歯の矯正中のおすすめらしい、ブリアンというの歯磨き粉を使ってみた効果


歯の矯正をしている子ども向けに最適な歯磨き粉があります。

矯正中の子供におすすめな歯磨き粉、ブリアン

ブリアンという歯磨き粉なのですが、くわしい経緯を書いた方が、より具体的にイメージしてもらいやすかなと思いまして、すこしばかり長くなりますが、お付き合いください。

歯並びがいいお子さんをお持ちの方にはあまり意味のない記事かもしれませんが、もし歯の矯正をしているお子さん(幼稚園から小学校低学年まで)をおもちであれば、役立てていただけるかもしれません。

目次

歯列矯正をすることになった経緯

うちは子どもの歯並びがヒドくって、悩みのタネでした。

具体的に言うと、上の前歯の2本が異常に大きく、そのせいで確実に永久歯がはみ出てしまうという状況でした。

生えてきた場所が悪い・・・といった問題なら、歯が生え揃ってくる過程で改善されるかなと期待もできたのですが、大きい歯が自然に小さくなることはないわけでして、これはもう、確実に歯並びが悪くなると覚悟していました。

下の写真は、当時、歯医者さんで撮影してもあった口腔写真なのですが、パッと見た感じでは分かりにくいと思いますが、前歯の2本のみビーバーのように大きく、この2本のせいで他の歯が生えてくるスペースがない状態だったのです。

当時の写真

幼稚園や学校で行われる健康診断でも、検診に来た歯医者さんから

「これは早めに矯正をしておいたほうがいいかもしれないね」

と言われるくらいだったので、検診の後には毎回

「あぁ、いくらかかるんだろうなぁ・・・」
「俺も歯並びが悪かったからなぁ・・・」

なんて心配(というより、ガッカリ)していました。

床矯正という矯正方法を選んだ理由

わたし自身も学生時代に矯正をした経験があるのですが、わたしの時代は歯列矯正がいまほど盛んにおこなわれておらず、ものすごくお金がかかったであろうと思うのですが、じつは矯正自体が失敗で、歯並びはガタガタのままなんです。

中学校2年生くらいから矯正を始めたのですが、当時はワイヤー方式しかなく、それはそれは苦痛な毎日を送っておりました(苦笑)

で、1年半ほどすると、ワイヤーを外して、今度は違う固定器具を口の中に入れておくことになるのですが、だんだん歯の位置が戻ってきてしまったのです。

でも、中学生のころと違って、高校になると帰る時間が遅くなり、月一回の検診に行けない状態が続いてしまったのです。

なんとなくそのまま自然消滅という形で矯正歯科にも通わなくなり、結果的に上の歯はソコソコ綺麗になったものの、下の歯はガタガタのままになってしまい、中途半端な形で矯正治療が終わってしまったのです。

大人になってからその当時の矯正歯科のことを調べてみたら、ずいぶん前に廃業されていたので、やっぱりけっこう適当な歯医者に当たってしまったんだろうな・・・と思いましたが、当時は自分のお金で矯正をしていたわけでもなかったので、ちょっと親に申し訳ない気持ちになってしまったことを覚えています。

そんなわけで、自分も歯並びが悪いのですが、歯並びが悪いと見栄えが悪いだけでなく、磨き残しも多くなります。

すると、食べかすや歯石もつきやすくなり、その結果、歯周病にもなりやすくなります。

そして、口臭までひどくなるという、まるでもう「風が吹けばおけ屋がもうかる」的な流れで、いろいろと不便や不自由を強いられることになります。

けっこう気を使って歯磨きをするようになしているものの、飲みすぎたり疲れて帰ってきたときは、そのままバタンキューで寝てしまうこともありまして・・・。

そうすると虫歯になる頻度もやっぱり高くって、治療に行くと歯は痛いわ、お金はかかるわ、時間は取られるわで、歯並びの悪さで苦労をしてきてしまいました。

そんな自分の経験もあって、

「こどもにはそんな苦労はさせたくないよなぁ」

と思いつつも、自分自身が矯正治療に失敗しているので、

「やったからといって、成功するとも限らないしなぁ」

と考えあぐねていたんです。

歯に金属をくっつけてワイヤーを通すという昔ながらのワイヤー矯正は、今でもいちばん即効性と効果があるとされていますが、治療費にだいたい100万から200万円前後かかるらしく、高すぎてウチではとても手が出せません・・・。

