背が伸びる仕組みについて


こどもは成長期になると、毎年5~6センチも背が高くなっていきますが、そもそも背が伸びるという現象は、どのように起きているかご存知でしょうか?

じつは、骨の長さが伸びる、ということなのです。

つまり、「背が伸びる」=「骨が伸びる」と考えて差し支えありません。

では、骨はどのように伸びていくのでしょうか。

骨は最初、軟骨で形が作られます。
それがだんだんと骨に置き換えられていき、18歳くらいのときには、わずかな部分を残して、ほとんどの骨が完成します。

骨の長さは、骨軟骨(こつなんこつ)というところが伸びますが、伸びたときに形がかわってしまわないように、不要な部分が削り取られていきます。

ちなみに、もっとも骨が伸びるのは、生まれてから1歳くらいまでの間です。

つぎに伸びるのが、10歳ごろから15歳ごろにも急激に伸びていきます。

これがいわゆる成長期とよばれている時期です。

25歳を過ぎると、骨の伸びは完全にとまってしまいます。

このことから、こどもの骨が伸びる時期の少し前に、骨の素となるカルシウムを摂取しておくことが望ましいのです。

骨を強くするには、血液の中のカルシウムを、骨にたくさんくっつける必要があります。

でも、カルシウムはからだに吸収されにくいミネラルです。

そのため、いかに効率よく吸収させるかを考えて開発されたのが、セノビックのような「カルシウムとビタミンD」を含有したサプリです。

ただし、それだけでは十分な効果が見込めません。
なぜなら、ビタミンDも、ある条件を満たさなければ、役に立ってくれないからです。

その条件とは、日光(紫外線)です。

食べ物から取り込まれたビタミンDは、皮膚を通じて日光(紫外線)を浴びると、ビタミンD3に変わります。

そしてこのビタミンD3は、肝臓で活性型ビタミンDに変化します。

活性化ビタミンDは、小腸に働きかけて、食べ物からカルシウムを吸収する働きを高めます。

日光がビタミンDに作用してカルシウムの吸収を助ける様子

そのため、いくらカルシウムを採っても、日光にしっかり浴びる習慣がないと、小腸でほとんどカルシウムが吸収されず、骨が育たないばかりか、骨がもろくなってしまうのです。

また、骨は力がかかることで強くなっていきます。適度な運動は骨に負荷をかけ、骨をつくるはたらきを活発にし、骨を太くしてくれます。

たとえば宇宙飛行士が長い航行を終えて地球に帰ってくると、すっかりやせ細っている姿を見ることがありますが、あれは重力のかからない空間にいることで、骨がからだを支える必要がなくなってしまい、骨からカルシウムが溶け出してしまうため、骨がもろくなってしまうからなのです。

運動をしていなくて痩せているというわけではなく、骨格自体がダメージを受けてしまって、からだが小さくなってしまっている状態なのです。

寝たきりになってしまった老人なども骨が細くなることが知られていますが、あれも同じように、骨に負担がかからなさすぎて、骨からカルシウムが溶け出してしまっている状態です。

このことから、こどもの背を伸ばすには、適度な運動がかかせないということが判ると思います。過剰な運動はかえって負担が大きくなりすぎますが、歩いたり、ランニングをしたりと、適度に負荷がかかる運動が大切だということがわかります。

また、負荷を受けた骨が回復するのは、休息をしている間です。つまり、寝ている間に回復されるので、睡眠も背を伸ばすために重要なアクションだということが判ると思います。

十分なカルシウムと、それを効率よく吸収させる工夫、そして、骨をつくるための運動と、負荷のかかった骨を休息させる睡眠。

これらがバランスよく達成されて、はじめて背が伸びるという結果が得られます。

サプリだけを与えているだけではまったく効果がないどころか、かえって肥満などの問題を引き起こすことになりますので、十分に気をつけましょう。


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