シャワーヘッドの交換は、手軽にできるDIYの代表みたいなものですが、違いや変化をダイレクトに感じられる点ではかなりコスパの高いお手軽リフォームだと思います。
今回は、脱塩素できるシャワーヘッドの比較検討です。
お風呂についているシャワーなのですが、最近になってフケがよく出るようになりました。
この季節で部屋が乾燥しているからという理由もあるのですが、髪の毛がパサパサするようになり、ブラシをしたときにちょっと引っかかることも。
普段はリンスインシャンプー派なのですが、リンスを使わないとガシガシになってしまうことが増えてきまして、やむを得ずリンスも使うようにしていたのですが、やっぱり面倒くさいので、何とかしたいなぁと。
リンスのヌルヌルする感じが嫌で、できれば使いたくなかったからです。
そこで、昔に使っていたことがある脱塩素シャワーのピュアピュアのことを思い出し、シャワーヘッドの交換を考え始めたのです。
というのは、子供とよくプールに行くのですが、プールから出たあとの乾いた髪の感じと、家で風呂から上がった感じがなんとなく似ていたので、おそらく塩素が原因なのではないかと疑うようになってきたからです。
上下水道の整備によって、ちょうどマンションの配管工事がおわった時期でもあったのですが、それと前後するようにして症状が出始めたため、もしかして水の質が若干変わったのかもしれないと、素人ながらに勝手に分析した結果なのですが、塩素を除去することで水がやわらかくなることは経験済みだったので、ちょうどいいやと思い、この機会に買ってみようと思いました。
そこで、アマゾンでいまどきの脱塩素シャワーヘッドを探していると、有力な候補が2つ出てきました。
それが、東レの除塩素シャワー「トレシャワースリム RS51W」という製品と、三菱レイヨンの「クリンスイ 浄水シャワー SY102-IV」という製品です。
東レ 除塩素シャワー トレシャワースリム RS51W
三菱レイヨン・クリンスイ 浄水シャワー SY102-IV
かつて使っていたピュアピュアは、本当によく効果を実感できた商品でした。
いまから20年ほど前にテレビの深夜通販をみているときにたまたま見かけて、アトピー体質で困っている友人のために電話注文して購入したものでした。
じっさいに使ってもらったところ、髪の毛のギシギシする感じがなく、刺激が少なく感じるという感想で、かなり長い間使っていたようです。
このクリンスイの脱塩素シャワーが、当時売っていたピュアピュアの後継機種に当るということを知り、気持ちはクリンスイに傾いていたのです。
どちらも値段は4000円程度。
交換用のカートリッジも、東レのものは1個1500円。
クリンスイの方は、2個で2200円と、若干クリンスイがお得だというくらいで、価格差はほとんどないように思われました。
除去性能に関しても、両社ともほとんど差はありません。
ただ、三菱のクリンスイは、浄水(脱塩素した水)と、原水(もとのままの水道水)を切り替えて使うことはできないので、風呂の浴槽を洗うときや、こどもの靴を洗うときなどでも、浄水を利用することになります。
それはそれで問題はないのですが、カートリッジには寿命があるので、できれば無駄にシャワーを使うことは避けたいと思いました。
クリンスイのスペックを見ると、フィルターカートリッジの交換目安は、約4カ月とあります。これは、一日にシャワーを8分利用するとした場合の試算で、水の量としては8000リットルとのことです。
8000リットルといわれてもピンときませんが、マンションのユニットバスなら、湯船の量はだいたい200リットル程度なので、約40杯分というところですね。
ちなみに、五右衛門風呂としてドラム缶に貯めた風呂に入浴するシーンを見かけますが、あのドラム缶は1本が200リットルです。
トレシャワーのスペックを見てみると、フィルターカートリッジの交換目安は5カ月とあります。
こちらは、1日に80リットルを使用した場合とありますが、水の量は12000リットルまで残留塩素を除去することができるとあるので、クリンスイのスペックに比べると、1.5倍の寿命といえます。
なにより、浄水と原水を手元で切りかえることができるので、浄水を使うまでもない場合の使用時には、カートリッジの消耗を防ぐことができる点が気に入りました。
クリンスイのポット型浄水器はかなり以前から利用していて、このレビューにもある通り、ずいぶんと役立っています。
フィルターが使い捨てなので、交換するときにお遊びで麦茶や泥水を濾過させてみたことがあるのですが、完全に透明の水にろ過されて出てきたので、これはやっぱり値段分の効果があるんだろうなぁと思っていたのです。
いわゆる浄水器って、あやしい商品が多いもので、昔は水道管に磁石のようなものをくっつけて浄化するなんていう、科学的な根拠もクソもないような胡散臭い商品でいっぱいだったのですが、こうしたケミカル系の有名メーカーが製造販売しているフィルター型の浄水装置は、やはり効果もろ過性能も全然違うのだと思います。
で、クリンスイユーザーのわたしとしては、シャワーもクリンスイで統一したいところだったのですが、浄水と原水の切り替えができるコストパフォーマンスの差で、悩んだ末に、今回は東レのトレシャワーを購入することにしたのですが、実際の使い勝手や効果のほどは、一か月ほど使用してから、あらためてレビューしてみたいと思います。