ヤクルト400の乳酸菌パワーで体調がよくなって以来、周囲にもすすめてしまうほど気に入っていたんですが、ちょっとした事情があって乗り換えることになりました。
善玉菌のチカラというカプセルです。
いわゆるサプリの一種なのですが、カプセルのなかに乳酸菌が入ってるタイプで、水と一緒に飲むことで乳酸菌が採れるタイプです。
誤解のないように申し上げておきますと、ヤクルト400はものすっごくよかったんです。
・毎年のように12月になると風邪をひいていたわたしが、奇跡的に風邪をひかずに済んだり、
・みんなと同じフロアで講義を受けていたにもかかわらず、自分だけインフルエンザにかからなかったり、
・ニアミスを経験しつつもノロウイルスにお目にかかることなくこれまで過ごすことができたり・・・。
これらすべてがヤクルトの乳酸菌のおかげとは言いませんが、じぶんでも「なんで俺は今年風邪ひかんの??」と思うくらいに不思議だったからです。
ですが、とうとうお別れの日が来てしまったのです。
わたしを担当してくれていたヤクルトレディさん(嫁のママ友)が、配達中に交通事故に遭ってしまったのです。
けがの具合は大したことなかったのですが、町内の回覧板に乗る程度には派手な衝突事故だったため、その日以来ショックでバイクに乗ることができなくなってしまって、そのままレディを引退されることになってしまったのです。
というわけで、毎週届けてもらっていたヤクルト400を、翌週から届けてもらうことができなくなってしまったのです。
「いやいや、それなら違う人に持ってきてもらえばいいじゃん?」
という意見もごもっともなのですが、その担当さんから聞いたレディさんの実情を知ると、他の人に乗り換えてまで続ける気になれなくなってしまったのです。
毎週配達してくれていたヤクルトレディさんは、嫁のママ友でした。
ご承知のとおり、ヤクルト400は店頭で売られていない宅配専用アイテムなので、必ず誰かしらのレディさんに配達してもらう形になります。
通常は、ヤクルトお客様センターっていうところに電話をして、最寄りの宅配センター経由で担当地区のレディさんをあてがってもらって、そのレディさんに自宅や職場に持ってきてもらえるように手配するかたちになります。
宅配してくれるっていうのは、それはそれで便利なんですけれども、そうなると、仮に飲むのをやめたくなった時に、すんごく心苦しいのです・・・。
というのも、ヤクルトレディさんたちは立場上、個人事業主という形なので、自分が売った分だけ報酬が入るという契約形態になってるらしいんですね。
ヤクルトに雇われているわけではないので、何時間働こうが、売れなければ一銭も入りません。
レディとして勤務が始まった最初の数か月は日当の保証があって、1日あたり3000円程度もらえるらしいのですが、それ以降は完全にフルコミッション制。
「自分の頑張り次第で給料が増やせる」というと魅力的に聞こえるかもしれませんが、売れなきゃ一銭も入らないわけで、ヤクルトから仕入れて売る「独立採算制のミニフランチャイズ」なのです。
つまり、一般的なパートや派遣社員とはぜんぜん違うため、レディさんの切実さ加減がハンパないんです。
こんなことを知ってしまうと、申し込むときはいいかもしれませんが、、解約しづらいじゃないですか・・・。
あまり知られていないかもしれませんが、ヤクルトレディは、あの自転車も、バイクも、衣装も、ヤクルトにお金を払って借りています。
つまり、独立採算制の個人事業主みたいなもので、そうすると仮にヤクルトをやめたくなって解約したいと思ったとき、ぜったい自分だといいずらいなぁって思ったんです。
わたしの場合は、嫁友がレディさんをやっていたので、「宅配しか買えないヤクルトなんだけど、飲んでみる?」と誘われた流れでユーザーになったのですが、新たに違う担当さんに来てもらうとなると、まったくの他人さんなわけで、やっぱり気を使うなぁとちゅうちょしてしまったんです。
そうした「人間関係の絆」を使うことで解約しづらくさせるというのも、ヤクルトレディというビジネスモデルの強みなのかもしれませんが、正直しんどいなぁと。
また、あたりまえですが、ヤクルトレディから直接玄関で受け取らないといけないうえ、乳酸菌が死んでしまうために温度管理が超シビアなので、受け取った後はソッコーで冷蔵庫に入れなければなりません。
そうしますと、日中に家をあけることの多い共働きの世帯では、そもそも受け取ること自体が難しいという問題も出てきました。
ママ友経由でヤクルト400を購入していたときは、レディさんの家で預かってもらっておいて、時間のある時にこちらから取りに行くという変則的なスタイルができたのですが、これがまったくの他人のレディさんだとそういうわけにもいかず・・・。
そこでやむを得ず、いったんやめることにしたのです。
厳密には、新聞のように継続契約をしていたわけではないので、解約の必要もないのですが、いったんやめることになったのです。
ただ、乳酸菌の恩恵は嫌というほどに受けていたので、
「なにか代わりのものを飲むかしないと、また風邪ひいてしまうよなぁ」
「ノロとか流行ってるし、できたら同じような効果が得られるものがいいんだけどなぁ」
とは思っていました。
そこで今度は調剤薬局で働いている薬剤師のツレに聞いてみたところ、
「乳酸菌自体は薬でもなんでもないので、薬っていう形はないけど、漢方とかカプセルタイプのは売ってるよ」
と教えてもらったひとつが、善玉菌のチカラという名前のサプリでした。
「生きたまま腸に届く」の本当の意味って?
