2018年2月末に回数券タイプの格安チケット(まる得きっぷ)が廃止されました。
そのため、現時点では金券ショップで株主優待券を活用していただくのがお得な乗車方法となりますが、値引き額が小さくなったとはいえ、新幹線で往復するよりもアーバンライナーで往復したほうがはるかに安いことに変わりはありません。
とくに、大阪の「北(キタ:梅田・大阪駅、グランフロント周辺)」ではなく、「南(ミナミ:難波や心斎橋、NGKや通天閣周辺)」に行きたい方にはアーバンライナーがおすすめです。
ちなみに、ウィラーなどの高速バスならさらに安く名古屋~大阪間を移動できます。
片道2000円チョイの負担でラグジュアリーなスペースで移動できるので、こちらの価格表もぜひご覧ください。
目次
名古屋から難波(ミナミ)に行きたいなら、近鉄電車の方がラク!
名古屋から大阪までの電車といえば、新幹線がありますよね。
でもでも!
わたしが猛烈におすすめしたいのは、近鉄電車の特急、「アーバンライナー」なんです。
たしかに新幹線なら、名古屋から大阪まで50分足らずで移動できます。
でもネックなのが、新幹線の到着駅は新大阪ということなんです(悲)
おまけに、乗車賃も高いです。
新大阪と大阪駅は名前が似ているので、さぞや似たような場所なんだろうと思いきや、新大阪駅は大阪駅とは場所も雰囲気もぜんぜん違っていて、もはや完全にビジネス街なんですよ。
そのため、新大阪の駅周辺周囲にはほとんど、オフィスしかありません。
じっさい、ほとんどの人がビジネスマンで、駅にあるタクシー乗り場からタクシーに乗って移動していくというのが、よく見かける光景なんです。
※もしくはUSJに行くために、そのままJRの在来線に乗り換えるかです。
もちろん、ここ最近の新大阪は旅行者向けのお店や施設が色々とつくられていて、一昔前の新大阪のイメージとはずいぶん変わっているのですが、それでもやっぱり「大阪の面白さや醍醐味」を満喫できるような場所ではないんですね。
おまけに、新大阪は大阪駅からもけっこう距離が離れています。
そのため、大阪観光が目当てなのなら、けっきょく地下鉄の御堂筋線やJRの在来線を使って、大阪の中心街まで移動してくる必要があるのです。
たとえば地下鉄を利用するとしたら、
新大阪駅⇒西中島南方駅⇒中津駅⇒梅田駅(大阪駅)
という駅順になります。
それでもまだ大阪駅(通称キタ)に用事がある場合なら新幹線でもいいのですが、難波方面(ミナミ)に用事がある場合は、さらに距離が離れています。
新大阪駅⇒西中島南方駅⇒中津駅⇒梅田駅(大阪駅)⇒淀屋橋駅⇒本町駅⇒心斎橋駅⇒難波駅
地下鉄は一駅あたりの距離が短いとはいえ、時間にすると、約25分くらいはかかっちゃうんです。
そうすると、グランフロントなどがある大阪駅(キタ)が目的ならまだしも、グリコの看板やNGK(なんばグランド花月)などがある難波(ミナミ)に用事がある場合は、近鉄電車を利用した方が絶対に便利なんです。
なぜなら、近鉄電車の終着駅が難波駅だからです。
アーバンライナーなら、電車賃も圧倒的に安い
また、乗車賃もすいぶんと違います。
新幹線で指定席を取ると、乗車券3350円+特急券3410円の合計6760円かかってしまいます。
こども料金は、乗車券1670円+特急券1700円の合計3370円。
これに対して近鉄電車は、普通運賃の2360円と、特急料金(つまり指定席)の1900円の合計4260円。
こども料金はそれぞれ1180円と、950円の合計2130円。
新幹線・アーバンライナーを通常料金で乗車した場合の比較
電車 | 運賃 | 指定席 | 合計 | 到着駅 |
新幹線 | 3350円 | 3410円 | 6760円 | 名古屋駅~新大阪 |
