こどもに幼稚園時代から飲ませはじめて、5年以上経過しているセノビックなのですが、じつは今年が発売10周年記念だったことに、いまさらながら気が付きました。
ロート製薬自体も、とくにキャンペーンらしきことはやっていないので、気が付いていないのかもしれませんが(苦笑)、じつはセノビックは最初の発売からもう10年も売れ続けているロングセラーということになります。
セノビックが最初に発売されたのは2007年の4月6日のこと。
ファーマーズという、健康食品の素材開発を専門に手掛けるバイオベンチャー企業とコラボレーションして企画された製品で、牛乳が苦手な子供でも手軽にカルシウムが摂取できる健康補助食品として発売されたものでした。
▲東証二部に上場しているファーマーズ。セノビックでおなじみの卵黄ペプチド「ボーンペップ」のほかにも、卵白ペプチドのランペップ、卵黄由来のヒアルロン酸産生促進素材「iHA(アイハ)」などを開発し、健康食品の素材開発メーカーとして有名だったりします。
じつはセノビックは、九州地方限定で店頭販売されていたのです。
やがて販売エリアを拡大していったのですが、東京ではドラッグストアなどで売られていた時期もありますので、セノビックを店頭で見たことがあるという人がいるのは、その当時の記憶ではないかと思います。
いちばん最初にリリースされた味は、ココア味ではなくヨーグルト味だったことは驚きでしたが、牛乳との相性の良さや、ホットでもコールドでも使える汎用性の高さからココア味が人気ナンバー1となり、セノビックといえば「ココア味の健康補助食品」というイメージが定着しました。
とくにココア味は、ココア味にしか含まれていないオリゴミルという成分の存在もあり、セノビックといえばココア味だというイメージも定着しています。
製薬会社が健康食品を手掛けるケースは増えていますが、ロート製薬によるセノビックの大ヒットは、製薬業界にとって衝撃的なニュースでもありました。
製薬会社が健康食品を手掛けるケースが増えてきた理由はこちらにも記載していますが、製薬会社が開発した薬は、特許によって守られているものの、特許を取得するためには成分や製法を明かさなければなりません。
そのため、特許の期限が切れてしまった後は、他社がその製造方法や成分を真似して作ることが許されるのです。
この「他社による後発品」こそがジェネリック医薬品なのですが、特許が切れそうな薬をたくさん持っている製薬会社ほど、新商品開発にやっきになっていたのです。
健康食品などを手掛けるケースが多くなってきたのは、そのためです。
ちなみにコカコーラは、製法やレシピを公開したくないため、特許をとらない代わりに、製造方法やレシピを絶対に明かさないことで有名で、現在でもごく限られた人間しか、そのレシピを知らないと言われています。
このように、医薬品の特許の期限切れ問題は、すべての製薬会社がかかえている課題なのですが、セノビックのような成功事例が生まれたことは、多くの製薬会社に新しい活路を見出したともいえるかもしれません。
ということで、今回はセノビックが発売10周年だったという記事を提供してみましたが、それだけ長く愛されて、売れ続けているからこその結果だともいえます。
わたしも愛飲してずいぶん長いユーザーですが、じっさいにどんな効果が感じられるのかについては、こちらの「セノビックを3年間飲んでみた」という記事で紹介していますので、参考になりましたら幸いです。