ご存知かもしれませんが、L.カゼイ・シロタ株という名前は、「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」の略。シロタというのは、ヤクルトを生んだ医学博士、「代田 稔(しろた みのる)」さんの名前にちなんだものです。
この長ったらしい名前の乳酸菌は、かんたんに言ってしまえば「腸まで生きて届く」ということが最大の特長です。
「生きたまま腸まで届く」というセリフはCMでもよく聞くと思いますが、本当の意味は、排便するまで生き続けているということです。
体のなかに入った乳酸菌が、強い酸性の胃液にも負けずに生き続け、排泄物になってですら(大腸の中ですら)、まだ生きてるよという意味なのです。
まるで体の中で乳酸菌を飼う感じに近いのですが、こうした働きのことを、プロバイオティクスといいます。
ヤクルトの主成分のカゼイシロタ株も、生きたまま腸に届くプロバイオティクス系の乳酸菌です。
病気にかかってから対処する「治療医学」ではなく、最初から病気にかからないようにする「予防医学」に着目し、酸性の胃液や胆汁でも死なない乳酸菌の研究を行って発見された、ヤクルト独自の乳酸菌です。
ただ、プロバイオティクスと聞くと、ものすごく特別なものをイメージされるかもしれませんが、じつは身近な発酵食品だって、立派なプロバイオティクスなのです。
たとえば、ぬか漬けや、納豆や、味噌、キムチなどもそう。
これらは昔から「体に良い」とされていますが、それはプロバイオティクス食品の仲間だったからだということを知りました。
つまり、病気の予防効果があったり、免疫力を高める働きを持っていたり、治癒力を向上させる力はあるかどうかは、プロバイオティクスに対応した菌かどうかで決まるということなのです。
逆に、どんなに熱心にヨーグルトを食べても、それがプロバイオティクスに非対応のものだと、予防効果はほとんど(まったく)ないようです。
たとえばスーパーなどで、3個で100円未満のヨーグルトをよく見かけますが、残念ながら、ああいったヨーグルトでは、免疫力を高める効果も、治癒力を向上させる効果も、ほとんど期待できないのです。
誤解がないように申し上げておきますが、3こ88円のヨーグルトだって味はおいしいですし、手ごろな価格なので、食事として食べる分にはありがたい存在なのですが、あくまでも「機能性食品としての役割は果たさない」「免疫力を高める効果は、ハナっからない」のです。
それでヤクルト400の代わりに飲むようになったのが、フジッコの「善玉菌のチカラ(カスピ海ヨーグルト)」なのですが、最初はかなりちゅうちょしました。
というのは、「このハリ、なんとかしたい」みたいなキャッチコピーが入っているので、いかにも女性向けでしたし、ガリガリの自分としては、低カロリーうんぬんのハナシはどうでもよかったからです。
こんな感じです。
見た感じ、どうみても女性向けの商品ですよね。
そんなわけで、
「うーん、効果あるんかな・・・というか、俺、便秘とかには困ってないんだけど・・・」
と、ちょっと否定的でした。
ただ、ヤクルト400と比べても値段もそんなに高くないし、フジッコといえば一流メーカーだしで、最初は「悪くないかもしれないかなぁ」くらいの印象でした。
ちなみにヤクルト400は、1本70円でしたので、1週間で500円。毎月だいたい2000円くらいです。家族4人全員で飲んでいたので、毎月8000円くらいのコストです。
フジッコといえば、「♪フジッコのお豆さん」というCMで有名な会社ですが、なんでフジッコが乳酸菌なのかなと思ってたんです。
でも、よくよく考えたら豆製品も代表的な発酵食品のひとつです。
どうやら、ふだんから乳酸菌や発酵食品の研究開発にめちゃめちゃ費用をつぎ込んでいるがゆえに、こうしたプロバイオティクス系のサプリ開発が得意な会社らしいんです。
パッケージに成分が書かれていますが、
この善玉菌のチカラで使われている乳酸菌は、ヤクルトと同じようにフジッコが独自開発したプロバイオティクス対応の乳酸菌で、名前を「クレモリス菌FC株」というそうです。
