日本人のみならず、世界各国でも愛されているおなじみの乳酸菌系の健康飲料といえば、ヤクルト。
「生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株」のキャッチフレーズでもおなじみですよね。
でも、じつはスーパーやコンビニなどでは購入できない、「通常のヤクルトの3倍の性能をもったヤクルト」があるのをご存知でしょうか。
それが、このヤクルト400というシリーズです。
なにが3倍なのかというと、ヤクルトのヤクルトたる主要成分、シロタ株が3倍の高濃度で入っているのです。
つまり、1本で通常のヤクルトの3本分ってことです。
で、なぜこのようなヤクルトがつくられたのかといえば、市販されている通常のヤクルトを3本飲もうとすると、それだけ量を飲まなきゃならないということで、当然その分、糖分もとらなければなりません。
それに、3本飲まなければならないのは面倒。
そこで、このヤクルト400が開発されたのだそうです。
サイズとしては、通常のヤクルトより、ほんの少し大きめ。
通常のヤクルトが65mlなのに対して、このヤクルト400は80ml。
量としてはほんのわずかな違いですが、シロタ株だけが3倍の濃度で入っているというわけです。
ちなみにいまさらですが、カゼイシロタ株の正式名称は「L.カゼイ YIT 90」といいます。
良い菌を増やしつつ、悪い菌を減らすことで、腸内の環境を改善しておなかの調子を整える整腸剤としての役割があるとされています。
ちなみにこのカゼイシロタ株は、インフルエンザにも効果があるとの見解を持たれています。
少し前に、「明治のヨーグルトR-1には、インフルエンザ予防効果がある」との発言で話題になった奥村教授が、このヤクルト400にも同様の効果が見られるとの談話を発表していたそうです。
もちろん。R-1もヤクルト400もワクチンではないので、過剰な期待は禁物ですが、ヨーグルトや乳酸菌の中に含まれる成分のうち、いくつかの菌は、インフルエンザへの抗体を強くしてくれる機能があることが研究されているそうで、体にいいことは間違いないようです。
さて、このヤクルト400。
いったい、どこで買えるのかというと、ヤクルトレディから購入するしかありません。
というのは、気温が10度以上になると、肝心のカゼイシロタ株が死んでしまうからなのです。
スーパーやコンビニの場合、陳列までの保管の間に10度以上の気温になることがありますし、買ってから持ち帰るまでに10度以上の温度になってしまうこともあります。
そうすると、味はヤクルトのままでおいしく飲めても、肝心の菌が死んでしまっている状態なので、単なるヤクルト味の「おいしいジュースになり下がってしまうのです。
そのため、すぐに冷蔵庫に入れてもらえる環境でなければならないとのことで、原則としてヤクルトレディに配達してもらわなければ手に入らないということになっているのです。
通常のヤクルトよりも、よりシビアな環境で温度管理されているヤクルトとあって、健康指向の方には隠れた大ヒット商品となっているのですが、確かにここのところ調子はいいような気はします。
価格は1本70円。
1週間単位で届けてくれるようで、毎日飲んだとしたら30日で2100円。
家族4人なら70円×30日×4人=8400円と、まぁソコソコの値段はしますが、あやしげなサプリや健康食品などに比べるとはるかに良心的な価格ですし、家族の健康と美容を考えると、決して高くない買い物かもしれません。
ちなみに、いまはこんな状態です。青いものは、同じくヤクルト400の低カロリー版です。
3人分なので、合計21本。
なかなか爽快ですが、一週間分が入っていると、ちょっと心強いです(笑)