DELLの激安サーバとして人気のあったPower Edge SC440。
サーバなので常時電源が入っている状態。
このSC440に、買ったもののほとんど使っていない液晶テレビを繋いで、電光掲示板代わりにグーグルカレンダーでも表示させておくかという話になりました。
SC440の当時の販売価格は15000円程度と驚くような価格だったものの、サーバ機なので、グラフィック関連は非常に貧弱。D-SUBの出力しかないうえ、サウンドカードもついていません。
せめてDVI出力でも付いていれば、変換コネクタ経由で出力できたのですが、D-SUBのアナログ出力しか付いていないので、グラフィックボードを取り付ける必要があります。
ところがです。
グラフィックボードの増設には、PCIExpressという端子にグラフィックボードを差し込むのですあg、SC440のPCIExpressの仕様は、x1、 x4、 x8。
巷でよく売られているグラフィックボードは、ほとんどがx16の仕様なので使えません。
かといって、x4やx8のグラフィックボードは、ほとんどがワークステーションやハイエンドグラフィックマシンに利用されている高価なものばかりなので、せっかく安く買ったサーバのために買うのはもったいない。
そこで、みんなどうしているのかと調べてみると、なんとグラフィックボードをヤスリで削って差し込んでいるということを知ります。
正確には、グラフィックボードを削る派と、マザーボードのコネクタ部分を削る派の2タイプに分かれるようですが、マザーボードの加工をして本体を潰してしまうより、
被害が少ないグラフィックボードを削る派の方が多いようで、みなさん頑張って自分で削っている様子。
なんでも、PCIexpressは、刺さってしまいさえすれば下位互換で問題なく稼働するとのことで、不思議な感じもしたのですが、とりあえずチャレンジしてみることに。
まずはHDMI出力とDVI出力がD-SUB出力の3つができる安価なグラフィックボードを調達することにしました。
購入したのは、玄人志向から発売されているRadeonHD4350。
実売価格で3000円前後と、かなりリーズナブルです。
ただ、届いたばかりの新品のグラフィックボードをいきなり削るという行為がどうしても恐ろしくて出来ず、何かいい方法がないかと思っていると、コネクタ部分に下駄をはかせる方法を発見。
それは、電子工作キットなどを主に取り扱っているaitendoというショップで販売されている、PCIスロット変換[PCI-164PIN]を経由する方法。
この変換アダプタは480円で購入できます。
グラフィックボードそのものを削るのではなく、変換アダプタのコネクタ部分を削るというわけです。
削る作業をしなければならないのは変わりありませんが、仮に失敗しても、この変換アダプタがオジャンになるだけなので、まだ安心できます。
で、削ったものがこちらになりますが・・・。
かなり不器用なもので、グラフィックボードを直接削らなくて良かったと思いました。
最初はヤスリで削ろうとしましたが、硬くてなかなか削れなかったため、結局ニッパーでバリッと割ったのですが、ギリギリの絶妙な位置で削れました。
また、画像でいうとことのスリット以降の部分は不要な個所なので、全部削り取ってもいいのですが、面倒くさいのでこれで作業完了とします。
上手な人だと、マザーボードのスリットにひっかかるピン部分だけを削っていますが、そこまで器用なことはできないので、これで良しとします。
この変換アダプタに、先ほどのグラフィックボードを装着して、マザーボードに取り付けます。
下から2番目の黒いスロットに取り付けます。
取り付けた様子がこれ。
下駄をはかせている分、高さがあるので、スロットカバーは閉められなくなりますが、まぁ仕方ありません。
恐る恐る起動させてみると、いちおう問題なく起動させることができました。
あとは、付属のドライバを入れていけば、とりあえず問題なしです。
ちなみに、サウンドカードも増設すると、HDMI端子経由で音声も送ることができるようになりますが、またそれは別の記事でご紹介します。
RadeonHD4350を増設した SC440にサウンドカードを増設してみた