ヤクルトのカゼイシロタ株とは種類の違う乳酸菌なのですが、クレモリス菌FC株の特長は、そのほかの乳酸菌よりも粘性が高いこと。
なかなか死なないし、しぶといだけでなく、粘度が高いので、内臓器官にへばりつくのです。
宣伝ページやパッケージだけ見ると、美容目的のサプリというイメージだったのですが、メーカーに話を聞いてみると、ぜんぜんそんなことはなく、男性ユーザーもけっこう飲んでいるということを聞いて、
「それなら飲んでみようかなぁ。まぁ俺がいらなくなっても、嫁が飲むだろうし」
で飲み始めたのです。
そうして今年の冬を迎えたわけですが、なんと今年も風邪をひかずに済んだんです。
じつは、今年はこどもがインフルエンザにかかってしまって、家の中でずっとゴホゴホやっている状態だったんですが、看病する側の自分も「感染ってしまうとヤバイなぁ」と心配していたのですが、家の中だとマスクもちょいちょい外してしまいますし、こどもがしんどそうにしてると、いちいちマスクをつけるまで待たせるわけにもいかないしで、けっこう素のままで接していたのですが、ぜんぜんインフルエンザにかかることがなかったんです。
たぶんですが、いちおう、効果があったのかなぁなんて思っていますが、こればっかりはわかりません。
ただ、乳酸菌を積極的に採ると、ウイルスへの免疫力を高めるだけでなく、侵入してきたウイルスをやっつける力を増大してくれる働きがあるといいますので、わたしのような「風邪をひきやすい」「不摂生」な人間に向いているなぁと思っています。
余談ですが、乳酸菌系のドリンクやサプリには乳酸菌の数が書かれてあることが多いですが、ヤクルト400は乳酸菌の数が1本あたり400億で、善玉菌のチカラは1粒あたり20億個以上入っていると記載されています。
数値だけみると、善玉菌のチカラのほうが劣っているように見えますが、どうやらそうでもないようなのです。
五本木クリニックの院長でもある桑満先生によれば、そもそも「乳酸菌」という医学用語はないそうです。
大腸菌やブドウ球菌などはちゃんと決まっていますが、乳酸菌という言葉はないそうで、厳密には「乳酸を作り出す細菌類」のことを指すそうです。
乳酸菌を含んだ商品が女性を対象にされることが多いのは、陰部周辺への雑菌の侵入が多いからのようで、妙に納得してしまいました。
乳酸菌のカウントの仕方は決まっておらず、メーカーによって解釈の仕方が色々とあるので、表記されている数だけをもって優劣をつけることはできないようです。
ヤクルト400を飲んでいたときは、旅行や出張、年末年始に実家に帰省しているときなど、飲めない日がけっこうあったのですが、これだとどこにでも持って行けるので、かえって便利になりました。
その昔、自宅でヨーグルトをつくるためのヨーグルトメーカーなるものが流行ったことがありましたよね。発酵させてこそのヨーグルトなのですが、やっぱり素人では、それが発酵状態なのか、はたまた腐っているのか、自信をもった判別ができず、なんだか気持ち悪くなって、けっきょく全部捨ててしまったんです。臭いを嗅いだとしても、ヨーグルトは酸っぱいにおいがするのが普通ですから、それも正常なのか異常なのか判らない・・・。
ましてや、プロバイオティクス状態など生み出せるわけがないと思い、自分でヨーグルトを育てるのはあきらめたのですが、こうしたサプリだと安心しても飲めるだけでなく、どこでも持って行けるので、かえって便利に感じています。
ちなみに嫁は慢性的な便秘なので、なるべくプロバイオティクス系の乳酸菌をとるようにしているのですが、ついでと思って半分ずつ分けながら飲んでいたのですが、2週間ほどで以前ほど頑張らずに排便できるようになったらしく、おしりの痛みがずいぶんなくなったようです。
ということで、ヤクルト400を飲めるに越したことはないけれど、事情があってヤクルト400が手に入らないという人は、善玉のようなプロバイオティクス対応の乳酸菌サプリもおすすめします。
下のリンクから公式サイトに行くことができますので、じぶんにも合いそうだなとおもったら、ぜひ試してみてくださいね。