それに、子供自身への負担が大きい(痛い)のです。

自分も経験したからこそ知っているのですが、中2のときにワイヤーを入れて、そのあまりの苦痛で一回自分でペンチでワイヤーを切ってしまったことがあるくらいなのです。

そのため、これは子供には辛すぎるだろうということで断念し、いろいろな歯科医を回って様々な矯正手段を探していたのです。

現在はいろいろな手法があって、透明のマウスピースを入れる矯正方法や、ワイヤーを葉の裏に通す裏矯正という方法など、この30年ほどの間にものすごく矯正の手法が登場したようです。

そんな、様々な手法にあったひとつが、床矯正という方法でした。

「しょうきょうせい」と読みます。

歯と歯の間を広げるための入れ歯のような器具を、寝ているあいだだけつける方式です。

こういう器具をはめて寝ます。

床矯正の器具

視力回復の方法に、寝ているときだけ特殊なコンタクトレンズを入れる「オルソケラトロジー」という方法がありますが、あれの歯列矯正バージョンみたいなものです。

治療費は、器具の作成費用で約15万円×2回。

毎月1回の診察代も1000円チョイです。

ワイヤー方式に比べると、はるかにリーズナブルで、痛みも少ない方法です。

その代わり、ワイヤーを使った矯正方法よりも、はるかに長い時間がかかります。

永久歯が生える前に、永久歯が生えてこられるだけのスペースを空けるため、じわりじわりと時間をかけて歯の位置を変えていく方法なのです。

また、中学生までであれば審美目的(美容目的)の矯正にはならないので、医療費の控除対象になるということも歯列矯正をきめた理由のひとつでした。

ただ、これだけでは済まないのが矯正治療の面倒くさいところなのです。

矯正中にいちばん困るのが虫歯の問題

歯列矯正の方法は、予算や時間的余裕、本人の適正、歯列の状況などによって様々なだと思いますが、子どもの歯の矯正をしているときに一番困るのが虫歯なのです。

矯正中の子供をもつ親御さんなら、おわかりいただけるのではないかと思いますが、せっかく矯正をしても、矯正の最中に虫歯でボロボロになったんじゃ、全く意味がないどころか、本末転倒ですよね。

虫歯になりにくいように、歯磨きがしやすいようにと、あくまでも医療目的、健康目的で矯正をしているのに、その過程で虫歯になってしまっては、元も子もありません。

とくにワイヤー方式で矯正を行っている場合だと問題はかなり深刻で、場合によってはいったんワイヤーを外し、歯の治療が完了してから再度ワイヤーを取り付け直すなどの手間がかかることもあります。

床矯正の場合だと、器具の取り外し自体は容易なのですが、それでも可能な限り長い時間器具を取り付けておくことを推奨されている方法なので、学校に行っているあいだも給食や体育のとき以外はつけっぱなしが基本ですし、夜に寝ている間ももちろんつけっぱなしで寝ます。

そのため、子供の歯磨きにはかなり気を使っていたのですが、やっぱりちょくちょく虫歯になってしまうのです。

歯磨きが甘いと、矯正器具のせいで食べかすがずっと挟まったままになることとありますし、ジュースなどを飲むと器具と歯の間にいつまでも残留してしまい、虫歯菌にとっては最高の歯垢ポケットになってしまうことがあります。

虫歯は寝ているときだけでなく、日中でも進行していくものですから、磨き残しのある歯に矯正器具をつけてしまうと、何もつけていないときよりはるかに虫歯の進行スピードがあがってしまうのです。

