今年もいよいよ暑くなってきましたね。
この5月は140年ぶりの記録更新となるほどの暑さで、暦の上ではまだ春だということを忘れさせてしまうほどの気温でした。
日焼けどめをせずに屋外に出ていると、一日で真っ黒に日焼けしてしまうほどの強い日差しと暑さで、このまま夏に突入するとどれほどの暑さになってしまうか心配です。
ついこの間まで石油ファンヒーターを使っていたことを思うと、あまりの季節の変わりように驚くばかりですが、そろそろエアコンを使い始める方も多いのではないでしょうか。
室内でエアコンを使うときに大活躍してくれるのが、サーキュレーターです。
サーキュレーターは、直進性のある風を送り出してくれる送風機の一種ですが、近い距離に広く浅く風を送り届ける扇風機とは近い、遠くまで単焦点で深く風を送り届けてくれるアイテムです。
機械の構造的には扇風機と同じなのですが、扇風機とは違って部屋の空気の撹拌(かくはん)や換気を目的としたものなので、ボディ(胴)が深めに作られているものが多いです。
このサーキュレーターですが、使いようによってはエアコンのパフォーマンスを向上させてくれたり、室内の温度を一定に保ってくれる働きがあるため、節電や省エネに効果があるとして数年前から注目されています。
出初めのころは機種も少なかったのですが、いまでは無印良品やアイリスオーヤマなどもサーキュレーターを製造販売し、ずいぶんたくさんのラインナップが増えました。
サーキュレーターの使い方についてはサーキュレーターの使い方ガイドにまとめられていますが、家庭内では空気を上手にコントロールすることによってエアコンの効果を最大化させることがスタンダードな使い方です。
空気のかくはん目的以外にも、フローリングのワックスを乾かすのに使ったり、壁紙の接着剤を乾燥させるなど、工業や建築の世界でもよく利用されていますが、エアカーテンとしての使い方もあります。ようは、強風で空気のカーテンをつくってしまうという考え方で、虫が入ってこないように業務用の工場扇と呼ばれる大型のものをコンビニの入口などで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
機能的には首ふりやタイマー、リモコンの有無など様々なタイプがありますが、家庭用でもっとも普及しているオーソドックスなタイプだと、2000円前後から購入できるなど、導入費用が安いこともサーキュレーターの特徴です。
また、扇風機と違って棒(スタンド)がない機種が多いため、コンパクトで、設置場所に困らないということも特徴のひとつです。
室内の温度を下げるためにエアコンをガンガンかければ、それだけ電気代がかかってしまいますが、空気の流れを制することで、今までより省電力で室内の温度を下げることもできるようになります。
また、過度に室温を下げずに済むということは、それだけ体への負担も小さくなるということですから、体調管理にも役立ちます。
定番の人気機種から、DCモーターを内蔵した高級機種のほか、パナソニックから発売された羽根のない球体のサーキュレーターなど、ユニークな種類もいろいろと出そろってきていますので、夏場の電気代が気になる方や、エアコン疲れに悩まされている方は、はぜひサーキュレーターを導入されてみることをおすすめします。