余ったCPUやハードディスクを再利用してもう1台PCをつくれるってのも、自作PCのだいご味のひとつですよね。
そこで役に立つのが、そのおおもととなる格安マザーボードの存在ですが、すでに枯れてしまった規格や、まったく使い物にならないスペックでは、パーツの再利用もあまり意味をなしません。
ということで、余ったパーツの再利用目的に最適な格安マザーボードが、このASRockのH61M-VG3。
エーエスロックと読むらしいですが、マニアックな玄人ユーザーにも、自作経験のすくない初心者ユーザーにも幅広く支持されているメーカーです。
このASRock H61M-VG3は、アマゾンでの実売価格が4000円ほどと、まるでジャンク品並みの激安価格にもかかわらず、現役のCPUを搭載できる「イマドキ仕様」
形状はマイクロATXなので、たいていのケースには入りますし、メモリ(DDR3)も2本刺さるので、標準的といえば標準的。
サポートされているCPUも幅広く、Xeon、Core i7、i5、i3、Pentium、Celeronまで、ソケット1155らしく非常に多くのCPUでの動作が約束されている点も優秀であるほか、しっかりと動作確認済みCPUが明記されていることも安心材料のひとつです。
H61M-VG3のCPU対応表はこちら
http://www.asrock.com/mb/Intel/H61M-VG3/index.jp.asp?cat=CPU
そのほか、「3つの5倍速」というのを売りにしていて、メモリ使用率を完全最適化することでPhotoshopの動作が5倍、オンラインゲームなどの延滞が軽減されるXFast LAN機能、USB速度の性能アップなど、細かい点でのチューニングが秀逸。
また、全体固体コンデンサ設計のために安定性がましていたり、湿気による損傷を防ぐために除湿機能が内蔵されているなど、格安でも一切手を抜いていない質実剛健さが、他のマザーボードメーカーとは一線を画しています。
主な仕様としては、
・デュアルチャンネル DDR3 1600 対応
・1 x PCIe 3.0 x16 スロット
・Intel® HDグラフィックス内蔵ビジュアルのサポート
・5.1 チャネル HD Audio (Realtek ALC662 オーディオコーデック)
・PCIE x1 Gigabit LAN 10/100/1000 Mb/s
・ASRock XFast 555, Fast Boot, UEFI のための再始動, 除湿機, OMG, インターネット・フラッシュ
・Intel® Smart Connect Technology, Intel® Rapid Start Technology
など、自作キーメーカーの格安PCどころか、メーカー製BTOメーカー製PCのミドルエンドにさえ匹敵するほどのスペックで、非常にお買い得度が高いです。
スロットの数が少ないので、拡張性こそソコソコですが、ホットプラグに対応したSATAが4系統用意されているので、起動ディスクにSSD、光学ドライブ、HDDが2台など、起動速度とストレージ容量に配慮しても、充分にやっていけるモデルではないかと思います。
これだけの性能をもってして、実売価格が4000円チョイというのは、いまどきの円安では驚異的なコストパフォーマンスと言えると思います。
パーツのリサイクル目的はもちろん、格安でソコソコのスペックのPCを組だ下駄いという場合には、最良の選択肢になると思います。
おすすめです。