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親類におじいちゃんですの内科医(専門は糖尿病)がいるんですが、医者的に見てこの手のサプリってどうなのかぁなと思い、
わたし:「ねえおっちゃん、(セノビックの袋を見せながら)こういうサプリみたいなのって、医者からみてどうなん?」
と聞いてみたことがあるんです。
そうしますと、医者の見解としては、ざっと成分表を見て、袋を開けて臭いをかいだりしながら、小指でペロっとちょっと舐めて、
先生:「昔からこういうのはよーあるわな」
先生:「砂糖が多いのんがちょっとアレやが、べつにアカンとはいわんけどな。それより、ちゃんとメシを食べさせんとイカンで」
まぁ、そのくらいの評価でした。
予想はしていたんですけどね(苦笑)
それでもしつこく
わたし:「意味ないいうこと?」
と食い下がってみると、
先生:「そういうわけやないんやが、なんぼ骨の成長を助けるいうても、骨いうのは指も足も全部骨やろ。都合よく背骨ばっかり伸びるわけないがな」
先生:「アカンとはいわんで。ハンバーガーやらカップラーメンやら、からだに悪いもん好きやろ?」
先生:「運動やらせなこんなもん、ナンボ飲んでも意味あらへんで。外でよー遊ぶようにさせなあかんで。太陽の光がビタミンDつくるからな。」
わたし:「あ、紫外線を浴びると、ビタミンDがつくられるいうハナシやんな。」
先生:「そうや。まぁその辺はお前も詳しいやろ。しかもお前の嫁はん、学校給食の仕事しとるんやろが。」
わたし:「いやいやいや・・・いうてもたかだか民間人レベルの知識やから、それぞれの栄養価とか栄養素が体に作用する科学的なメカニズムとか判らんこといっぱいやし・・・」
先生:「まぁ、なんしかサプリみたいなもん過信すんないうこっちゃ。それよりちゃんと食べさして、ちゃんと遊ばして、ちゃんと外に連れて行って、日光のもとででからだを動かしたるこっちゃで。室内ばっかりやったらあかんで。」
わたし:「ほんでも、冬場とか、クソ暑い夏とか無理ですやん」
先生:「通学のときに歩いて行かしとるんやろ?そのくらいの短時間でもええんや。人間いうか生物はうまいことなっとってなぁ。癌になるとかいうて日光を浴びさせん親とか増えとるらしいが、あれは間違っとるで。」
わたし:「いやいやおっちゃん・・・うちの子、めっちゃ学校遠いんで、毎日1時間かけて歩いて学校行ってんねん」
先生:「ええこっちゃないか。こどもはそんでええんや。患者にも言うとるんやが、歩くいうんは、万病を防ぐ最高の習慣なんやで。お前も歩けや」
わたし:「ほっといてやっ」
とまぁ、こんな会話をしてきたんですけども、ヒトのからだに直接的な影響を与えることが立証されている医薬品や劇薬を扱う専門家からすると、あくまでもサプリは気休めみたいなもので、効果を約束できるような機能はないということらしいです。
ましてやトクホ(特定保健用食品)ですらない健康補助食品なので、臨床によって効果効能が認められたガチの医薬品を取り扱う医者や薬剤師からしてみれば、効果が眉唾とまではいわないものの、「期待はホドホドに」っていうことなんだろうと思います。
じっさい、病院で患者に処方されている業務用(医療用)の栄養添加剤や点滴の成分と比べられたら、ごもっともな話だと思います。
たとえば、いっさいの食事をとらず、サプリだけで生きることができるかと言われれば、不可能ではないそうなのです。
老衰などで胃ろう(胃に管を通して栄養や水分補給すること)に頼らざるをえない状態になっても生命が維持できるということは、「栄養は必ず食品から摂取しなければならないわけではない」ということがわかります。
ただ、いかなる栄養素をサプリで全方位的に摂取しようとも、食事から得られる様々なビタミン、ミネラルには絶対に勝てません。たとえば、
「いまどきのほうれん草は、昔と違ってほとんど栄養がない」
なんていわれることがありますが、たとえごく微量のビタミンやミネラルしか含まれていないとしても、その微量なビタミンやミネラルこそが重要なのだといいます。
よって、こうした栄養補助食品に頼り切ったからだづくりはNGですが、食事では到達しえなかった規定の栄養分を補うつもりでサプリを飲ませるのであれば、良いサポーターになってくれるようです。
たしかにわたしたちは、日々の食事内容によって、得られる栄養素や栄養価にはばらつきがあるものです。
たとえば、魚料理を食べた日はカルシウムは十分にとれるでしょうが、肉料理だった場合はカルシウムが少ない代わりに、鉄分が多いといったケースです。
逆に、夜更かしや、不摂生をしてしまって、体にあまりよくないものを大量に摂取してしまう日だってあります。(スナック菓子やら、カップラーメンやら、ジャンクフード・・・駄菓子もそうですよね)
こうした場合にサプリで補うという方法が、正しい使い方だと知りました。
よって、ふだんの食事や飲み物からまったくカルシウムの源泉になるものを採っていないのに、サプリだけで必要摂取量を全部クリアさせるなどといった使い方は完全に誤りですが、その日に不足してしまった栄養素をカバーするという感覚で利用するのが、もっとも効率がよく、なおかつ正しい用法であり、付き合い方であるということがよくわかった日でした。