2012年初頭に29800円のノートPCを発売し、世間を驚かせたパソコン工房。
わたしも知人のPCとあわせて合計5台を購入してしまったほどの激安振りでしたが、その後2012年の年末を境に異常な円高は解消され、2013年の中ごろには円安傾向も落ち着いた結果、パソコンやパソコン周辺機器はおおよそ3割から5割の値上がりとなってしまいました。
累計200万台を突破したことで開催されていたパソコン工房の激安ノートPC、レサンセシリーズもその例外ではなく、29800円だったノートPCは、現在は44980円と、実に15000円の値上がりとなってしまいましたが、久々の激安セールが帰ってきました。
スペック的にも、かつて開催されていた激安モデルの再来にふさわしく、CPUのみパワーアップしてのカムバック。
価格は39980円と、かつての激安モデルより1万円アップですが、あの当時の円高が異常なのであって、今回の価格は充分に激安と呼べるものだと思います。
モデル名は「Lesance NB P3547-SP」
液晶サイズは15.6インチのワイド型。
CPUはセレロンの1017U(1.6Ghz)ながら2コアタイプのため、ヘビーな動画編集でもしない限り必要十分すぎるスペック。オフィス系ソフトなどの2D系ソフトがメインだったり、動画の閲覧や軽いブラウザゲームなら充分過ぎる性能です。
もちろん、ニコニコ動画やユーストリームなどの配信も、とくにストレスなく可能です(もっとも、これは通信環境によるところが大きいですが・・・)。
また、メモリは2GBですが、2枚で2GBではなく、1枚で2GBのタイプなので、増設時に無駄になりません。
今はまだメモリが高い状況なので、もう少し価格が落ち着いてからメモリだけ追加するとよいでしょう。
そのほか、DVDスーパーマルチドライブなので、CDやDVDへの書き込みも問題なし。SDカードなどのメディアカードを読み込めるスロットも付いているので、カードリーダーなどの機器を必要としない点も、まさにオールインワンです。
ハードディスクは、320GBとノートPCなら充分過ぎる容量。
個人的には、ノートPCの本体HDDにはデータを貯め込み過ぎない方が安全だと考えていますので、写真や動画で容量不足になる場合は、外付けHDDを買った方が簡単で、管理も楽なはずです。
もちろん、有線LANのほかに無線LANも内蔵。 IEEE802.11b/g/n と標準的な企画をすべてカバーしているので、すべての無線LANルーターに適合します。
あと、レサンセシリーズで地味に優秀な点が、外部出力端子。
HDMI端子を実装しているので、液晶テレビや外部モニタへの出力が簡単な点もですが、D-Sub端子も付いている点が高評価。
HDMI端子のないプロジェクタやモニタに映し出す際に重宝します。
バッテリー容量は3時間半と決して長時間ではありませんが、そもそもモバイルマシンでないA4ノートタイプのPCですので、標準的な仕様です。
内蔵カメラはついていませんが、セキュリティのことを考えれば、むしろ無い方が安全でもありますので、ビデオチャットなどを楽しみたい場合は、WEBカメラを後付けした方が良いです。
最後に重量は2.3キロと、決してモバイル仕様ではありませんが、2007年前後までのA4ノートPCの重量と比べると、軽さは雲泥の差。
強化プラスティックなどの採用で軽量化を図ったためか、部屋と部屋の移動くらいならまったく問題ないほどの重量です。
上記のような、「初心者にはもったいないくらいのバランスの良い入門機」となっていますが、パソコン工房のノートPCの何が一番すぐれているかというと、トータルバランスです。
値段は安いけれど、性能がそれなり・・・ということがありません。
もちろん、このLesance NB P3547-SPは、ハイエンド機でもなければ、ミドルエンドでもありません。
そのため、必要最低限のスペックをもつローエンドモデルには違いありません。
しかし、安定性が抜群なのです。
かつて、同じ価格帯、同じCPU、同じメモリ容量を載せたAcerのノートPCとを比較したことがありますが、同じ内容にもかかわらず、インデックススコアがなぜかパソコン工房のノートPCの方がよく、なおかつ安定性やサクサク感に大きな違いがありました。
おそらくこれは、自社のパーツチョイスによる組み合わせが絶妙だからなのではないかと思います。
筐体(本体)の質感も艶消しのヘアライン仕様で汚れにくく、持ちやすさも問題なし。
決して高級感はないものの、安ぼったい感じはしないので、見た目も非常にシンプルです。
ここまでのバランスの良さ、なおかつ安定性に定評のあるWindows7の搭載で39800円という価格は、なかなかの破格です。
さすがにかつてのような29800円という「あり得ない価格」ではありませんが、おそらくこの先、当面はあのような異常な円高にならないと思われますので、妥協をする落とし所の価格としては、ちょうど良い損ねだろうと思われます。
通常であれば44980円の売価が付いている機種ですが、「即納パソコン特価セール」ということで、9/30(月)の20:00までは、39980円という価格となっています。
おそらく今回も、最終日を待たずして売り切れは必至なので、もし今ノートパソコンが欲しいという方は、要チェックです。
同じく、17インチの液晶、メモリ4GB、HDD500GB、CPUにCeleron 1037U(1.8GHz)を搭載したモデル「Lesance NB S3702-SP」も、44980円と格安です。
こちらも同じく9月30日までの企画ですが、こちらの方が早く売りきれるだろうと思いますので、大画面のノートPCをゲットしたい方も、要チェックです。