「ほこ×たて」で紹介されていたカシオのデジカメ、EX-ZR200を買ってみたレビュー

「絶対燃えない箱」と「なんでも焼き尽くすバーナー」を対決させたらどうなるか?

など、お互いに矛盾しあう主張をするもの同士を対決させる人気テレビ番組、「ほこ×たて」で紹介されていたカシオのデジカメ「EX-ZR200」を買ってみました。

カシオ EX-ZR200

そのときの対決内容は、「絶対にカメラで撮ることのできない豪速球を投げるピッチングマシン」と、「どんな速い被写体でも撮影できるデジタルカメラ」の対決というもの。

天候が悪かったこともあり、結果としてはデジカメの負けではあったのですが、手に汗を握るような名勝負でした。

そのときに使われていたカメラが、カシオのEX-ZR200という機種。

カシオの開発主任さんが自ら番組に出演して、このカメラを開発するにいたった動機を話していましたが、意外なことに「娘のいい笑顔を撮りたかった」というおとても心温まるもので、とても共感を覚えました。

なんでも、子供の表情は一瞬で変わってしまうため、一般的なデジカメだとなかなかベストショットを撮ることができないのですが、そうした状況でもちゃんと表情を撮影することができるよう、超ハイスピードで撮影ができるカメラを開発したいとの一心から、このモデルが生まれたのだそうです。

このEX-ZR200のすごいところは、驚異的な連射速度で、秒間30枚の写真を撮ることができる点。

しかも、ただ連射ができるだけではなく、それぞれの写真が、ちゃんとピントが合っている点がすごいです。

対決前の番組中では、ダンスで頭を地面につけて回るブレイクダンスの様子を撮影えいていましたが、室内での撮影にも関わらずどの写真もしっかりとピントが合っていて、驚きました。

そうした前フリの後に、いよいよピッチングマシンとの対決だったのですが、対決当時はあいにくの雪景色で、ボールがワイングラスを直撃する瞬間は捕えていましたが、ボールそのものがゆがんで撮影されており、勝負としては負け。

周りの雪の様子やグラスが割れている瞬間などは、まるでコマ送りかのようにハッキリと撮影に成功しているので、とても惜しい負け方で、天候さえよければ買っていたのではないかと思わず力が入ってしまった名勝負でした。

そんな勝負を見てしまい、こんな素晴らしい性能を持つカメラならぜひ欲しいということで、思わず衝動的に買ってしまったのが、今回のEX-ZR200なのです。

前置きが長くなってしまいましたが、実売価格としてが25000円程度と比較的お手頃。

1万円くらいから高解像度のコンパクトデジカメが買えるいまどきだと、中クラスくらいの価格帯ですが、これだけのハイスピード撮影が可能なデジカメは、かなり高価な一眼レフクラスでもなかなか実現しえないものなので、価格以上の魅力を感じます。

画素数は1600万画素。記憶媒体はSDカード。ストロボは本体に内蔵。色はホワイトのほかにもカラーバリエーションがありますが、テレビで紹介されていたからーがホワイトだったこともあるのか、ホワイトが一番人気があるようです。

ズーム倍率は、光学12.5倍と、ズームデジカメとしてもなかなかの性能です。

操作は、本体上部のダイヤルを回して操作するタイプなので、モードの切り替えが素早くできます。

液晶画面も大きく、輝度が高いうえに高解像度。画面横の丸型十字キーでメニューをコントロールしますが、この手のコンパクトデジカメを使ったことのある方なら、おなじみの機能ばかりなので、戸惑うことは少ないと思います。

電池が比較的大きいので、バッテリーの持ちが非常によく、長時間の撮影でも安心です。

このカメラの最大の売りは、やはり超高速に撮影ができる点で、連射モードでは1秒間の連射枚数を指定することができますが、1秒間に30枚まで設定することができます。

fpsというのは、frame per secondの略で、1秒間あたりに何コマという単位なのですが、秒間3枚、5枚、10枚、15枚、30枚と選ぶことができます。

通常、動画のfpsは30fpsということで、秒間に30コマ撮影するのですが、動画のコマを切り出したところで、到底写真の画質にはなりえません。

ところが、このデジカメは、(当然のことながら)秒間30コマの撮影ができるにもかかわらず、それぞれのコマがちゃんと写真になっている点がすごいのです。

動画ではなく、写真として秒間に30枚記録することが、どれだけ凄いことなのか伝わっていないかもしれませんが(苦笑)、これだけきめ細かく撮影していれば、そのうちの1枚くらいはベストなショットがとれているわけで、それこそペットや動き回るこどもの写真なんかには、うってつけというわけなのです。

