ホンダのモビリオにインダッシュタイプのカーナビを自力で取り付けてみました。
結論からいえば、パソコンの組み立てなどになれている方なら割と楽勝。
そうでない方でも、2時間ほどあれば取り付けられると思います。
一度でも取り外しや取り付けを経験すれば、あとは「あぁ、そういうもんか」という具合に短時間で作業できるようになると思います。
いわば、カーナビのDIYです!
かつては車載用の専用カーナビゲーションは、なくてはならないカー用品のひとつでしたが、ここ最近はスマホをカーナビ代わりにしたり、ダッシュボードの上に手軽に設置できるオンダッシュタイプのポータブルナビが主流になりつつあります。
でも、車と一体型の車載専用カーナビも根強い人気ですよね。
収まりの良さだけでなく、オーディオ関係のパワーアップも兼ねるので、やっぱり専用機の使い勝手は代えがたいものがあります。
そこで今回は、ネットで安く購入したカーナビを自分で取り付けてみたいと思っている方には参考にしていただけるよう、カーナビを自分で取り付ける手順を詳しく紹介します。
目次
素人の自分でもカーナビは取り付けられるのか?
今回選択したカーナビは、インダッシュタイプと呼ばれているタイプです。
インダッシュタイプとは、ダッシュボードのなかにすっぽりと収まっているタイプということです。
ここ最近はポータブルナビが主流になりつつありますが、車内のオーディオなどをフルに生かしたいときなどは、やっぱりインダッシュタイプのほうがいいなって思うんですよ。
そこで、ホンダの純正ナビを社外ナビに交換してみることにしました。
インダッシュタイプの取り付けや交換作業は、オートバックスやイエローハットなどのカー用品専門店に依頼することが一般的だと思います。
でも、工賃が1.5~2万円ほどかかってしまうんですよね。
せっかくネットで安くカーナビを手に入れることができても、トータルでみればあまり安くなりません。
おまけに、持ち込み品の取り付けの場合は、そのお店で購入して取り付けるよりも工賃が割高に設定されています。
すると、店頭価格より1万円ほど安く買えたって、ほとんど意味が無くなってしまいます。
たしかに、ポータブルタイプのカーナビなら、ダッシュボードの上にポンと置くだけですし、配線もシガレットライターのソケットから電源を取るだけなので簡単です。
でも、やっぱりインダッシュタイプのカーナビの方が一体感もありますし、車の中がごちゃごちゃしないし、音楽やTVだけでなく、案内音声も聞き取りやすいなぁと思ったのです。
そんなわけで、
「できればインダッシュタイプのカーナビをつけたい」
「でも、取り付けてもらうと工賃が高いしなぁ・・・」
というジレンマにおちいるわけですが、そこでふと思ったのが、
「自分で交換できないのだろうか?」
ということでした。
ためしに「カーナビ 取り付け方」やら「カーナビ 取り付け 自分」などで色々と検索してみると、自分でチャレンジしている人は結構いるよう。
でも、いずれもまったくの素人っていうわけではなく、もともと電飾やタイヤ交換くらいならお手のものっていう感じのユーザーさんが多かったのです。
そもそもカー用品への興味も関心も知識も薄い自分としては、
「うーん、難しそうだな・・・」
と感じてしまい、あきらめようかと思いました。
パソコンの自作は得意なのですが、カー用品はさっぱりわかりません。
でも、どうしても安くあげたい!と思ったわたしは、
「ダメ元でもいいから、とにかくやってみよう」
「どうしてもダメだったときは、工賃を払ってお店にやってもらえばいいや」
と思い、ネットで買ったカーナビの自力取り付けにチャレンジしてみることにしたのです。
結果的に、取り付け作業は成功して大満足の結果となったのですが、カーナビの取り付け作業はコツさえわかれば難しくないということが分かりました。
そこで、もしもわたしのように
「カーナビを交換したいけれど、工賃が高いから断念している」
という方のお役にたてばと思い、まったくのド素人がカーナビの取り付けを行ってみた一部始終を公開してみることにしました。
以前は作業工程別に記事を分けて書いていたのですが、作業をしながら読んでくださる場合、ページをまたいでいると読みにくいかもしれないと思い、この1ページにまとめなおしています。
そのため、ちょっと読みづらい個所があるかもしれませんが、なにとぞご容赦ください。
これからカーナビの交換をしようと思っている方の参考になればうれしいです!