学校に行っている間の歯磨き(給食の後)は仕方がないとしても、就寝前の仕上げ磨きで磨き残しがあれば虫歯はすぐさま進行してしまいますし、ましてや矯正器具をつけていると唾液の通りが悪くなるものですから、寝ているあいだにあっというまに虫歯が進んでしまうようなのです。

矯正期間中は月1回の器具調整と検診があるので、通常の歯科検診に比べれば格段に早い段階で虫歯を見つけてもらえるのですが、それでも2、3か月毎に虫歯になっては、ちょっと削って・・・を繰り返していると、子供が矯正危器具をつけることを嫌がるようになってきてしまったため、このままではマズいと思っていたのです。

床矯正はワイヤー方式と違い、本当にゆっくりと時間をかけて歯間を広げていく方法なので、この先はまだまだ長いにもかかわらず、こんな早い段階で矯正を断念するわけにもいきません。

検診の際にフッ素を塗ってもらったりと色々とディフェンスは行ってもらえているのですが、もともと歯並びが悪いので磨き残しが出てきてしまい、年に何回かは虫歯になってしまうありさま。

そこで、何かいい方法はないかなぁと色々な歯磨き粉やら、電動歯ブラシやら、キシリトール入りのガムやら、デンタルリンスやら、良さそうだと思うものを見かけては、いろいろと試してきました。

おかげでデンタルヘルスについてはだいぶ詳しくなったと思いますが(苦笑)、けっきょくどれも「これでいいんじゃないかな」と思えるものに出会えず、キッズ用電動歯ブラシ(ドルツ)と、ガムの子供用デンタルリンスと、フッ素の入った歯磨き粉という組み合わせでしばらく過ごしていたのです。

ただ、家にいるとき・・・つまり、朝食後の歯磨きや、就寝前の歯磨きはまだなんとか気をつけようもあるのですが、最大の問題は昼間なのです。

さきほどもお話ししたとおり、給食の時間がいちばんやっかいなのです。

まだ8歳にもならない子供なので、虫歯にならないように気を付けるのは親の役目でもあるのですが、学校給食の後に歯磨きタイムがあるとはいえ、絶対にお友達とふざけながらいい加減に磨いていると思うんですよね(苦笑)

なので、家では割と頑張って歯磨きをさせていたのですが、2か月ほどすると、またちょっと歯に黒い部分ができていて、歯医者さんに行ったらやっぱり虫歯で、また削られて大泣き・・・という感じを1年半ほどほど繰り返していたんです。

矯正中の歯磨きは、歯だけでなく、口の中全体で考えるべし

ここまでずいぶん長くなってしまいましたが、本当に色々と試した結果、使ってみて良かったのがブリアンという名前の歯磨き粉です。

ブリアンの主成分は、BLIS M18という乳酸菌の一種です。

ニュージーランド人は虫歯になりにくい人が多いそうなのですが、その研究の過程で見つかった乳酸菌がBLIS M18と呼ばれるものなのだそうです。

このブリアンの特徴(というか製品コンセプト)は、歯の一本一本をガードするというより、口の中全体を虫歯になりにくい環境にするという点です。

フッ素を歯に塗る効果はよく知られていますが、BLIS M18という乳酸菌は、歯垢や汚れを取り除いてくれるだけでなく、口の中を虫歯になりにくい環境を保ち続けてくれる効果があるようです。

下記はブリアンの効果をかんたんに説明した漫画イラストですが、このような理屈になっているらしいです。

ブリアンの効果

もちろん、虫歯予防効果はブラッシングの力によるものなのですが、乳酸菌の細かい微粒子が歯と歯のあいだや、歯と歯茎の間に入り込んで、歯垢を取り除きやすくしてくれるのです。

