互換インクを買う前に!顔料インクと染料インクの違いと、ICチップの有無

もうそろそろ年賀状を出さないといけないシーズンですが、プリンタやインクの準備は済んでいますか?

LC110の互換インク

もう作り終わった、出し終わったという方も多いと思いますが、当方は仕事納めがまだまだなので、これから作らなきゃならない状況。

ひとまず、久々にカラー印刷をすることになるので、プリンタでテストプリントをしてみようとしたところ、カラーインクが「間もなくインク切れ」との表示。

そういえば、しばらくの間は黒以外のインクを買っていなかったと思いだし、あわてて互換インクを注文しようとしたところ、ふだんから使っていたショップが在庫切れ。注文が重なる時期にはこういうことも起きるのだなと今更学んでしまいました。

プリンタメーカーが発売している純正インクとほぼ変わらない発色にもかかわらず、値段が大幅に安いことで人気の「互換インク」ですが、顔料インクと染料インクの違いに悩んだことはないでしょうか?

純正インクと同じ型番の互換インクにも関わらず、「染料」タイプと、「顔料」タイプの2種類があったからです。

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▲某ショップの互換インク

もともとプリンターの印刷方式は、インクジェット方式と、レーザー方式に大別できますが、インクジェット方式は、使用されるインクの種類によって、さらに2種類に大別できます。

それが、染料インクと顔料インクです。

染料インクは、昔ながらのインクであり、紙にしみこませて色付けをしていくタイプです。発色の良さはありますが、乾くまでに多少の時間がかかることが特徴。水性絵具のような性質を持っています。

顔料インクは、比較的新しいタイプで、インクを紙にしみこませるのではなく、紙の上に置いていく方式なのです。そのため、使える(相性のよい)紙の種類が多く、すぐに乾くので、ビジネスインクジェットとして使われることも多いタイプです。

どちらが優れているということはありませんが、顔料インクの方が若干値段が高めです。

最近は、黒インクだけが顔料インクで、そのほかのカラーインクは染料インクという機種もあります。

写真はカラーで印刷するけれども、普段の書類はモノクロで印刷するというユーザーが多いため、レーザープリンターのような鮮やかな黒さや、速乾性を考慮したためも思われます。

発色の好みにもよりますので、どちらがいいかは好みの問題ですが、写真を印刷するなら顔料インクを、文字やイラストを多く使った印刷なら染料インクという選び方で、だいたいOKです。

さて、互換インクを購入する際にひとつ注意が必要なのは、ここ最近発売されたプリンタのなかには、ICチップが搭載されている機種が多いこと。

よって、購入しようとしている互換インクが、その機種に対応しているかどうかのチェックが欠かせません。

たとえば、わたしはブラザーの複合機、MFC-870CDNと、DCP-J132Nという機種を使っていますが、870の対応インク「LC10」は、昔ながらのタンクタイプなので、どの互換インクを購入しても、まぁ問題は少ないです(印刷画質の優劣は多少ありますが)

一方の132Nの対応インクは、ICチップが搭載された「LC110」という新型インク。

ICチップに対応した互換インクも、ここ1年ほどでだいぶ普及が広まりましたが、それでもや対応状況はまちまちなので、仮におなじ互換インクが使える機種であっても、Aという機種では使えたのに、Bという機種では使えないという問題も起こります。

よって、互換インクを購入する際は、その機種に対応しているインクを間違いなく購入するということも大切ですが、ICチップ搭載型のインクの場合、そのインクが自分の機種でも動作確認が取れているかどうかをチェックしてから購入するように気をつけましょう。

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