カーナビの交換をするに至った経緯
今回、カーナビの取り付け作業をする車は、ホンダのモビリオです。
純正ナビを社外ナビに交換することにしたのです。
中古で購入したモビリオはすでに7万キロをオーバーしているので、燃費もかなり落ちてきましたが、先日にディーラー車検も済ませたので、割と調子がよくなりました。
前々から気になっていたスパークプラグを交換し、ジャダー(発信時にハンドルがブルブルふるえる現象)が出ていたCVTのオイルも交換してもらったことで、ノッキングや発進時のブルブルはずいぶんと軽減されました。
新車同然とはいえないものの、以前に比べるとずいぶんと乗り心地がよくなりました。
ただ、相変わらず不満が残っていたのが、カーナビゲーションの問題。
このモビリオに搭載されているカーナビは、ホンダの純正タイプ(厳密には、ディーラーオプション)なのですが、地図が相当古いのです。
調べてみると、カーナビのモデル名は、VXD-059MCというモデル。
2004年製です。
地図のデータが2003年のもののため、もうすでに懐かしい愛知万博が開催される前の地図データなんです。
ご存じのとおり、世界的なイベントである万博開催の前には、道路の建設ラッシュがあるもの。
特に、周辺の高速道路は、ほとんど原型をとどめないほどに大幅に増改築され、周囲の道路はすっかり様変わりしてしまっています。
そのため、よく知っている近場に出かける場合にはいいのですが、高速道路を使わなければならないような場所に遠出をする時には、いつも回り道を強いられてしまいます。
かといって、地図にない高速道路を通ろうとすると、結局自分がどこを走っているのかわからなくなってしまって、それはもう、ダイナミックに迷ってしまうことに・・・。
そこで、当初は地図ディスクだけを購入しようとしていたのですが、この地図ディスクが約2万円もします。
まぁ、純正品かつ数が出ない商品なので、安く手に入れるわけにもいかず、仕方ないかもしれません。
でも、最新の地図を搭載したポータルナビが2万円前後。
ユピテルなどのポータブルナビにいたっては1万円以下で買えることを思うと、いまさら年代物のカーナビの延命措置のために2万円も使うのは、なんだかもったいなく感じます。
かといって、カーナビを入れ替えるとなると、工賃だけでも2万円近くかかってしまう。
おまけに、取り付け工事をやってもらえる店となると、オートバックスなどがありますが、店頭価格はネット通販に比べてずいぶん割高。
ネットで安く買って持ち込みで取り付け依頼をしようとも考えましたが、余計に工賃が高くついてしまうので、結局トータルでは全然安くならない感じです。
でも、ポータブルナビだと、電源をシガレットから取らなきゃなりませんし、どうしても配線がゴチャゴチャしがち。
それに、もともとモビリオはダッシュボードがそれほど広くないので、視界が悪くなるため、どうしたものかと・・・。
そんな、モヤモヤした気持で、はや1年以上。
そこで考えるようになったのが、自力でカーナビを交換するのは無理なのかしら?ということです。
自作パソコンなら何台も組み立てたことはあっても、カー用品に関する知識はまったくド素人です。
パソコンと同じように、規格品のパーツが組み合わさって成り立っているのか、それともメーカーや車種毎にマチマチなのかも知らず、なにが、どういう仕組みで、どう接続されているのか、サッパリわからない状態。
そこで、ネットでいろいろと情報を見て回ると、自力でカーナビを取り付けている人が多いことを知ります。
そこで最初に思いついたのが、最新の地図とは言わないまでも、2009年くらいに発売されていた純正ナビに入れ替えるというもの。
これだと、接続端子類を入れ替えるだけで済むだろうと考えていたのですが、いろいろと調べてみると、どうも2005年前後からホンダの純正ナビの接続コネクタ部分が大幅に変更されたらしいことを知ります。
20ピンタイプというものから、24ピンタイプに変更になっているのだとか。
これではダメだとさらに古い機種を物色しはじめるも、そんなに古い機種に入れ替えるくらいなら、地図交換でいいじゃないかということになり、相当迷っていたのです。
それに、仮に純正ナビが見つかったとしても、たいていは本体のみの販売。
さらに色々調べていくうち、ナビに必要な代表的な配線類は、電源などの基本ケーブル類が一式にまとめられた20ピン、もしくは24ピンのコネクタ。
GPSアンテナ、車速ケーブル、バック信号ケーブル、パーキング信号ケーブル、アンテナケーブルと、いろいろあることを知ります。
ということは、結局あとからいろいろと買いそろえなければならないことになり、新品の社外ナビを買ったほうがマシなんじゃないかと思うようになり、候補に選んだのがケンウッドのMDV-333というメモリータイプのカーナビです。
彩速ナビという名称でシリーズ化されていて、ネットでの評価も高い様子。
もっとも安価なインダッシュのMDV-333を自分で取り付けることができれば、4万円強でなんとかなりそう。
そうして、無茶を承知で取り付け作業を決心したわけです。
社外ナビをネットで購入。機種はケンウッドのMDV-333に決定
ケンウッドのMDV-333という機種を購入しました。
このMDV-333は、一体型と呼ばれるタイプで、車のカーオーディオの中にはめ込んで使う「インダッシュ」と呼ばれるタイプのもの。
一般的な車では、カーオーディオを搭載するためのスペースが約2列ありますが、この1列をDINという単位で呼んでいるようで、このMDV-333は2DINということになります。
もともとモビリオについているホンダの純正ナビは、VXD-059MCというモデル。
VXD-059MCは2004年製なので地図データは2003年ということになります。
