ドスパラのDG-STK3(スティック型パソコン)を買ってみた

ここ最近よく目にするようになってきた、スティック型PCを買いました。

購入したのは、自作パソコンショップとしても有名なドスパラ。型番は、「Diginnos Stick DG-STK3」です。

Diginnos Stick DG-STK3

ドンキホーテで格安パソコンとして売られているものも、じつはドスパラのOEM商品だったりしますんですけどね。

さて、このDiginnos Stick DG-STK3の基本構成は以下の通り。

・OS:Windows 10 Home 32bit のインストール
・CPU:インテル Atom Z3735F (クアッドコア/定格1.33GHz/キャッシュ2MB)
・グラフィック:インテル HDグラフィックス(CPU内蔵)
・メモリ:2GB DDR3L
・ハードディスク:32GB eMMC

ご覧のとおり、USBメモリのような形状の側面に、端子がいろいろついています。

こちら側は、通常サイズのUSB端子と、電源供給用のマイクロUSB端子と、電源ボタン。

スマホと同じく、長押しすることで起動させます。

Diginnos Stick DG-STK3

で、こっちはマイクロSDカードの端子と、マイクロUSB端子。

付属のコネクタで、通常サイズのUSB端子に変換することができるので、USBは2系統あるという感じですね。

Diginnos Stick DG-STK3

モニターにはこのような感じで接続します。

Diginnos Stick DG-STK3

システム情報は以下の通り。

CPUや32ビットOS、メモリが2GB、ストレージが32GBという点からも、低価格なWindowsタブレットの似たようなスペックだということがわかります。

CPU-Zで内部構成を表示させてみたのが下の画面です。

標準サイズのUSBの口は1つしかありませんが、500円程度で売られているUSBハブをかませれば、ハードディスクやキーボードなど複数のデバイスを接続できます。

最低限必要なものとしては、キーボードとマウスですが、わたしはロジクール製のキーボードとマウスを使っています。

理由は、1つのUSB受信機で、複数のデバイスをリンクさせることができるためです。

この小さなレシーバひとつで、マウスとキーボードの両方を接続することができるので、かさばらずに便利です。

電源はUSB給電で行いますので、パソコンのUSB端子や、テレビのUSB端子から給電すればOK。とっても省電力ということですね。

マイクロSDカードを差し込むことができますので、大容量の写真データが動画ファイルを扱うこともできます。

また、戦術の通り、マイクロUSB端子を通常のUSB端子に変換するコネクタもついていますので、「USBハブを買うほどでもないけれど、もう少し接続したいものがある」っていう場合でも便利です。

初回利用のためのセットアップもわずか5分で終了。

ユーザー名を登録したり、利用規約にチェックするなどのお馴染みの儀式を済ませると、すぐにWindows10のデスクトップ画面が表示されます。

あまりにかんたんすぎて拍子抜けするくらいです。

やっぱ、Windows7に慣れ親しんだ身としては、Windows8よりもWindows10のほうが手になじみますね。

さて、メーカーサイトでは、自宅の液晶テレビに接続したり、プロジェクタに直接挿したり、緊急用の予備パソコンにしたり、デジタルサイネージ(電子看板)に使ったりと、いろいろな使い方、活用法が提案されています。

でも、わたしが今回このスティックPCを使おうとした理由は、遠隔操作専用マシンを作ろうとしたから。

離れた場所でファイルメーカーというデータベースソフトを動かしてるんですが、それを手元で操作できたらいいなと。

ファイルメーカーは、もともとクライアントサーバー機能が搭載されていて、最初にファイルを開いたマシンが自動的にサーバーの役割を果たすので、同一ネットワークから(LAN)なら難なくクライアントとして接続できます。

でも、LANをまたいだWAN経由、つまりWEB経由だと、できる操作がかなり限られてしまいます。

かといって、サーバーエディションを買うほどの金もありません。

そこで思い立ったのが、リモート操作。

ファイルメーカーを稼働させているPCにTeamViewerのサーバー版をインストールして、ここからリモート操作するための専用マシンにしようとしたわけです。

遠隔操作するため専用にスティックPCを常時接続しておけば、レコードの追加やメンテナンスも楽にできるのではないかと。

スティックPCはスペック的には非力ですが、実際のアプリケーションを動かしているのは、接続先にあるパソコンなわけで、遠隔操作をする側は、それほど多くのスペックを必要としているわけではありません。

通信速度さえ十分に確保できれば、そこそこストレスなく遠隔操作することができます。

たしかに動作はモッサリしている部分はありますが、なんといっても、普段使い慣れたWindowsであるという点が素晴らしく、ストレスを感じさせません。

それに、ストレージの容量は少ないものの、Windowsのアプリケーションをインストールすることももちろんできるので、エクセルやワードは難なく動かせます。

さすがにイラストレーターやフォトショップを動かすのは無理ですが、2D系のオフィス系ソフトを動かしたり、ユーチューブで動画を見たり、ブラウザでブログを更新する程度の作業なら、まったく問題なくこなすことができます。

体感速度的に言えば、一昔前のローエンドCPU(セレロン)を積んだ4GB程度のノートPCといったところ。

ちょっと遅いけど、キーボードをバンバンやりたくなるほどのイライラはないって感じです。

もともとメインマシンにするつもりのないものですし、たまにデータベースを開いたり、メンテナンスをするぶんぶは、十分というところです。

しかし、USBメモリとほとんどかわらないサイズなのに、ほとんどデスクトップマシンと変わらない環境を提供してくれるという点には、ほんとうに驚きです。

メインPCが壊れてしまって、ちょっとした調べ物をしながらトラブルシューティングをしたいときなどにタブレットPCも便利なものですが、このスティック型PCもなかなか便利なものです。

買ってみて使ってみて、イマイチ使い勝手がよくないと感じたら、ヤフオクやメリカリなどで処分しちゃえばいいですし、前々から興味があった方は、試してみてはどうでしょうか?

値崩れがあまり起きていないことも特徴ですので、お試しをするにはもってこいです。

正直言って、「このサイズだし、1万円を切る値段だし、パソコンとしては使い物にならないくらい遅いかもしれないオモチャかもなぁ」なんて思っていたのですが、意外と使えることに驚きです。

家のなかでできるだけ省スペースにパソコンを設置したいと考えている方や、子供さんにパソコンを買い与えるのにノートパソコンだと高すぎる!なんていう方には、なかなかナイスな選択肢だと思います。

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