新幹線(こども) | 1670円 | 1700円 | 3370円 | 名古屋駅~新大阪 |
アーバンライナー | 2360円 | 1900円 | 4260円 | 名古屋駅~難波駅 |
アーバンライナー(こども) | 1180円 | 950円 | 2130円 | 名古屋駅~難波駅 |
デラックスシートという、新幹線でいうところのグリーン車を利用する場合は、プラス500円でOKです。
通常は4列の車両が、1列+2列の3列編成になっているのと、座席がオールリクライニングシートになっているので、とても広々としています。
大阪と名古屋を結ぶ近鉄電車の特急には、じつは複数の種類がある
ちなみに、難波~名古屋間を結ぶ近鉄電車の特急には、オレンジ色の少し古い車両と、白色の新しい車両の2つがあります。
下記の動画を見ていただければわかりますが、
白い車両と、オレンジ色の車両があります。
厳密には、アーバンライナーは白い車両のタイプのみを指すのですが、利用者の間では名古屋~大阪間を結ぶ特急を「アーバンライナー」と呼ぶことが多いので、チケットショップなどでもたいてい「アーバンライナー」と記載されています。
アーバンライナー(白)のほうが新しく作られた車両で、オレンジ色の特急よりも停車駅が少ないのです。
ただし、どちらも乗車料金は同じです。
オレンジ色の車両の方は、正面の見た目が昆虫の蜂に似ているので、「ハチドリ」という愛称で親しまれてきた車両なのですが、車両が古くなってきたので、古くから利用してきた地元民や鉄道ファンの間では、もうそろそろ引退かと惜しまれていたりします。
アーバンライナーは、難波駅、上本町、鶴橋を過ぎると、ほとんどノンストップで名古屋駅まで移動することができるので、約2時間で到着します。
アーバンライナーでない方は、途中で白子や四日市、桑名など、少し大きめの駅でも停車しますので、2時間30分ほどかかります。
たしかに白のアーバンライナーに乗っても2時間はかかるので、新幹線に比べると、時間こそ2倍かかってしまいますが、在来線の線路ならではの風景を楽しみつつ、新幹線の約半額という旅費で大阪~名古屋間を移動することができます。
到着駅が各線のアクセスが集中する名古屋駅と、大阪を代表する観光都市の難波駅なので、まさに日帰り旅行の最適な場所への直通便です。
高速バスを使って移動するよりも楽ですし、価格もそれほど変わらないと思いますので、名古屋からUSJに向かう場合も、難波から名古屋城に向かう場合でもおすすめですよ。
ちなみに下の動画は、近鉄電車のファンの方(?)が撮られた「大阪難波~名古屋駅」までの映像ですが、これがなかなかスゴイ!
大阪難波駅の発車から、名古屋駅への到着までの景色を先頭車両から撮影したものですが、リアルタイムで撮られてあるので、大きいテレビで全画面で見ると、本当に旅行した気分になれますヨ^^;
アーバンライナーの時刻表
アーバンライナーの時刻表は、近鉄電車の公式サイトに掲載されています。
見るとわかりますが、朝6時~夜9時半まで、だいたい30分おきに出発します。
オレンジ色のマークが付いている時間は、車両がアーバンライナーで、何もついていない時間は、オレンジ色の電車です。
12時だとか、13時だとか、時間ぴったりの電車はアーバンライナー仕様で、12時30分や、18時20分などの半端な時間の電車は、非アーバンライナーの車両が多いです。
アーバンライナーだと名古屋~大阪間を一直線に結んでいますが、非アーバンライナーの場合は、乗車する時間帯によっては、途中の駅で乗り換える必要が生じることもありますので、うっかり寝過ごさないように注意してくださいね。
さらに安く乗りたいなら、周辺のチケットショップを利用すべし!
