ヤマダ電機のタブレット「エブリパッド」が、意外と悪くないかもしんない。

ヤマダ電機がオリジナルタブレットの発売を開始しました。

家電製品の買い物の大半はネットでですが、実店舗で買うならヤマダ電機なわたし。

かつてはビッグカメラ派でしたが、郊外に住むようになってからは、もっぱらヤマダ電機がホーム量販店になり、いまではかなりのヤマダ電機ファンです。

そんなわけで、平日のがらーんとした店舗をうろうろしていると、何やら見慣れない白いタブレットが置いてあります。

どうやら、ちょうど新しいタブレットの発売日だったらしいです。

yamadapc

正式名称は、EveryPad by Yamada。

エブリパッドという名前です。

レノボ(旧IBM)と共同開発された独自の7インチタブレットなのですが、ヤマダ電気のお店やネットショップから購入できます。

「ヤマダ電機のタブレットかよw」とあなどるなかれ。

レノボのOEMということで気が付いた人も多いかと思いますが、これはレノボのIdeaPad A1000というタブレットの改良版なのです。

a1000

IdeaPad A1000ではMTK8317 Dual CoreかつTFT液晶だったものを、それぞれクアッドコア MTK8125かつIPS液晶ディスプレイにパワーアップしたもので、さすが創業40周年記念の気合が感じられる端末になっています。

タブレットのハードウェア性能としては、クアッドコアを搭載していることからも、グーグルのネクサス7と同等の処理速度。

おまけに、ギャラクシーノートのような手書き機能にも対応していて、専用のタッチペンまで付属しています。

動作や画面の外観を決定づける部分については、アンドロイド4.2がベースになっているために、良い意味で「特別に個性的なところはありません」が、今回はこのタブレットのために独自開発された「ヤマダマルチSNS」というアプリが売りです。

買い物やゲームを楽しむたびにシェアしやすい環境を整えるとともに、ネット上から店舗への誘導性を高くするための壮大なO2O戦略でもあります。

オンラインからオフラインへ・・・というアレですね。

とはいえ、ヤマダマルチSNS、ヤマダゲーム、ヤマダイーブックと、ヤマダドーガ(動画)と、それぞれのサービス名にいちいちヤマダという名前が付いているうざったさや野暮ったさが、かえってそそります。

とくに、ヤマダゲームのロゴのかっこよさは、なかなか笑えます。

ヤマダSNSのヤマダゲーム

肝心の本体性能ですが、重量が345g、1024×600ドットのIPSパネルに1GBのメインメモリ、16GBのストレージメモリ、バッテリー駆動時間は7時間と、基本機能はそれなりにバッチリ。

グーグルプレイには非対応かと思いきや、製品写真を見る限りはバッチリ対応しているようで、さすがは中華パッドとは違うようです。

グーグルプレイには対応していないタブレットに、アマゾンのキンドルがありますが、主要な人気アプリはアマゾン独自のアプリダウンロードサービスからもダウンロードが可能なので、困ることはまずありませんでした。

それでも、グーグルプレイに標準対応している安心感は絶大で、PCに不慣れな人が手にする機会が多い家電量販店のタブレットPCとしては、グーグルプレイの標準対応は必須の条件だったのかもしれません。

そうした意味でも、このEveryPadは意外と「いい線いってる」端末だと言えるかもしれません。

主な仕様
カラー:ホワイト
OS:Android 4.2
CPU:MediaTek MTK8125 1.2GHzクアッドコアプロセッサー
メモリ:1GB
ストレージ:16GB
外部メモリー:microSDカードスロット
ディスプレイサイズ(ドット):7.0型IPSパネル(1,024x600ドット)、マルチタッチパネル(5点)
カメラ:500万画素アウトカメラ、30万画素インカメラ
本体寸法(幅×奥行き×高さ):194×120×11mm
本体質量:約345g
外部端子:microUSB端子
バッテリー使用時間/充電時間:約7時間(WiFi使用時)/約2.5時間(ACアダプター)

販売価格は21800円と、性能の割にはお値打ちなようですが、ヤマダ電機でWiMAXを申し込むと0円でもらえるようなので、どちらかというと「ネクサスやらキンドルなんかのタブレットをプレゼントしてたら、売上的にうま味がない」という事情もあったのかもしれません。

で、動作は意外とサクサク。

画面もTFTではなくIPS液晶なので、お得感もあり、絶妙なサイズ感で持ちやすさも手伝って意外と悪くないのかもですね。

追伸:
ただ、正規に2万円を出して購入するのであれば、あまりおすすめできないかも。

かつてA1というレノボ製のタブレットを購入したことがありますが、そのあまりの完成度の低さにがっかりした覚えがあるからです。

江ぶりパッドの動作速度自体は快適なので、Wimaxのオマケとしてもらえるタブレットとしては「悪くない機種」だとは思うのですが、同じ価格帯ではタブレットのリファレンスモデルとも言えるグーグルの旧ネクサス7が購入できること、新型ネクサス7にいたっては、価格は27800円ではあるものの、画面の解像度が1,920x1,200 HDと大幅に進化していることを思えば、2万円を出してエブリパッドをわざわざ選ぶだけの決め手には欠けますし、ちょっともったいないかもしれません。

内蔵カメラも30万画素だし、重量もちょっと重めだし、液晶周りの余白も無駄が多いし、アマゾンやグーグルが気合を入れてリリースしている7インチタブレット市場のなかにあっては、残念ながら「ショボイ」と言わざるをえません。

よって、中古で7980円くらいで購入できるなら、買いといえるくらいだと思います。

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