いつの間にかベランダにつくられていたハチの巣を自力で駆除することができました。
市販の駆除スプレーを使えば、意外と簡単に対応できるケースもあるので、ハチの巣が作られてしまって困っている方のお役に立てればうれしいです。
さて、わたしは虫が大の苦手なんです。
害虫はもちろんですが、セミやバッタやトンボなど、子供には人気の昆虫すらも苦手。
備蓄するならミネラルウォーターよりも殺虫剤っていうくらい、虫恐怖症なんです。
ゆえに、自宅に殺虫剤の類は、常時10種類以上、合計20本くらいあります。
そんな自分にとって、ハチの巣の駆除はめちゃめちゃ勇気のいる作業でしたが、もしあのまま1週間以上放っておいたら、今ごろは2周りも3周りも大きくなっていて、恐らく自力駆除は断念していたと思います。
もしベランダや自宅でハチの巣を見かけたら、少ない労力で駆除できる大きさのうちに、大至急の最優先事項で対応してください!
ということで、今回は自宅のベランダにできたハチの巣の自分で駆除するまでの詳細をレポートします。
目次
いつの間にかベランダにハチの巣がいくつも出来ていた・・・
5月の中旬ごろに娘と話していると、
「最近、ベランダにハチがしゅっちゅう飛んできて怖いの」
「小さい巣みたいなのが2つと、ちょっと大きい巣が1つあるっぽいんよ」
というのです。
そこで仕事休みの日中にベランダに出てみると、直径5センチほどの小さなハチの巣ができていたのです。
わたしはふだんベランダに出ることがないため全く気づかなかったのですが、
「あっ!マジでハチの巣があるやん・・・・」
「まずもって穴がキモい」
「というか、こんなところに巣をつくるんかよ・・・」
と体がこわばる緊張感を味わってしまいました。
ひとつはエアコンのドレンホースに。
もうひとつはマンションの共用配管部分。
さらにもうひとつは、ベランダの天井部分。
一見すると何もないように見えますでしょ?
でも、この通りなんです。
まるでシャンデリアのようにくっついています。
「まさしくハチの巣やな。いかにもっていう形してるやんけ・・・」
「よりにもよって、なんでこんなところに巣をつくるんよ・・・(泣)」
調べてみたところ、どうやらこの巣はアシナガバチという種類のハチの巣らしいことが判明します。
それぞれの巣の大きさは3~5センチほどなのですが、いくら小さいとはいえ六角形の箱が規則正しく並んだ様子は、いわゆる蓮コラのようなゾワゾワ感・・・。
すごく小さいのにしっかりハッキリ10室ほどに分かれている様子がもうゾワゾワしてきます。
「あぁ・・・これが言ってたハチの巣か・・・。ほんまにあるやん。どないしよ・・・・」
ただ、このハチの巣、中に何かがいる様子もありません。
しばらく見ていても何も動きがないのです。
「・・・。これ、ホンマに現役の巣なんやろうか・・・。」
「なんか黒いし、じつはもう巣立った後の巣だったりしないのかなぁ」
とりあえず自宅にあった一番強力な殺虫剤がゴキブリ用のゴキジェットだったので、目線の高さにあった巣に向けて勢いよく5秒ほど噴射してみました。
ちょっと噴射しては室内に逃げ込んで・・・を繰り返しながら様子をみても反応がなく・・・。
ところが、しばらく見ていると、大きなハチが巣の上で休んだりウロウロしては飛び立っていき、しばらくするとまた戻ってくるという状況で、
「あぁ~、、間違いなくあのハチの家やん・・・。現在進行形の巣なんやな・・・」
と。
それが長い長い戦いが始まりでした・・・。
とりあえずハチ専用の殺虫剤を買ってきた
そこで近所のドラッグストアで買ってきたのが、アース製薬から発売されている「ハチアブマグナムジェット」という黄色い殺虫剤。
値段は1500円くらいでした。
取っ手を引き出すとバズーカ砲のような形になっていて、噴射しやすい形になっています。
550mlと大容量ですが、45秒で1本を使い切ってしまうほどの強力噴射で、無風だと最大12mまでの射程距離があるとのこと。
いままで数々の殺虫剤を買ってきたしたが、ハチ専用の殺虫剤を買ったのはこれが初めてでした。
じっさいに取っ手を引き出してみると、これは噴射しやすそうです。
ちょっとかっこいいです。
じっさいの使い方としては、ハチの巣に向かって10秒~30秒ほど噴射し続けるとのこと。
「そんなに長時間噴き付けるの?」
と思いつつも、完全にビビっているためかなり離れての噴射。
命中させないままかなり無駄に噴射してしまったため、小さなハチの巣はビチャビチャ。
「こんなに吹き付ける必要はなかったのかもしれないなぁ」と思っていたのですが、どうやらそれで正解だったようです。
おそるおそる見ていると、穴の中から何かがもぞもぞ這い出してきます。
で、スルンと何かが床に落ちてきました。
そうなんです。幼虫がボタボタ落ちてくるのです。