10年も経つと、そりゃだいぶ道路も変わっています。
ましては万博開催後の道路なので、高速道路なんかめっちゃ増えてます。
なので、どのナビを買っても今よりマシです。
最初は、純正品の中古ナビを買うつもりでしたが、ケーブルやら変換コネクタやらを買っているとあまり安くならないし、かといってあまりに古いナビを買ってしまうと、それはそれで何をやっているのかわからない。
そこで、価格コムで一番安いナビを探していると、クラリオンやイクリプスなどのメモリーナビが3万円後半くらいの価格で販売されているのを見つけましたが、イクリプスは50音検索がイマイチだったのと、クラリオンはカーナビ性能があまりよろしくないという評価だったため、この価格帯での選択としてはパス。
そこで候補に挙がったのが、MDV-323という旧モデルだったのですが、新モデルのMDV-333も41700円で販売されていたため、奮発してしまいました。
注文すると、翌日には到着。
開封してみるとこんな感じなわけですが、パソコンとも家電とも違う、なんともいえない重圧感です・・・。
カーナビ本体を購入してしまったことで、もう後戻りできないところまで来てしまいました。
このほかにも、ホンダ車用の取り付けキットや、電源コネクタなどのハーネス、バックカメラ用の変換ケーブルなども購入していますので、全部が届いたら取り付けにチャレンジということになります。
エーモンのオーディオ・ナビゲーション取付キットを買う
つぎは、カー用品メーカーのエーモンから発売されている、「エーモン 2470 オーディオ・ナビゲーション取付キット」を買いました。
ホンダのモビリオの純正ナビを、社外ナビに自力で交換する一環として必要になったパーツです。
ホンダの車に限りませんが、社外ナビを取り付ける場合は、だいたいこの手の取り付けキットが必要になります。
異形の大型オーディオやオーディオレスモデルから交換するときほどの出費ではないのですが、この取り付けキットがなければ隙間ができてしまうらしいので、とりあえず買っておきました。
純正ナビを交換するとなった場合、取り付け金具だけでなく、20ピン用の電源ハーネス、アンテナケーブルなど、どっちみち買わなければならないものが、他にもいろいろあるらしい。
そこで、別々に購入するよりお買い得だったので、これを選びました。
価格は3400円なり。
アマゾンで注文すると、翌日には到着しました。
週末までは取り付ける時間がないので、とりあえず開封。
パネルと、ねじと、これがハーネスってやつなんですね。
いやぁ、本当に自分で取り付けできるんでしょうか・・・。ちょっと不安になってきました。
データシステムのリアカメラ接続アダプター、RCA004Hを買う
さて、VXD-059MCという古い純正ナビのリアカメラを、そのまま流用するには、変換アダプタが必要らしいです
そこで、データシステムのリ「アカメラ接続アダプター ホンダ用 RCA004H」というものを買いました。
ホンダの純正ナビについているリアカメラを、社外ナビでも使えるようにするための変換アダプターです。
どうやら、社外ナビの大半はバックカメラの接続コネクタが、RCAピンになっているらしく、この形に変換しなきゃならないみたい。
でも、ただ単に変換するだけではダメらしく、ギアがリバースに入ったときに、カメラを通電させるためのチップ(?)が必要らしいです。
なので、このような特別なカメラ接続アダプターってのが必要だと知り、とりあえず買いました。
純正のリアカメラの接続コネクタ(カプラ)を差し込んで、RCAピンジャックに変換しつつ、バック信号とアクセサリ電源とも接続させなきゃならないみたいです。
価格はアマゾンで3510円なり。
それにしても、この手のカーパーツって本当に割高ですよね・・・。
内容といいますか、機能的には本当につまらないものなんだろうと思います。
これがPCパーツの世界なら数百円程度で売られているようなものなんだろうと思いますが、まぁその辺りを改造するだけの知識もないので、仕方ありません。
慣れるまでは、手堅い商品で固めていきます。
いちおう説明書らしきものはついてますが、もう「わかってるひと」向けな内容ですね・・・。
なんしか、純正ナビにつながっている純正カメラのコネクタを、ここに突っ込めばいいってことですね。
社外ナビは汎用性を持たせるためにRCAのピンプラグになっているので、純正カメラの口を変換しつつ、バックランプの信号がオンになったときに電源が入るようにするための機械ってことですな。
いあぁ、でもフルHDの300万画素のWEBカメラが2000円ポッチで買える時代に、30万画素のCCDカメラが1万円って、カー用品、高すぎでしょ、ホント・・。
カーナビやカーステレオはもちろん、ETCの取り付けですら難儀したド素人の自分に、社外ナビへの交換作業ができるのか、あいかわらずドキドキですが、この手のパーツを買ったことのない人間にとっては、なかなかの緊張感です。
このパーツでちゃんと動かすことができるのかどうかは、無事に社外ナビ(MDV-333)が取り付けられたあとでしかわかりませんが、とりあえずアイテムは着々とそろいつつありますぞ。
エーモンのターミナルセット(大)を買う
つぎに、エーモンから発売されているターミナルセットを購入しました。
これは、よく使う端子類・検電テスター・電工ペンチがセットになった電装工具の基本セットみたいなもので、
■ギボシ端子 オス、メス、オスカバー、メスカバー各10個
■平形端子 オス、メス、オスカバー、メスカバー各10個
■クワ形端子6φ3個
■丸型端子8φ3個
■クワ形、丸型端子カバー各3個
■配線コネクター赤・青各3個
■配線バンド10個
■配線止め金具10個
