安治川トンネルという珍しいトンネルを通ってみました。
大阪港に流れ込む川のひとつに、安治川という川があるのですが、河口付近には今も多くの貿易船が浮かんでいます。
その少し手前、大阪市此花区付近には、川を渡るための手段として渡し船が利用されていましたが、都市整備計画に伴ってできたのが、この安治川トンネルというトンネル。
何がトンネルなのかというと、川の下を通過する地下トンネルになっているのです。
この写真の右側が安治川。
向こう岸にわたるために見える橋は車専用なので、人や自転車は安治川トンネルで移動するわけです。
なんとも情緒のある、古めかしい建物。
Wikipediaによると、日本初の沈埋工法によるトンネルとありますが、こんなトンネルは世界中探しても、なかなかないんじゃないでしょうか。
1935年から建設が始められ、戦争をはさんで1944年に開通とありますから、日本の土木技術がいかにすごいかがうかがえます。
人や自転車が乗り込める大型のエレベーターが設置されています。
横には階段もあるので、エレベーターを待っていられないというせっかちな人は、階段で下に降ります。
エレベーターの中はかなり広いですが、行きかう人の数はわりとまばらです。
川底に到着。このトンネルをわたって、向こう岸に行きます。長さは80m程度なので、30秒もかからない距離ですが、川の下を歩いているわけで、ヒンヤリとした不思議な空間。
パワースポットにはならないでしょうけれども、なんとも不思議な空間です。
反対側にも同じエレベーターが設置されていて、これにて上昇。
トンネルを出ると、すぐに商店街へとつながっています。
アーケードがあるので、雨でも大丈夫です。
観光スポットというほどのものではありませんが、日本でもかなり珍しい貴重なトンネルなので、一見の価値はありそうですよ。