ミッフィーの生みの親であるオランダのグラフィックデザイナー、ディック・ブルーノさんが、2017年2月16日に逝去されました。
享年は89歳だったそうです。
現在では世界各国で支持されているミッフィーですが、最初は絵本がはじまりでした。
でも、本当はミッフィーという名前ではないことをご存知でしょうか?
オランダのユトレヒトという場所で生まれたブルーノさんは、高校を退学した後にパリに移り住んだあと、オランダに戻ります。
その後、父親が経営していた出版社で1955年に発行された絵本こそが、ミッフィーでしたが、じつはこのときにはミッフィーという名前ではありませんでした。
オランダ語で「ふわふわのかわいいうさぎ」を意味する、「ナインチェ・プラウス」という名前だったのです。
ところが、このキャラクターが世界各国で大ブレイクし、1960年にイギリスで翻訳出版されたときにつけられた名前こそが「Miffy(ミッフィー)」でした。
かつては日本でも「ふわふわうさこちゃん」と邦題が付けられていたのですが、英国で出版されたミッフィーという呼び名が非常に支持され、日本でも「ミッフィー」とよばれるようになったのです。
さて、子供の情操教育や能力開発に精通したママたちにミッフィーシリーズが支持されるのは、単に「かわいい」ということだけが理由ではないようです。
乳児の発達研究や幼児教育で有名なTinyLove社(イスラエル)によると、
生後間もない赤ちゃんは、殆ど目が見えていない。
そのため、強烈な色使いを施した玩具が脳に刺激を与え、知覚と認識を関連付けさせることに貢献している。
のだとか。
英才教育に関して先進的な国には、紫やピンクなど強烈な色使いを施したベビーグッズが多数ありますが、これも脳に刺激を与えるためとのことで、印象的なオレンジ、グリーン、ブルー、イエローと、ブルーノの描くミッフィーの世界は、まさに子供の能力開発に最適な配色だといえそうです。
飽きのこないシンプルなデザインも、幅広い層に支持される要因のひとつ、
一般的に、幼児向けキャラクター商品は、その子供っぽさゆえに「大人が使う」には、少々気恥ずかしいものです。
つまり、子供が小さい間しか利用されることがありません。
ところが、ミッフィ関連グッズは、キャラクターの持つ世界観を壊さないために、比較的シンプルなデザインであることが多いです。
そのため、子供が大きくなった後でも、違和感なく使い続けることができます。
結果的に、モノを大切にするといった道徳的な教育にも一役買っているのではないかと。
こうしたことから、お母さんが自分の子供に買い与えるおもちゃだけでなく、プレゼントを贈る側にもミッフィーが支持されているようです。
大切な友人や家族に、新しい仲間が誕生したときには、出産祝いとしてミッフィーグッズを選んであげるときっと喜ばれるでしょうね。
かくいうわたしも、ミッフィグッズには相当ハマった口で、ぬいぐるみやステーショナリー、タンスなど、様々なグッズを集めた記憶があります。
子供の成長とともに、いつの間にかそれらのグッズは無くなり、ふと思い出した次第ですが、今見てもとても洗練されたキャラクターなのだなとしみじみ感じます。