■ビニールテープ1個
■検電テスター1個
■電工ペンチ1個
の一式がセットとしておさめられている工具箱みたいなものです。
オートバックスが車で10分くらいの場所にあるので、とりあえず取り付けを開始してみて、足りないパーツに気づいたら、そのときに買いに行けばいいやと考えていたのですが、よくよく考えてみると、いったん作業を開始すると途中で車を動かすわけにもいかず、足がなくなってしまうことに気づきます。
できる限り安く取り付けたいので、2000円の出費すら迷いましたが、念のために購入しておきました。
アマゾンのレビューには、
「必ず必要になるものだが、すぐにいらなくなってしまうもの」
という、非常に的を射た意見があって、買うのを少し迷ってしまったのですけれども(苦笑)、どっちみち電装系の工具はひとつも持っていない状態でしたし、保険の意味合いとしては手ごろなので、まぁよしですかね。
アマゾンでの販売価格は2136円。これだけ充実していると、安い方なのだと思います。
今回は、社外ナビを変換ハーネス経由で接続するので、切ったり貼ったりはあまりないと想定しているのですが、うまく取り付けできたとしても、次の車検まで乗るかどうか分かりません。
仮に車を買い取ってもらう場合、新しいナビは持っていきたいので、後からでも前のナビにすぐに戻せるよう、可能な限り車体側のコネクタを維持したまま接続したいとも思っていました。
その点このターミナルセットは、必要最低限のツールのほか、ギボシなどの接続端子類も10セットほど入っているので、役立ってくれそうです。
検電テスターも入っています。一方をアース(バッテリーのマイナス部分ですが、車の金属部分全体が-になっていますので、金属部分全体がアースになります)にかませ、テスターを通電しているかどうかを確かめたい部分に触れさせると、電気が流れていると光って知らせてくれるテスターです。
5年ほど前ににETCを自力で設置したとき購入した覚えがあるのですが、あれ以来全く利用する機会がなく、どこにしまったのか分からなくなってしまいました。
まさに、「必要だけど、すぐにいらなくなるもの」でしたが、今回はセットに含まれているので、一緒に収納しておけるし、ちょうど都合がよかったです。
さて、ナビ本体、取り付けキット、リアカメラ変換アダプタにつづいて、ターミナルセットもそろいましたので、いよいよ取り付けです。
カーナビ取り付けの準備編 ハーネスの接続
車に設置しに行く前に、まずは下準備です。
ケンウッドのMDV-333には、電源周りの基本ケーブルをはじめ、GPSアンテナや、フィルムアンテナ、ワンセグ用アンテナ、映像系ケーブルなどが付属しています。
まずは、ナビに付属の電源コネクタ類と、20ピンのカプラとの接続を行います。
なるべく車体側のケーブルをいじらない方向で作業を進めたいので、まずはエーモンの取り付けキットのなかに入っている、ハーネスとの接続を行います。
最初はハーネスと言葉の意味すらわからなかったのですが、どうやら変換コネクタなどを総称して呼んでいるようです。
ちなみにコネクタ類のことは、カプラというらしく、5ピンのカプラ、3ピンのカプラなどといった呼ばれ方をするみたいです。
さて、さっそく接続していきますが、基本的なケーブル類は各社ともケーブルの色が統一されているようで、ナビに付属のケーブル類と、20ピン用のハーネスとの接続は、余り迷うことはありませんでした。
この接続用の端子のことをギボシというらしく、それぞれ対応している色のコネクタにしっかりとつないでいきます。
接続の途中、ギュッと押し込むと、カチッという手ごたえがあります。
車速信号ケーブル、バック信号ケーブル、パーキングブレーキケーブルは、車側からのびているケーブルと接続することになるので、この準備の段階ではまた使いません。
それ以外の電源、アクセサリー電源、スピーカー等ケーブルなどを接続していきます。
ちなみに、USBケーブルはナビ本体に直結されていますので、特に触るところはありません。
ここまででき上ったら、ケーブル類の接続準備はひとまず完了です。
カーナビ本体(MDV-333)を取り付けキットで移植する
まずは、今ついている純正ナビを外しにかかります。
ショートさせてしまうとマズいので、いちおうバッテリーを外します。
プラスではなく、マイナス側を外します。
ボディアースといって、自動車は金属部分全体がマイナスになるようになっているため、プラスの端子を外しても、車体の金属部分などに触れてしまうと、ショートしてしまうからです。
バッテリーを解除したら、今度はナビの取り外し。
何回も外しているので、割と手なれた感じになってきました。
取り付けられなかったときに、元に戻せるように、いちおう何枚か写真を撮っておきます。
いやいや、、こんなにバラしちゃって、本当に大丈夫なのかとちょっと心配になってきましたが、ここまで来たらやるしかないです。
背面の接続端子類もいちおう写真に残しておいたので、全部抜いてしまいます。
念のために接続端子類の内容を整理しておくと、こんな感じですね。
全部抜いてゴロッと取り出しました。
自宅に持ち帰りまして、現在の純正ナビをベゼルから外します。
パソコンの世界だと、この手の台座類はベゼルと呼ぶのですが、カー用品の世界だとどう呼ぶのかわかりません・・・。
ネジがやたら硬いので、あやうくネジ山をつぶしてしまいそうになりましたが、なんとか取り外しができました。
今度は、取り付けキットを使って、MDV-333をモビリオの純正ベゼルに取り付ける作業です。
エーモンの取り付けキットの説明書を見ながら、プラスティック製の板みたいなものをナビ本体にねじ止めします。
これ、なんといいますか、ハードディスクでいうところの、マウンターみたいなもんですかね。
