4歳から6歳くらい幼少期に多い症状の一つが、怪我や骨折の疑いがないにもかかわらず、足の痛みをうったえる症状です。
特に、夜中から深夜にかけて痛みをうったえるケースが多いようで、非常に心配させられることがあります。
こどもの成長期に顕著にみられる症状のひとつで、俗に成長痛などと呼ばれることがあります。
筋肉痛でもなく、靴が合っていないという理由でもなく、まるで足の内部から痛みが発生しているかのように症状をうったえるので、心配に思われる保護者さんも多いかもしれません。
病院で診てもらっても異常は見られず、経過を見ましょうと返されることが多いようですが、ほとんどの場合は数週間程度で症状が改善されるようです。
原因としては、多くの場合、遊びやプールなど知らず知らずのうちに体を動かしすぎいたことによる疲労が原因とされているようで、毛細血管が切れることで生じる筋肉痛とは、少し異なる性質のもののようです。
特に明確な原因や治療法があるわけでもないものの、よく起こりがちな症状のひとつだということで、成長痛という俗称が付けられたものだと思いますが、大人でいうところの、成人病といった呼ばれ方と同じようなものと考えればよいかもしれません。
じっさい、医学的には成長痛という病名は存在しません。
ほとんどの成長痛は、足の甲部分や、関節、股関節、ふくらはぎなどに集中していて、痛みをうったえているときはあるものの、日中や就寝してしまうと痛みをうったえないといったケースなら、特に心配が要らないようです。
(効果は期待できませんが)湿布をはってあげたり、筋肉痛などに利用される塗り薬を塗布してあげたり、さすってあげるなどして、なるべく「痛みは改善に向かっている」ことを教えてあげながら、リラックスさせてあげるとよいそうです。
また、こどもの成長は思いのほか早いので、思いのほか靴のサイズが窮屈になっていたり、ズボンやパンツなどのサイズがきつくなっていたりすることもあります。
こども自身は、なかなかその原因についてまで思いが至らないことがほとんどだと思いますので、成長痛をうったえ始めるようになったら、注意深く見守ってあげることが大切なようです。