
MPOWのヘッドフォン、MPOW 059(MPBH059)のイヤーパッドを交換する手順をメモ代わりに残しておこうと思います。
イヤーパッドとは、耳あてのことです。
イヤーパッドの交換ができないヘッドフォンだとしても、構造はだいたい同じですので、サイズの合うイヤーパッドさえ見つけられれば、交換方法はたいていのヘッドフォンに応用できると思います。
お気に入りのヘッドフォンを永く使いたいと考えている方の参考になればうれしいです。
さて、どんなヘッドホンでも、長年使っていると、どうしてもイヤーパッドがボロボロになってきますよね。
ボロボロになったイヤーパッドのカスは耳回りや首周りにもくっつきますし、床にもたくさん落ちます。
装着を繰り返すと、頭髪や頭皮、耳回りの皮脂汚れが付着しては乾燥してを繰り返しているうち、イヤーパッドの素材が劣化してだんだんと固くなってしまうためです。
今回のMPOW 059(MPBH059)は1年ほど使っていたのですが、やはりイヤーパッドが硬くなり、ポロポロとはがれるようになってしまいました。
けっして高価なヘッドフォンではないのですが、MPOW 059(MPBH059)は装着感や音質がすごく気に入っていたので、買い替えるのを躊躇していました。
そこで、どうにか延命処置ができないかと思い、イヤーパッドがボロボロになったヘッドフォンの対処法を探していると、イヤーパッドは交換ができることを知ります。
そもそもヘッドフォンのイヤーパッドを交換できるということを知らなかったので、以前にMPOW 059のイヤーパッドがボロボロになったときは、泣く泣く本体を捨てて新品のMPOW 059を買いなおしたくらいなののですが、残念ながら現在は製造中止になっている様子。
高級なヘッドフォンではないうえにマイナーな機種なので、わざわざイヤーパッドを交換してまで使うほどのヘッドフォンではないのかもしれませんが、MPOW 059の耳全体がすっぽり覆われる感じや、ゆったりとしたかけ心地、低音から高音までバランスよく出力されるために小さな音でも聞き取りやすい音質など、かなり気に入って使っておりました。
深夜に映画を見たり、ユーチューブで音楽を聴いたり、セミナー動画などを見たり、ZOOMなどでオンラインミーティングを行ったりと、もはやなくてはならないアイテムでした。
そこで今回はイヤーパッドの交換にチャレンジしてみようと思い、Amazon.co.jpで探してみました。
すると、純正品ではないものの、Mpow 059専用のイヤーパッドが1000円くらいで購入できることが分かりました。
ただ、そうはいっても、もともと2000円前後で購入したヘッドフォンなので、
「1000円かけてリペアするのもなぁ・・・」
と思いつつ、いろいろと探していると、ひょっとしたら交換に使えそうな汎用品のイヤーパッドを発見。
「確実にサイズの合う純正品仕様のイヤーパッドを買うべきか、イチかバチかでサイズが合うかもしれない激安の汎用サイズのイヤーパッドを買うべきか」
で迷いましたが、少しでも安く購入したいと思い、ダメ元で300円ほどで購入できるイヤーパッドをMPOW 059に取り付けてみることにしました。
どうしてもダメならまた買いなおせばいいやと思ったからです。
注文すると翌々日には到着。
アマゾンでのレビューでは
「クシャクシャの状態で送られてくるので、最初によく揉んでほぐさないとキレイに拡がらない」
といった経験者からのありがたいアドバイスが書いてあったのですが、今回送られてきたイヤーパッドは最初からきれいな状態で包装かつふっくらした状態でした。
おそらく国内配送のため、状態の良いものが送られてくるからなのかもしれません。
MPOW 059のイヤーパッドを取り外す
まずはイヤーパッドの取り外しです。
といっても、両面テープとツメで止められているだけなので、思い切って引っ張るだけです。
あまりにも固い場合は、カッターで周囲を切り取ってもいいと思います。
すると、こんな感じで取れると思います。
さすがに毎日のように1年近く使うとボロボロですよね。
ここ最近はリモートワークの頻度が増えているため、余計に劣化が進んでいたようです。
で、ヘッドホン本体側はこんな感じになっていると思います。
この丸い輪っかになっているパーツを取り外します。
両面テープとツメで引っかかっているので、ちょっと硬めですが、少しずつめくると問題なく外せます。
取り外すとこんな感じなのですが、この構造をみてお判りいただける通り、イヤーパッドを挟み込んでいるだけなんですよね。
ヘッドホンはすべてこの構造になっているとは知らず、イヤーパッドがボロボロになるたびにヘッドホンを買いなおしていたのですが、ずいぶんもったいないことをしてきたなぁと思います・・・。
たぶん、これまでに購入したヘッドホンの数は生涯で200個くらいはあったかもです(泣)
さて、取り外した後は、せっかくなのでアルコール消毒液などできれいにしておきましょう。
ヘッドホンの本懐側に残ってしまったレザーも、きれいに取り外しましょう。
引っ張ってめくるだけできれいに取れますので、後は同じようにちょっと消毒もしておきます。
参考までに、もともとついていたイヤーパッドのサイズを測っておきます。
MPOW 059のイヤーパッドサイズはまん丸ではなく楕円形なのですが、高さは約10cmで横幅は8cmといったところです。
今回購入した交換用のイヤーパッドはこちらになりますが、それぞれ比較してみました。
左側が今回新しく購入した汎用サイズのイヤーパッドで、右側がMPOW 059についていたイヤーパッドです。
サイズはは似ていますが、形状がちっと違うので大丈夫かなぁ・・・と心配していたのですが、これが意外と全く問題なしでした。
交換用イヤーパッドの取り付けはこんな感じです。
本体に取り付ける固定具(ベゼル)をイヤーパッドの中に挟みます。
ピッタリではありませんが、ちょっと余裕があるので、むしろ取り付けが楽です。
両耳分の準備ができたら次は本体への取り付けです。
ツメと本体を合わせてバチッと挟むだけなのですが、見えないところで合わせないといけないので、この作業がちょっと面倒くさいかもです。
イヤーパッドを、ベゼルで挟み込むって感じですね。
ちゃんとかみ合っていると、パチッという感触がありますので、あとはのことのツメもあわせてはめ込んでいきます。
こんな感じで両方取り付けたら、もう新品同様ですね。
じっさいに装着してみると、もう感動モノ。
つけごこちもほとんど変わりませんし、感触もすっごくいいです。
たった300円チョイでほとんど新品同様の付け心地がよみがえりました。
ダメ元だったのですが、イヤーパッドの交換は驚くほど簡単でしたので、本当に交換してよかったです。
あきらめて新しいヘッドフォンを買おうかと思っていたのですが、なかなか気に入った形や付け心地のヘッドホンには出会えないものですよね。
もしもお気に入りのヘッドホンのイヤーパッドがボロボロになってきた場合は、交換用イヤーパッドを使ってみることをおすすめします。
Mpow 059 専用の交換用イヤーパッドは下記から購入可能です。
専用ではないけれども、今回の交換用として使った汎用イヤーパッドはこちらです。
サイズも問題なく、耳全体が覆われる装着感もほとんど変わらないと思いましたので、少しでもコスパのよい交換用イヤーパッドをお探しの方は、上記を代用してもいいと思います。