SSDを3.5インチのハードディスクスペースに取り付けるときのような、アレですね。
左右ともつけたら、今度はモビリオのパネルに戻します。
なるほど。こうなるわけですね・・・。
さっきの黒いプラスティックは何のためにつけるのかわからなかったのですが、純正ナビの方が若干サイズが小さいため、ひっかけるためのマウンターということなのだと今になって知りました。。
ここまでできたら、今度ままた車に戻って取り付け作業です。
エコバッグにナビ本体やら配線やらを一式いれて、ゴーです。
カーナビ本体の取り付け作業を行う
さて、取り付けるための十分な知識も経験も自信もないまま、下準備だけしてきたMDV-333一式をエコバッグにひっさげてモビリオに帰ってきました。
早速取り付け作業を開始します。
やらなきゃならないことを事前に整理しておきます。
・車体側から伸びている20ピンカプラを、変換カプラ経由で接続したコネクタと接続する。
・車速信号と、バック信号を、エレクトロタップを使って圧着する。
・パーキング信号はまぁそのままにしておく。
・GPSアンテナと、ワンセグ用アンテナと、FMアンテナを接続する。
こんな感じです。
ダッシュボードをバラしてまできれいに接続するつもりはないので、多少感度が悪くなってもいいと思い、本来はダッシュボードから出すべきGPSアンテナは本体にくっつけたまんまで良しとします。
買ったばかりのカーナビですが、今回は勉強のため。
最悪、配線をミスして壊してしまっても公開しないと覚悟を決めつつ、まずは20ピンカプラを接続してみます。
この段階でいったんエンジンをかけてみます。
ぬおー、、電源が入りました。
もう、素人なんで、ここまででかなり感激。
こりゃイケるかもしれんと胸躍ります。
通電するということはわかったので、後は残った配線を頑張ります。
今回の最大の難関は、この車速・パーキング・バック信号のケーブル。
このコネクタが上記3つを司るラインだということはわかったのですが、どのラインがどの信号なのかわかりません。。。
それで、ネットをかなりいろいろ調べてみると、やっとこさヒントらしき情報が。
いやぁ、本当にこういうときって、タブレットPC便利です。
また、情報を公開してくださっていたことにも感謝です。
プラスティック状のケースにつつまれているので、エレクトロタップをかませる隙間がありません。
そこで、まずはこの皮膜をむいていきます。
ラジオペンチを使って、強引にむいていきます。
かなり余裕を持ってむいてやりました。
微妙に変色してしまっているので、最終的には一か八かで決めたのですが・・・
このコネクタの正体は、
青&黄のラインが、車速パルス信号。
真ん中の緑&黒ラインが、バック信号。
緑&オレンジラインが、パーキング信号。
で、正解でした。
これが、エレクトロタップ。
カーナビ側のケーブルは、切りっぱなしのケーブルが伸びていますので、これらのケーブルとかみ合わせて接続するわけですね。
車速と、バック信号、パーキングを、それぞれ圧着していくわけですが、パーキングはあえて接続せずにおきました。
加工が必要なケーブルはこの3つくらいなのですが、全部つないでみると、ケーブルがもうデロデロです(笑)
ケンウッドの彩速ナビは、設定画面からケーブルの接続状況がわかるのですが、ギアをバックにいれたときと、車速信号はちゃんと反応していましたので、無事に接続できていることが分かって一安心です。
ちなみに、車速パルスは走行中にしか信号が発信されないので、この段階では確認できませんでしたが、あとで無事に接続できていることがわかりました。
また、デジタルとアナログがありますが、モビリオはアナログでした。
あとは、GPSのアンテナや、FM用のアンテナ、ワンセグなどのアンテナなのですが、これらはジャックを差し込むだけなので、まぁそのまんまの接続でOKです。
残る関門は、バックカメラです。
もともと純正のバックカメラが付いていたのですが、単なる変換コネクタをかませるだけでは映りません。
データシステムという会社から発売されている、ホンダ用のリアカメラ変換アダプタを取り付ける必要があります。
これも、圧着端子を使ってかませるわけですが、純正バックカメラのコネクタを接続しつつ、バック信号とアクセサリ電源ケーブルにを圧着させます。
以上の作業を行うことで、無事にバックカメラも動作させることに成功しました。
ちなみにディーラーの純正カメラを変換して使うときは、この「リアビューカメラ」の設定を「汎用」にすることも忘れずに。
本当なら、きれいにケーブルを束ねて内部におさめるべきなのですが、もう疲れてしまってそこまでやる気力がありませんでした(苦笑)
でもまぁ、素人ながらも、なんとか自分でナビを交換することができて、いい経験になりました。
今回の一連の作業でわかったことは、なんとかなるってことかもしれないです。
・メインの電源ケーブルを、車に対応させるための変換カプラ
・車速信号のケーブル、パーキング信号のケーブル、バック信号のケーブル
これらのありかさえ分かれば、なんとか自分で取り付けることはできるのだということが分かったことは、今後のカーライフでも十分に役に立つであろう知識を得られました。
初めての経験だったので、事前の下調べや取り付け作業には相当の時間がかかってしまいましたが、なかなか楽しいものですので、時間があって、なおかつ自分で安く取り付けたいという方には、参考になれば幸いです。
自力でカーナビの取り付けにチャレンジしてみたいあなたにアドバイス
今回は、ケンウッドの彩速ナビMDV-333の取り付けを通じて、車の知識やカー用品にぜんぜん興味のない人間でもカーナビを自力で取り付けることができるのかどうかを試してみたわけですが、いかがだったでしょうか?