ただ、使い方はちょっとだけ面倒くさいです。

スティックコーヒーのように個袋に入っている歯磨き粉を、その都度出して使うのですが、これは菌を新鮮なまま保持するためらしいので仕方ありません。

ブリアンの使い方

BLIS M18に限った話ではありませんが、もともと乳酸菌は殺菌剤や熱に弱いので、使う直前に開封して使い切るという感じになってます。

界面活性剤や研磨剤が入っていないので、エナメル質を傷つけることがないので、柔らかい乳児の歯にもぴったりです。

ただし、強くブラッシングしてしまうと、今度は歯ブラシで歯を傷めることになってしまうので、くれぐれも柔らかく当てて磨くだけにしてください。

あと、このブリアンは、すすぎがいりません。

ブリアンで磨いたあとは、口の中に残った唾液を吐き出すだけです。

水ですすぎをしてしまうとダメなのです。

なぜなら、せっかく口の中にいる乳酸菌を、外に出してしまうことになるからです。

でも、最初はこれがなんとも違和感があって慣れるまではちょっと気持ち悪く感じたみたいですが、慣れると「そういうものか」という感じで、それが普通と思うようになったみたいです。

ただし、歯磨きをした直後に麦茶やお茶などを飲んでしまうと、やっぱり口の中の菌が胃の中に流れて行ってしまいますので、寝る直前に歯磨きをさせるという形にしないといけません。

それともうひとつ。

麦茶を飲んだり食事をすると、ステイン(茶渋などの色素)は必ず歯に付くものなので、2週間に1度くらいは、研磨剤の入った一般的な歯磨き粉で磨いてあげる方がいいとのこと。

ブリアンの注意書きにも記載がありますが、ほかの歯磨き粉と併用する場合は、最後にブリアンで仕上げ磨きをしてやるとよいとのことです。

値段は、ちょっと高いです

ブリアンの定価は1か月分で7800円ですが、たいてい定期コースを利用するので、1ヶ月目は初回特典として約4000円、2か月目は約5000円、3ケ月目以降は約4500円です。

一般的な歯磨き粉と比べても、歯科医院だけで売られている専用歯磨き粉と比べても、けっこう高額な部類だと思いますが、矯正中の虫歯はダメージが大きすぎるので、せめて子供が小学校高学年になるまではと思い、しばらく使っていました。

子どもの矯正は医療控除の対象になるとはいえ、保険適用外の治療なので、虫歯のせいで矯正期間が長引いてしまったり、矯正治療に支障が出ても困るので、期間限定でしばらく使ったという感じでした。

けっきょくブリアンは小学校の低学年まで使っていましたが、目立った虫歯になることもなく、よかったと思っています。

あいかわらず歯列矯正は終わっていませんが、高学年になってくると、ちょっとスカッとするような、刺激が強い歯磨き粉を使いたくなってきたらしく、自分で歯磨き粉を選んで買ってしまうようになりました。

じっさいのところは、本当に効果があったのかどうかは判りませんが、とくにトラブルもなく卒業できた感じでしょうか。

ちなみに、「大人が使っても効果がある」と記載されていますが、さすがにこんな高級歯磨き粉を家族全員で使うだけの経済力はないので、子供が小さい間だけの利用でしたが、いまはまたデンタルリンスと電動歯ブラシの組み合わせに戻しています。

その人が虫歯になりやすいか、なりにくいかは、幼少時の口内環境によるという話はあまりにも有名です。

よく、孫のかわいさのあまり、祖父母が口移しで食べものを与えたり、お箸やスプーンの使いまわしたり、口の周りをチュッチュするなどして大人が持っている菌を子供の口の中に入れてしまうと、本来は大人の口内にしかいない菌が入り込んでしてしまい、虫歯になりやすい体質になってしまうそうです。

一ヶ月分が4000円チョイかかるので、ちょっと高く感じてしまうと思いますが、大人になってから何度も歯医者に通うことを考えたら、はるかに安い投資かもしれないなと思いますので、とくに歯の矯正をしている親御さんには、おすすめの歯磨き粉として紹介したいと思います。

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