あと、ぜひ利用したいのが、チケットショップです。
名古屋周辺でアーバンライナーのチケットを購入すると、3300円~3400円。
難波周辺でアーバンライナーのチケットを購入すると、3250円~3350円で購入することができます。
名古屋駅周辺にも金券ショップはありますし、大阪難波駅周辺にも金券ショップがありますが、おすすめは、近鉄難波駅の改札を出て、エスカレーターを上ってすぐ左手にある金券ショップ。
ここでチケットを購入して、そのまま下に降りればすぐに特急券に引き換えることができます。
つまり、こういうことになります。
電車 | 基本運賃 | 特急料 | 合計 | 到着駅 | 格安チケット |
新幹線(おとな) | 3350円 | 3410円 | 6760円 | 名古屋駅~新大阪 | 5800~5900円程度 |
新幹線(こども) | 1620円 | 1700円 | 3370円 | 名古屋駅~新大阪 | なし |
アーバンライナー(おとな) | 2360円 | 1900円 | 4260円 | 名古屋駅~難波駅 | 3250~3400円で入手可能! |
アーバンライナー(こども) | 1180円 | 950円 | 2130円 | 名古屋駅~難波駅 | なし |
たったひと手間で1000円近く節約できるのでオイシイですね。
帰りがけに買って帰るのもいいですが、到着したらまず購入しておく方が、楽ちんですよ。
また、特に難波から名古屋に向かう方面は、連休中は非常に混み合い、乗車券が完売してしまうことが多々あります。
行列に並ぶのは結構しんどいので、もしも日帰り旅行の場合は、金券ショップでチケットを入手したら、その足でさっさと特急券を予約してしまっておく方が安心です。
往復で6000円程度なら、日帰り旅行としても十分にモトを取りつつ楽しめるのではないかと思いますので、まだ乗ったことのない方は、ぜひ近鉄電車のアーバンライナーでの旅をおすすめします。
レギュラーシートのチケットの実物はこんな感じです。
回数券をばら売りしているってことなのですが、これを窓口に持っていくと、特急券&指定券に引き換えてくれます。
わたしは月に1回くらいのペースで名古屋大阪間を行き来することが多いので、財布にはいつも1枚入れています。
大阪にあるチケットショップは、けっこう遅くまで開いているのですが、名古屋のチケットショップは9時で閉まる店がほとんど。そのため、急に大阪に向かう用事ができたときのために常備してます。
新幹線を使うと往復1万円を超えてしまうので、目的もなくふらっと出かけるにはちゅうちょしてしまいますが、アーバンライナーだと往復6000円チョイなので、けっこう気楽に行き来できますよね。
多少時間はかかりますが、すわり心地も悪くありませんし、途中の停車駅で意外とたくさんの人が降りていきますので、混雑していても最後の方はけっこうすいています。
また、年末年始や大型連休、コンサートの開催日でもないかぎり、隣の席に人が座るってこともほとんど経験したことがありません。
いまどきは、読書だけでなく、スマホや書籍リーダーなど時間をつぶせるアイテムがたくさんありますので、ちょっとした旅行気分を味わうつもりでアーバンライナーに乗ってみてください。
浮いた分でもう1回大阪~名古屋を楽しんでもいいですし、ちょっと贅沢しちゃってうまいものを食ってもいいと思いますよ!
アーバンライナーよりもさらに安く!名古屋~大阪を1800円で行く方法
新幹線よりも快適で、なおかつ価格も安くて快適とということで、アーバンライナーをおすすめしてきましたが、「もっと安く大阪と名古屋を行き来する方法はないの?」と思う人もいると思います。
じつは、あるんです。
それが、高速バスを使うという方法です。
たとえばこれを見てください。
大人料金で1800円です。
しかも、4列シートでトイレ付なので、かなり快適です。
これだと、アーバンライナーの片道分の料金以下で往復できてしまうことになります。
1800円は最安値なので、乗車時間によって運賃は若干変わりますが、たとえば名古屋駅を朝8時35分に出発して11時25分に大阪駅に着く便でも2000円です。
名古屋から大阪に行くにしても、大阪から名古屋に行くにしても、1日観光しようとするなら、このくらいの時間から出かけたほうがいいので、まさにピッタリじゃないでしょうか?