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店で取り付けを依頼すると、少なくとも工賃が15000円~25000円程度かかってしまいますよね。
すると、仮に丸一日かかったとしても、十分に元が取れるだけの価値はあるのではないかと思います。
わたしはカー用品に関してはまったくの素人なので、事前の下調べに結構な時間がかかってしまいましたし、工具類も持っていない状態でしたので、いろいろと買いそろえる時間もお金も必要になりましたが、今回の一連の取り付け作業でひととおりの知識が身に付いたので、いい経験・勉強になったと思っています。
すくなくとも、自作PCを作ったことがある方なら、けっこう余裕で大丈夫なんじゃないかと思います。
ケーブル類の存在意図さえわかれば仕組み自体は単純ですから、むしろパネル類の取り外しの方が面倒だろうと思いますから、むしろDIYが得意な方の方がカーナビの取り付けもスムーズかもしれないです。
はじめてカーオーディオを裏側を覗いてみると、とにかくケーブル類が膨大で面喰ってしまいますが、メインのケーブルはメーカーによって統一されていますので、必要最低限の取り回しは問題なく行えます。
最後に、これから自分で取り付けにチャレンジしてみようと考えている方に、アドバイスです。
カー用品に詳しい方にしてみれば当たり前すぎることなのだと思いますが、まずもって各種部品の名前がわからないため、混乱したり、情報収集に難儀することがあると思います。
少なくとも、「カプラ」「ギボシ」「エレクトロタップ」などの用語は、覚えておきましょう。
実際の取り付けに際してですが、まず、工具類は事前に揃えておきましょう。
ドライバーやペンチなどの工具は持っていることが多いですが、各種ケーブルの被膜をむくための電工ペンチはあったほうがいいですし、場合によっては、エレクトロタップとよばれる圧着式の接続アイテムも多用します。
また、ギボシとよばれる、後からケーブルの抜き差しが可能にするための接続金具も多用します。
必要に応じて、これらをバラバラに用意するのも構いませんが、最初は一式まとまって購入しておく方が楽だと思いますので、もし何も持っていないという場合は、エーモンから発売されているターミナルセットを買っておきましょう。
使わない金具や道具も含まれていますが、こうしたツール類があるということを一通り知ることができることと、自宅で圧着の練習などができるので、車内という限られた空間で効率よく作業するためのトレーニングとして、買っておくといいと思います。
とりあえずはバラバラに買うよりセットで買ったほうが安いし無難なので、初心者向けのこういうセットを買っておくことをオススメします。
「すぐに必要になるけど、すぐに必要なくなるもの」という紹介のされ方をしますが、まさに言い得て妙とはこのことかと思います。
次に欠かせないのが、マグネットのついたドライバーです。
いくつかネジを外さなければならない箇所が出てくると思いますが、取り外しの最中に落としてしまうと、まず取れなくなります。
といっても、特殊なサイズのネジが使われているわけではないので、ホームセンターなどでいくらでも適合するネジは手に入りますが、それも面倒ですし、なにより落とし所が悪ければ、そこがショートの原因になったり、引っかかったりする危険性があります。
100円ショップでもマグネット式のドライバーは手に入りますが、カー用品はものすごく固くねじ止めされていることがほとんど。
そのため、安物のドライバーでは、硬度が足りず、ネジ山をつぶしてしまうことが多々あります。それに、マグネットの力が弱いので、重めのネジだとすぐに落ちてしまいます。
そのため、ちょっと面倒ではありますが、ホームセンターの工具コーナーで、しっかりしたドライバーを買うことをおすすめします。
おすすめは、握りがラウンド型でゴムっぽいつくりになっているもの。しっかりと握れるのと、握りが大きいので力を入れやすいです。
次は、取り付けたい車に合わせた取り付けキットの準備です。
だいたいは、エーモンの取り付けキットを使えばOKです。
エーモンというメーカーは、パソコン関連でいうところのバッファローみたいなもので、周辺機器を多数取り扱っているメーカーのひとつ。
D.I.Y.をやりたい初心者にも敷居が低くなるよう、低価格で分かりやすい説明を行いながら商品が提供されているので、非常に好感が持てるメーカーです。
取り付けキットも、ほぼ全車種に対応したものが用意されているので、自分の車のメーカーと、基本ハーネスのピン数さえわかれば、必要な取り付けキットがわかります。
特に、最近の車は、電源類、音声ケーブル類などの基本ケーブルのほか、車速信号まで来ていることが多いので、適切な変換カプラさえ見つけることができれば、ゴール間間近です。
つぎは、カーナビの性能を引き出すための準備ということで、車側の車速信号、バック信号、パーキング信号がどこにあるのかを調べておくことです。
車速信号は、車速パルスとよばれる信号を出してくれるもので、GPSを受信できないトンネル内でも車の位置を見失わないように、だいたい何キロで走っているのかを出力してくれる信号です。
バック信号は、ギアをリバースにいれたときにしょつ力される信号。
リアカメラと連動するときに、自動的にカメラが切り替わるものがありますが、そうした機器を使うときに必要になる信号です。
パーキング信号は、パーキングブレーキを引いた時にオンになる信号。
たいていの場合は使わないことが多いと思いますが、これもどこにあるのかを把握しておく必要があります。
あと、これは車をいじらない人間からすると新鮮だったことですが、車はボディ全体がマイナス端子の扱いです。
