網戸やふすまの滑りが悪くなっているときは、シリコンスプレーを使えば一発で解消できます。
使う機会は少ないものの、シリコンスプレーを一本もっていると本当に便利です。
間違っても、クレ556は絶対に使ってはいけません。
使うべき正解は、クレのシリコンスプレーです。
あまりなじみがないスプレーだと思いますので、ちょっと詳しくお話しします。
夏場になると網戸はかかせないアイテムのひとつですが、久しぶりに開け閉めすると、ずいぶんと滑りが悪い時がありますよね。
とりあえずの応急処置として、まずはレールにこびりついた泥や汚れなどをハケや掃除機で掃除してみるのも手ですが、もっと簡単に滑りをよくする方法があります。
それがこの、KUREのシリコンスプレーです。
網戸の下の方には、網戸のレールに沿って動かせるように、戸車という部品がついています。
プラスチック製の滑車のようなパーツです。
この戸車の動きが悪いと、レールの上をうまく滑っていかないので、開け閉めが引っかかるのです。
そこで、この戸車をツルツルさせてくれるワックスのようなものが、このシリコンスプレーなのです。
戸車とレールをきれいにしてからスプレーすると、さらに完璧ですが、面倒くさいっていう場合はシリコンスプレーをかけるだけでも天と地ほどの違いを実感できます。
網戸の戸車に油を使ってはいけない理由
同じKUREからは、クレ556という潤滑剤もありますが、ぜったいに使ってはいけません。
なんとなく「すべりをよくしてくれそう」というイメージでスプレーしてしまう人もいるかもしれませんが、じつはかえって具合が悪くなります。
というのは、潤滑油というくらいなので、中身は油。
そのため、大気中のほこりや家の中から発生するハウスダストなどの汚れが付着しやすくなり、それが戸車部分に深く侵入してしまうので、かえって滑りが悪くなってしまうのです。
最悪の場合、中にこびりついた埃が小石やゴミを絡めてしまい、戸車自体が破損する可能性もあります。
「交換すればいいじゃん」
と思われるかもしれませんが、戸車って早々交換するパーツでもないので、多くの家では意外と何十年も使っていますよね。
そのため、いざ交換してみようと思ったら、もうそのパーツが発売中止になっていたなんてことはザラです。
その点、シリコンスプレーによる修繕は手軽な割に効果抜群。
そもそもシリコンスプレーの原材料は、防水スプレーや曇り止めなどにも使われているシリコンです。
カーワックスや、車のフロントガラスに塗るガラコでも使われている素材です。
ちなみに、シャンプーやリンスにも含まれている成分ですので、ツルツルするっていうイメージがなんとなくお判りいただけるでしょうか?
簡単にいえば、戸車などのプラスチック部分にろうそくのロウを塗りこむようなものです。
ふすまや障子など木製の建具を滑りやすくするために、ろうそくのロウを塗りこむことがよくありますが、それと同じ効果をもたらしてくれます。
もちろん、ある程度は泥や汚れを落としてからスプレーする方が好ましいですが、汚れたままスプレーしてしまっても大丈夫です。
ツルツルすべるワックスみたいなものなので、泥やらほこりなどを巻きこんでしまうことはありません。
効果的な使い方のコツとしては、気前よくスプレーすること。
付属のストロー状の管を差し込んで、戸車部分に局所的にスプレーするとよいのですが、3秒~5秒くらい勢いよくスプレーしておくと、とてもよく効きます。
使用上の注意点としては、室内では使わないこと。
というのは、付着した部分がものすごく滑るようになるので、リビングのフローリングや、浴室・トイレなどのビニール床などに付着すると危険だからです。
そのくらい、メチャ滑るようになります。
もちろん、用途は戸車などの潤滑だけでなく、離型、ツヤ出し、防水効果などもあるため、タブレットPCなどの画面に塗りこんで滑りを良くする方もいるようです。
要は、油を使わずに滑りを良くしたいという用途全般に使えるスプレーです。
とはいっても、自転車のスタンドや玄関ドアなど、金属部分の潤滑油として使えるクレ556に比べると、家の中では網戸の戸車対策くらいにしか用途が思い浮かびませんが、価格も手ごろなので、一家に1本あるととても便利だと思います。
網戸の滑りが悪くて困っている方は、ぜひ試してみてください。
ちなみに、アマゾンでは赤い缶のものが売っていますが、ここで紹介しているものと内容は同じです。
大きめのホームセンターならたいてい売っていますが、KUREの製品は似たようなものがたくさんあります。
店頭で購入する場合は、くれぐれもグリス(粘度の高い油)入りのものは買わないように注意しましょう。
ゆがみが原因の場合は修理や交換も視野に入れて
どんなに頑丈に見える建材も、経年劣化は避けられないものです。
たとえばマンションであっても、築20年もすれば少しずつ歪みは生じてくるもので、動きの悪さの原因が汚れやゴミではなくなっている可能性があります。
戸車の掃除やレールの掃除、シリコンスプレーによるメンテナンスでも改善されなかった場合は、戸車のパーツ自体の損傷や、網戸そのものが歪んでいることも考えられます。
そんなときは、リフォームショップなどで一度現地調査だけでもやってもらうと、原因がはっきりします。
キッチンの入れ替えや、ガステーブルの交換、トイレの便器の入れ替えなどはいかにもリフォームという感じがしますが、こういったちょっとした営繕修理も大事なメンテナンスのひとつです。
資産価値をできる限り維持するといえば大袈裟ですが、家を長持ちさせるには日ごろのメンテナンスが欠かせません。
こうしたこまごまとして手入れに役立ってくれるのが、リフォーム見積もりサイトの存在です。
現在の困っていることを相談するノリで必要事項を送ると、近隣の優良リフォーム店をピックアップして紹介してくれるサービスなのですが、
「こんな仕事はどこに頼んだらいいんだろう?」
という場合でも、それに応じた業者さんを紹介してくれるので、けっこう便利なんですよ。
もちろん、問い合わせて紹介してもらったからといって、かならず工事を依頼しなければならない義務もありませんし、現地調査に来てくれる業者さんも基本的にそういうサービスだと分かってきているので、しつこい営業活動などは一切ないことが特徴です。
わたしがリショップナビを使ってみた感想はこちらで詳しく紹介していますので、リショップナビのような一括見積サイトを利用してみたい人は参考にしていただければと思います。