タブレットがもらえるキャンペーンで契約したWimaxの契約がそろそろ満了時期を迎えるので、次はどうしようかと考えていたところです。
Wimaxを契約満了月で解約することまでは決めたものの、もう一度Wimaxに加入するか、それとも光回線に加入するか、キャンペーンの状況や毎月のランニングコスト、解約時の違約金、申し込み手続きの手間などの面から比較して、今回は結局、光回線に申し込むことにしたのですが、同じような状況で迷っている方の参考になれば幸いです。
さて、Wimaxの契約が満了するということで、解約手続きはすでに申し込み済み。
なので、自宅のインターネットの固定回線を新たに準備しなければならない状況になりました。
ただ、Wimaxにしても、光回線にしても、かつてのような大盤振る舞いの入会キャンペーンは少なくなりました。
思えば、この1年で通信事情は激変したように思います。
スマートフォンの台頭で、インターネットに接続する手段が格段に増えたことと、MVNOによる格安モバイル通信の手段が多様化したことで、必ずしも自宅に固定回線を必要としないようになってきたからです。
ただ、自宅でも日常的にインターネットを利用する身としては、スマートフォンやwi-fiルーターによるテザリングでは面倒で、固定回線は確保しておきたいと思いました。
そこで、今回も自宅用の固定回線を物色することになったわけですが、まずはWimaxから。
この1年間、Wimaxで自宅の固定回線をまかなってきましたが、速度的には十分に使い物になる早さでした。
お世辞にも都心部とはいえない住環境なので、アンテナは2本立つのが限界でしたが、それでも常時6MBくらいの速度は出るので、大きな添付ファイルのダウンロードを頻繁に行わない限り、十分といえる速度でした。
一方、かつて同環境で利用していた光回線は、さすがに光の速度で、常時15MB程度は安定して出ていました。
どちらもベストエフォート型のサービスなので、Wimaxの上限40MB、光回線の上限100MBには程遠い回線速度ではありますが、すくなくともWimaxだから困ったことはない状況でした。
なので、回線速度的な不満はなかったのですが、こうなると次に比較の対象となるのが、キャンペーンの有無や、平常時のランニングコスト、違約金の有無、入会手数料、導入の手間などの問題になります。
当方の環境は戸数が16以上のマンションタイプで、西日本エリアなのですが、この条件で少し経緯を書いてみます。
●開通の手間について
まず開通の手間から。Wimaxの場合は、工事などは一切必要なく、申し込んで送られてきたルーターに接続するだけで完了。IDやらパスワードを入れる必要すらありません。
自宅内の電話回線などに接続する手間も工事も一切発生しないので、めちゃめちゃ手軽に簡単に開通できる点は大きなメリットです。
一方、光回線の場合は、NTTが持っているフレッツ網と、プロバイダの2段構成で提供されているため、開通手続きはかなり手間です。
もちろん、工事はNTT側がやってくれるので、申込者本人が何らかの工事やらをする必要はないのですが、仕組みを理解するのはなかなか難しく、開通させるまでの期間もだいたい2週間程度かかります。
●開通のコストについて
開通のコストにも、大きな差があります。
Wimaxの場合は、一律3150円の新規事務手数料だけですが、光回線の場合は必ず工事が必要となるため、工事代金がかかります。
キャンペーンが適用されるとしても、4000円弱の負担は覚悟しなければなりません。
また、自宅の電話を光電話にする場合は、同じく4000円程度の工事代金がかかります。
光電話の工事料金の内訳は、基本工事代金1000円、電話番号を光電話に映すMNP費用が2000円、一般回線の電話を休止させる費用が1000円の合計4000円です。
ということで、光回線の開通には光電話なしで4000円程度、光電話ありで9000円程度の出費を覚悟する必要があります。
●違約金について
こちらは両方ともかかります。
Wimaxの場合は、一般的にフラットプランのWiMAX Flat 年間パスポートに入ることになるので、契約期間が1年となります。違約金は1年目:9,975円(税込)、2年目以降:5,250円(税込)。
光回線の場合は、2年契約が前提ですので、同じく7000円かかることになりますが、プラン内容によっても若干変わりますし、最近になって違約金の金額が上昇したので、あくまでも目安です。
いずれにしても、wimaxなら1年、光なら2年使い続ける前提ということになります。
●月額費用
次に、月間のランニングコストですが、Wimaxの場合は、毎月3880円と固定です。
一方、光回線の場合は、プロバイダによって若干の差はありますが、フレッツ自体の月額料金が3900円程度。これにプロバイダ料金が毎月約1000円。光電話の料金が525円です。
ただし、光電話にすると、電話の基本料金自体がなくなるので、場合によっては光の方がトータルで安くなります。
もしも自宅に固定回線が引いてある場合、電話の基本料金を1700円とすると、Wimaxの場合は1700円+3880円で5580円。
光回線の場合は、3900円+1000円+525円=5425円。
光の方が若干安くなるケースもあり得るのです。
おまけに、光電話になると、全国どこでも3分8円で電話をかけられるようになりますので、通話料金まで考慮した月額のトータル金額は、もっと安くなる計算です。
WimaxにはそもそもIP電話のサービス自体がありませんので、自宅に固定電話がある場合は、光にした方がコスト的にもお得だといえるのです。
ただし、自宅に固定電話はあるけど、それほどかけないという場合であれば、トータルコストはほとんど変わらないということになります。
●キャンペーンは?
さて、こうなると、もはや「どちらでもいいや」の状態なのですが、キャンペーンの内容も似たような感じです。
Wimaxの場合は、基本的にルーターは別売なのですが、たいていのキャンペーンではルーターを1円でもらえます。
また、キャッシュバックは最大で2万円程度に設定されていることが多いです。
一方光は、キャッシュバックの金額が最大で3万円程度。
工事代金がかかってしまう分、Wimaxよりも若干上乗せされているといった感じなので、両者の金額的な差は、ほとんどないといっても過言ではないと思います。
●さて、どちらの方がお得か
こうしてみると、どちらを申し込んでもさして損得はないようなのですが、唯一基準があるとしたら、固定電話の有無です。
今現在、もし固定電話を使っているのなら、光回線にした方がお得です。
電話番号を変えることなく光電話を利用できますし、固定電話の基本料金が不要になるからです。
また、通話料金自体も安くなるので、高速回線と格安の通話の両方を5500円程度でゲットできます。
ただし、自宅に固定回線がないという場合でしたら、そもそも固定電話の基本料金がないので、Wimaxを選んでおいた方がいいと思います。
わたしは今回、キャッシュバックの金額が30000円と一番多かったので、NEC系列のビッグローブにしましたが、時期によってキャッシュバックの金額が微妙に増減することがありますので、ざっと主要なプロバイダで比較してもらえればいいと思います。
ちなみに、現金以外の特典で比較するのは、割と損です。
たいてい、キャッシュバックされる金額よりも安い金額で買えるものばかりですので、くれぐれも特典はキャッシュバックで比較されるといいと思います。
今回は、マンションタイプの光回線を選んだ場合での比較ですが、参考になれば幸いです。