たとえば上記のパーキング信号は一本しか出ておらず、それをどこに接続することで、信号がつながっていることになるのか不思議でしたが、車の金属部分にふれることでオンになるという感じです。
あとは、どこまで見栄えにこだわるかによって手間が変わってきますが、なるべく簡単に取り付けようと思うと、さすがにダッシュボードをばらしてまではしんどいです。
GPSアンテナなどは必ずしもダッシュボードにひっぱりださなくても、十分に電波を採ってくれますので、もしもダッシュボードを分解しなければケーブルが引き回せないという場合は、無理をして分解しなくてもよいと思います。
ということで、参考になるかどうかはわかりませんが、チャレンジしてみようかなと思っている方は、まずは今のカーステレオの部分を外してみて、やれそうかどうかをちょっとだけ見てみるといいと思います。
わたしも最初に見たときは「これはわからんわ・・・」と挫折しましたが、何度か見ているうちに、「まぁ、なんとかなるかもしれないなぁ」で勢いでやりはじめたクチです。
大量のケーブル類を見て、あまり抵抗が感じられない場合は、十分に自力取り付けができる素質ありだと思いますので、ぜひ頑張ってください。
ちなみに、わたしはケンウッドのMDV-333を選びましたが、サクサクと軽快な動きが小気味よくて扱いやすいです。
画面は少し小さめですが、ボリュームボタンなどがハードウェアキーとして存在するので、サッと音をちいさくしたいときなどに、かえって便利です。
また、ポータブルナビとは違ってスッキリとおさまるので、取り扱いが楽なのと、なにより視認性がいいです。
これだけの機能が4万円で手に入るのだと考えると、非常にいい買い物だったと思います。
わたしが購入したナビは、MDV-333でしたが、現在は後継機種が出ていますので、新しいものを掲載しておきます。
車検する?修理する?経験者が語るオマケ情報
せっかくここまで読んでくださったのでしたら、ついでにちょっと知っておいてほしい話があります。
今回、モビリオのカーナビを自力で入れ替えるたのは、
「お金をかけてまでカーナビを入れ替えるのがもったいない」
と思えるような車だったからこそなんです。
じっさい、この記事を投稿した半年後には手放すことになってしまいました。
車自体が、ほぼ限界寿命に近かったからです。
もちろん、日本車は世界で賞賛されるほど優秀なので、ある日突然エンジンがかからなくなったり、走行中にいきなり壊れて走行不能になるといった壊れ方は、ほとんどありません。
※ただし、わたしのプリウスは高速道路を走行中に突然エンジンが爆音とともにぶっ壊れて廃車になりました。くわしい記事はこちらに載せてますので、ご参考までに。
ですから、車が動いている限り、いつその車に見切りをつけるかは、なかなか難しいところだと思うんです。
年間の走行距離や、住んでいるエリア、生活スタイル、通勤手段、趣味にもよると思いますし。
よって、これはわたしの個人的な経験や意見だと思ってほしいのですが、車の買い替えや売却に関しての考え方のひとつとして、参考にしてみていただければ嬉しいです。
わたしが住んでいる場所は、なかなかの田舎なんです。
そうすると、1年間に走る距離が1万キロは余裕で越えてしまいます。
このモビリオも、走行距離が7万キロを超える前後あたりから燃費が極端に悪くなっていたのです。
とくにホンダ車は、エンジンのヘタリが早いような気がしているのですが、燃費の悪化だけでなく、通常走行ではめったに起こらないエンジントラブルが生じたりで、延命措置にも結構なお金がかかるようになってきました。
そのときのトラブルの様子は「PGM-FI警告灯が点灯→修理に出してみた」という記事にまとめてありますが、車の維持にお金がかかること以上に、このまま乗り続けることに不安を感じるようになってしまったのです。
もちろん、車はエンジンだけが劣化していくわけではありません。
タイヤだって走行距離に応じて減ってきますし、ヘッドランプ類もくすんでくるので磨かなきゃなりませんし、発進時にハンドルがブルブルと震えるジャダーという現象も現れます。
そうすると、自分で対処できないことだらけなので、オートバックスやらディーラーやらの手を借りて延命してきたのですが、次の車検の見積もりが25万を超えることが分かったのです。
「もともと60万円で買った中古車なのに、修理に25万以上もかかるとか、もうアカンわ・・・」
ということで、買い替えることになったのです。
もちろん、大事に乗り続けることもできたと思いますが、やっぱり自分以外の家族も運転する車となると、
「もうそろそろヤバいんじゃないかな」
と思う車を乗り続けることには、相当な抵抗があったのです。
ただ、買い替えるギリギリになって売却先を探しても、焦って冷静な判断ができにくいものです。
それに、車を売りに行く立場の人間からすると、
「今すぐ売らなきゃならない」
という焦りをもって交渉することは絶対に避けるべきだと思います。
なぜなら、それなりに足元を見られてしまうことも事実だからです。
かといって、車の下取りはたしかに便利なのですが、金額的には100%損です。
車を売りに行く手間をお金で買っているようなものだからです。
下取り価格が買い取り専門でやっているお店よりも、高くなることは絶対にないんですよね。
このことを知らなかった時は、
「買取より下取りの方が便利だし、有利だ」
と思い込んでいました。
でも、車の買取だけで商売をやっているお店の方が、販売もやっているお店より必死度が違いますから、下取り価格より高く買い取ってくれるのは当然なのです。
ちなみに車の買取屋さんが買い取った車をどうしているのかご存知ですか?
