぜているだけなのに、バナナを入れたときの何ともいえないふんわりシェイクっぽい、まったりした質感まで再現してくれるのです。
通常、ミックスジュースをつくろうと思ったら、ミキサーを用意して、フルーツの缶詰に、バナナ、牛乳、氷などをジャバッと入れてミキサーにかけないといけません。
入れるものによって若干の味の違いは出ますが、まぁまぁ似たような味を作れるので、これはこれでいいのですが、面倒なのは、「ちょっとだけ飲みたい」という要望が叶えられないところですよね。
というのは、わざわざミキサーで作るのに、少量だけつくるのもバカバカしいし、かといって、コップ一杯分だけつくるっていうのも、材料が余ってしまって、結局無駄になってしまいます。
ところがこの業務用のミックスフルーツベースは、飲みたい分量だけ作ることができるという点も素晴らしい!
つくりかたは、すごくかんたん。
で、実際につくってみると、こんな感じですよ。
フルーツベース1に対して、牛乳が2の割合で混ぜるだけなんですが、みたとおり原液はわりとサラサラしてます。
これに牛乳を加えます。
この段階では、単にミックスジュース味のドリンクができるだけっぽく見えるのですが、混ぜてみます。
さらに混ぜる。
するとですね、不思議なことに、なんともいえないあのとろみが出てきまして、ミキサーにかけたミックスジュースかのような質感に早変わり。
プロテインドリンクなどを飲んでいる方なら、ふたをして古箏のできるシェイカーなんかを持っているかもしれませんが、あれで勢いよく振って作ってもいいかもしれません。
で、出来上がったのがこんな感じ。
気泡がよどよい雰囲気を醸し出しています。
見た目も完全にミックスジュースなんですが、味もなかなか。
匂いも、味も、食感も、完全にあの「大阪の喫茶店のミックスジュースの味」です。
もちろん、原液はペースト状になっているものなので、バナナの種をはじめとするプチプチ感はないですが、この手軽さでここまであの味を再現できるのなら、たいしたもんだと思います。
これはもう、おすすめせざるを得ない逸品です!
ちなみにこのミックスフルーツベースは、生協だと1本ずつバラで購入することができるのですが、ネット通販だとケース買いしか見当たりません。
なので、もしも生協に加入しているなら、ぜひ試してみてほしいと思います。
もちろん、サンマルクカフェで注文するよりも、はるかにコスパが良いので、関西出身でミックスジュースのことを定期的に思い出しては懐かしくなってしまう人には、十分すぎるほどモトが取れると思います。
ミックスジュースが好きな人なら、たぶんソッコーで使い切れると思います。
ちなみに、ミキサーや撹拌機で混ぜるのが面倒くさいという方におすすめの作り方があります。
それは、ミックスフルーツベースと牛乳を500ミリリットルのペットボトルに入れて思いっきり振ること。
プロテインや青汁に使うシェイカーを使ってもらう感じです。
ちょうどいい具合に泡立つので雰囲気もまさに「大阪のミックスジュースそのもの」っていう感じになります。
喉を潤すために飲むジュースではないので、外に持ち歩くためという用途には向きませんが、複数本用意しておいてアウトドアで飲むっていう使い方ならアリだと思いますよ。