撮影するときは、一秒間に30コマ分、カシャカシャと音が鳴るのですが、そのあまりの早い音がとにかく爽快。
先日も近くの公園でこのカメラを使って高速撮影を行ったのですが、一秒間に30連射する音はすさまじく、隣のお父さんもビックリしている様子でした。こんな小さなボディからは考えられないような高速連写で、まさに被写体を撃ち抜いているような爽快感です。(もちろん、音は消すことができるので、静かな場所での撮影もOKです)

上記の動画は、あえて15fpsで撮影しています。というのは、30fpsだとあまりに一瞬すぎて、全然わからないからです(苦笑)

カシャカシャいっている音を聞いていただくと、いかに凄い連写速度なのかがわかるかと思います。

また、動画でも超高速なハイスピードカメラ機能があります。

先におはなししたとおり、一般的な動画は30fps、つまり1秒間に30コマを撮影しますが、このカメラは1000fpsと驚異的なコマ数で撮影することができます。
わたしはやらないのでわかりませんが、ゴルフのスイングやバッティングフォームの撮影をすることで、フォームを細かくチェックすることができるなどの利点があるようです。

実際、室内でハイスピードカメラ機能で動画をとってみると、蛍光灯のチラツキがはっきりと撮影できます。蛍光灯は秒間に60回程度、点いたり消えたりしているのですが、その瞬間までも捕らえられているのです。

個人的には、ペットの動きをスロー撮影して楽しんでいますが、この価格でここまでの性能があることに、ただただ驚きです。

下記の動画は、メインクーン(猫)を1/120秒で撮影した動画ですが、最高速度は1/1000秒なので、ホントまだまだ序の口の速度です。

また、こちらは公園のハトが飛び立つ様子を撮影したもの。同じく速度は1/120秒ですが、屋外だと光量があるため、かなりきれいに映っていると思います。

もちろん、基本的な撮影機能もかなりバッチリ。

とにかく、適当にカシャカシャ撮影するだけで、ちゃんとピントのあった写真を撮ってくれる点が素晴らしいです。

ピントの合う速度も非常に早く、また、撮影後に次の写真を撮れるまでの感覚も短いので、とりたい瞬間にすぐに反応してくれる感じです。

操作上の軽快さや反応速度は、実際に手にとって触ってみないと実感がわかないかもしれませんが、ペットを飼っている方や、小さなお子さんがいる方には超おすすめの機種だと思いますので、ぜひ店頭で触ってみてほしいと思います。

通常は、オートモードにしておくだけでOK。連写したいときだけボタンを押す。

なにか特殊な撮影をしたいときだけジョグダイヤルを回す。

ホント、これだけの簡単操作にもかかわらず、削除するのが惜しいような写真が目いっぱい撮れます。

はじめてデジカメを購入する方も、買い増しのヘビーユーザーにも超おすすめの逸品です。

連写モードを多用する予定のある場合は、メモリカードも余裕をもったサイズにしておきましょう。

ちなみにわたしがつかっているSDカードはこれです。

信頼性抜群の東芝製のSDカードですが、海外パッケージ仕様のため国内向けパッケージよりもかなり安価です。

上記のSDカードよりもさらに安価なトランセンド製のSDカードも悪くないのですが、300円程度の差額で信頼性抜群のメディアが購入できることを思えば、悪くない買い物だと思います。

速度を表すクラスも10と、高速連写でも十分に耐えうる読み書き速度です。

入学式や卒園式、卒業式など、一生に一度の大切な撮影にはもってこいのSDカードだと思いますので、ぜひいっしょに。

追伸:
テレビのほこ×たてで大ブレイクしたZR200ですが、現在は後継機種となるEX-ZR300が13499円、さらにその後継機種となるEX-ZR400が15271円と、機能は正当進化しながら価格はドンドン下がるという凄まじい現象になっています。

世界で最も撮影間隔が短い撮影間隔約0.26秒、秒間30枚の高速撮影、ハイスピードカメラ機能、適当にガンガン写真をとってもピンボケしない映像が撮れるピント合わせの優秀さ、などのZRシリーズならではの特徴は受け継ぎつつ、さらに撮影時間の長時間化などを図ってこの価格は、驚異的のひとこと。

どこのカメラメーカーも実現していないカシオ独自の特徴なので、「サッと取り出してすぐに撮影がしたい」「次の写真を撮るまでの間隔が極力短いカメラ」ということなら、このZRシリーズ以外に選択肢はありません。

当初は白モデルだけでしたが、グレーモデル、ピンクモデルなどのカラーバリエーションも登場しましたので、このカメラを選ばない理由はもうありません。

いま使っているZR200がオシャカになったら、まちがいなくZR400、もしかして今後も登場するであろうZR500を選ぶ予定です。

そのくらいにほれこんでいる機種です。

最高にお勧めです。

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