そのままお店で売ることもありますが、車の買取だけをやっているお店がどうやって儲けているか、ご存知ない方も多いと思います。
車の買取業者が買い取った車は、自動車販売や自動車買取を行っている業者だけが参加できるオークション会場(全国にいくつか存在する専用の売買会場)に持ち込んで売却をしています。
買取業者がオークション会場に持ち込んで、中古車販売業者がオークション会場で買う。
つまり、車の買取は販売業者に売るための仕入れなのです。
これが日本の中古車流通市場を支えているわけですね。
ということで、車の痛みや劣化を感じるようになってきたら、売却まで余裕がたくさんある間にこそ、査定をしておくべきっていうのが、わたしの考え方です。
それに、いまの車にどの程度の資産価値があるのかを知っておくと、自動車保険の更新時にも役立ちます。
買取価格が100万円を超えるような高級車には乗ったことがないわたしですが、これまでに車買取や廃車に出した車の台数は、10年の間に15台あります。
具体的には、カリーナ、カローラ、マーチボレロ、初代プリウス、2代目プリウス、アルトラパン、ワゴンR、タント、キューブ2台、エブリイ、エスティマ、エブリイワゴン、モビリオ、ノート、ムーブ、モビリオ、ノア、ステップワゴンなど。
順番はバラバラですが、色々な車に乗ってみたかったので、安く買っては乗りつぶして売却するという感じで、気が付いてみればかなりたくさんの車を買って、買い取りに出していました。
「いま売ったとしたら、ナンボくらいで売れるのかな?」
を知っておくと、いい掘り出し物を見つけたときでも皮算用がしやすいじゃないですか(苦笑)
なので、
「今すぐ売るつもりがない」
という人ほど、時間に余裕のある間に査定だけでもしておくことをおすすめします。
わたしもこどもが学校に通い始めたり、電車通学が始まったり、家族が増えたり、介護の必要性が生じたりなど、必要になる車が変化するタイミングを色々と経験してきました。
そうした変化があったときに、だいたいの売却価格が把握できていると、いろいろと決めやすいんですよ。
それに、もしも急に車の買い替えや売却の必要性が生じたとしても、
「前にどこどこで査定してもらったときには、これくらいの金額がついたんだけど」
という交渉材料にもなりますから、いますぐ売るつもりがなかったとしても、いまの車の売却相場を知っておくことは後々に有利に働きます。
もしも
「ぜったいに下取りしか使わない」
というタイプなら無理にとは言いませんが(苦笑)、もし今のっている車が人生最後の車でないのなら、時間に余裕のあるうち(今すぐ売らなければならない状況じゃないとき)に査定をしておくに限ります。
わたしももう何回使ってきたか分かりませんが(苦笑)、びっくりするほど簡単かつスピーディに査定してもらえますし、査定依頼をしたからといってセールスをされることもありません。
売らないものは売らないって決まっているので、無理やりに買い取ろうとしたって、どのみち電話で「やっぱ辞めます」言われたら終わりですもんね・・・。
ここ最近はソーシャルネットワークの普及なども手伝って、しつこい営業は逆効果になることをお店も判っているため、よほどダメな店しか、そういう行為はしてきません。
それに、いくらで売れたなどの情報もすぐにシェアされる時代ですから、良心的な商売をしている会社しか生き残っていけないというのが、現状のようです。
あ、これはちょっと書いちゃまずいことなのかもしれませんが、よくTVで宣伝しているBという買取りは本当に最悪でした。
2時間近く「今すぐ売っていただけるのだとしたら価格を提示しますが・・・」と、なかなか買取価格を言おうとしなかったうえに、けっきょく最後の最後まで値段を言わなかったので、最悪だと思ってます。
もっとも、そのあとすぐにそのお店はつぶれてしまっていたので、そのお店だけの問題だったのかもしれませんが、
「こういうのがあるから車の買い取りの店に行くのって、なんか憂鬱なんだよなぁ」
というイメージを持っています。
ただ、そういったお店は本当になくなりつつあります。
たとえば下の「ナビクル」という一括査定サービスは、わたしも何度も利用していますが、引っ越しの比較サイトなどを運営しているエイチームという会社が運営しています。
このサービスに加盟できる買取店は、エイチームの審査基準に通過している買取店しか参加できません。
おまけに、1回の査定案件に最大でも10社のみが競争に参加できるサービスなので、どの会社も「最大限の価格を提示しよう」としてくれます。
有名どころしか加盟していないのはそのためなのですが、それゆえに、少なくともこのサービスを利用して嫌な思いをすることはないと思います。
もしも「とりあえず買い取り相場だけでも聞いてみるか」と思っていただけたなら、迷わず使ってみるといいと思います。
申し込みには2分もかかりませんし、査定してもらったからと言って売らなきゃならないことにもなりません。
しつこい営業電話やメールも来ませんので、とりあえず「この車、ナンボで売れるんかなぁ」と思ったら、そのタイミングで使ってみるといいと思います。
ちなみに18万キロのエブリイワゴンで申し込んだときは、どこからも連絡ありませんでした(苦笑)