わたしもよく自家用車で名古屋~大阪を行き来しますが、車だとだいたい2時間半~3時間くらいで行けます。
四日市や鈴鹿あたりで渋滞していなければ、2時間チョイでつくこともザラです。
高速バスでも同じくらいの所要時間で、たとえば名古屋駅から乗車すると大阪駅には2時間50分くらいで到着します。
なので、
「多少時間がかかってもいい」
という方は、高速バスも視野に入れてみてください。
高速バスに対しては、狭い・窮屈・気を使う・・・といったネガティブなイメージを持っているかもしれませんが、最近の高速バスはめちゃめちゃ進化していてビックリします。
乗車時間にもよりますが、新幹線のグリーン車よりも快適と思えるほどゆったりと移動できる車体もあります。
あ・・・もしかしてあなたもわたしと同じく、高速バスにあまりいい印象をお持ちでないかもしれません(苦笑)
勤務実態やら整備不良やらで事故のニュースが相次いだため、さすがに大阪~東京といった長距離の高速バスは怖くてあまり乗る気がしないのですが、名古屋~大阪だとせいぜい150キロくらいしか距離がないため、乗っている時間も3時間程度ですし、運転手さんも昼間の運転になるので、ほとんどリスクはないんじゃないかなと思っています。
喫煙者は煙草が吸えないっていう不自由はありますけれど、新幹線で往復する値段と比べたら、1万円近く浮いてしまう計算なので、宿泊費がまるまる浮きます。
大阪でも名古屋でも、2人で1万円以下で泊まれるホテルはゴロゴロありますからね。
ちなみに、楽天トラベルで高速バスを予約するときは、ぜったいに楽天カードを作っておくべきです。
バスの運賃ですら1%のポイントバックがありますので、もらわなきゃ損です。
ポイントがたまったら、今度はそのポイントで宿泊できちゃうなんてこともよくあり、わたしもしょっちゅう楽天ポイントで色々なホテルに無料で泊まっています。
ということで、大阪と名古屋をもっとも安く行き来するなら高速バスの存在は外せませんので、ぜひ賢く公共交通機関を使って、快適で安く旅を楽しんでください!
長旅覚悟の格安旅行だから!おすすめの旅のお供はコレやで!
新幹線だとものの40分足らずで到着してしまう名古屋~大阪間の旅ですが、アーバンライナーだと2時間から2時間半ほどの旅になります。
また、高速バスを使った場合だと、だいたい3時間~3時間半ほどかかります。
そうすると、どうしても暇つぶしの道具が必要になってきますが、おすすめなのがスマホでの動画鑑賞!
いや本当に便利な時代になったなぁと思いますが、なかでもおすすめはU-NEXTというサービス。
もともと月額1990円と、ちょっと割高なサービスではあるのですが、31日間は無料で無制限に利用することができるうえ、解約も自由。
31日以内に解約すれば一切料金もかからないので、旅行の前日までに登録を済ませておくとメチャ便利です。
名前とメルアドとカード番号を登録するだけですぐに利用可能になりますし、解約もサイト上から一発でできちゃいますので、
「うわー、解約するつもりだったのに、やりかたがよく分からんために課金されてしまった!」
なんていうこともありません。
さすがは東証一部上場企業が運営しているサービスで、ありがちな「どっから解約したらええねん?」みたいな胡散臭さは皆無です。
もちろん気にいったらそのまま使い続けてもいいですが、とりあえず旅行のお供として無料期間だけ使ってみるとメチャいい暇つぶしになりますので、おすすめです!
知らなきゃ損する観光ガイド
もうひとつオマケ情報を。
あまり知られていませんが、楽天トラベルのサイトに、「たびノート」というページがあります。
全国各地の名所をまとめた観光案内サイトなのですが、大阪周辺や名古屋周辺の見どころもコンパクトにまとめられています。
観光目的で大阪・名古屋に行かれる予定の方は、事前にざっと目を通しておくといいと思います。