おそらく巣の中にとどまる力が尽きて滑り落ちてくるのだと思いますが、あの六角形の穴の中からニュルニュル、ウネウネと這い出しながら、最後にボタッと落ちてくる様子は幼虫の断末魔かのような姿で気持ち悪すぎます。
ハチの巣のフォルムだけでも十分ゾワゾワして気持ち悪いので、そこからこんなの這い出してきてボタボタ落ちてくるって、エグすぎて怖すぎます。
穴の数が10個ほどしかない小さなハチの巣にもかかわらず、だいたい4匹から7匹くらいの幼虫が出てきたんですが、この幼虫がボタボタ出てくるくらいビチャビチャに噴き付けないとハチの巣をやっつけたことになならないということが分かりました。
つまり、最初に吹き付けたゴキブリ用のスプレー程度では何の役にも立っていなかったということで。
ハチにはハチ専用の殺虫剤が必要なんだということが十分に理解できました。
落ちてきた幼虫は触る気にもなれないのでしばらく放置していたのですが、幸いなことにカンカン照りの日だったので、1時間もしないうちに乾いて干からびてしまったらしく、おまけに田舎だったことが幸いしてかカラスがついばんで持って行ってくれました・・・。
たぶん、殺虫剤がかかっているのですぐに吐き出されたことと思いますが、何匹かでも持って行ってくれたことはラッキーでした。
ハチの巣の駆除ミッション成功と思ったのも束の間・・・それは序章に過ぎなかった
緊張と暑さで汗だくになりながら3つのハチの巣をやっつけた感慨に浸りながら勝利のアイスコーヒーを飲んでいたわけです。
で、
「今日はよく頑張ったなぁ」
などと自分の勇気を自画自賛しながら、ふとお隣さんのベランダに視線を向けると・・・
「ん?」
もう1つあることを発見してしまいました・・・。
「え!まだあるやんけ」
「スプレー、使い果たしてしまったやんけ」
「というか、今日はもうイヤや。無理や!」
緊張感と気持ち悪さですっかり疲れ切ってしまっていたわたしは、戦意を喪失しながらいちおうよく見ておこうと思って近づくと、そこには思いがけない光景がありました。
「ギャー、、、これ、もうアカンサイズなんちゃうんか・・・」
「いままでの巣はザコに過ぎなかったのか?」
「こんなデカいやつとやつと闘えない」
なんと直径20センチ近くのハチの巣を見つけてしまったのです・・・。
けっきょくベランダには、小さなハチの巣が4つと、けっこう育ってしまった大きなハチの巣が1つ。
合計5つもあったことが発覚したのです。
もうこうなったらアマゾンで装備をそろえるしかないということで、明日に駆除をすると心に誓ってポチります。
今回は巨大な巣の退治も待ち構えているということで、ハチアブマグナムジェットの上位互換バージョンということで、スズメバチマグナムジェットも買っておくことにしました。
で、翌日に届いたのがこれ。
それぞれ別々に買ってしまったので2箱で届いてしまいましたが、やっぱり店頭で買うよりはるかに安いです。
アマゾンすごすぎ。
ハチアブ用よりも強力だろうということで購入したスズメバチ対応のマグナムジェットプロは、ブラックフォルムでいかにも強そうです。
黄色いハチアブ用にはついていなかった撃退マニュアルまでついているあたり、スズメバチの駆除は別格なのだと思い知らされます。
いちおう読んで心の準備をしますが、なんとなく戦意を掻き立てられる感じがします。
今回はアシナガバチの巣なので、ここまで強力なタイプは必要なかったのかもしれませんが、ビビリなので念には念を入れての準備です。
マグナムジェットのスタンドを立てていざ攻撃開始です。
ハチの巣の駆除 二日目の結果
昨日にビビりながらも3つのハチの巣をやっつけただけあって、2回目ともなるとかなり余裕ができていることに気づきます。
まずは1つ目の小さな巣。
数分おきにアシナガバチが戻ってきては巣の周りをウロウロしては去っていくので、この小さな巣も現在進行形で育っていることが分かります。
アシナガバチがいなくなった瞬間を見計らってベランダに出て、いざマグナムジェットを噴射。
昨日よりはるかに落ち着いて狙い撃ちができたので、しっかり10秒間巣に向かって噴射することができました。
すると・・・やっぱりこの巣も幼虫がワンサカいました。
噴射後に1分もしないうちにボタボタ落ちてきたのがこれ。
写真を見てもらうと分かるとおり、幼虫の形をしているものもありますが、もう成虫に近い色・形になっている固体もありますよね・・・。
しっぽが黒くて、黄色がかっている状態を見て、
「やべー・・・もうすぐ成虫になるところだったんだろうな」
と。
あいかわらずグロいうえにゾワゾワします。
で、本丸ともいえる20センチ近い巣にも続けて噴射。
こちらには念を入れて15秒くらいかけ続けました。
ところが、何分待っても幼虫が落ちてくる様子がなく困惑していたのですが、どうやらこちらの巣はすでに巣立ってしまった後の残骸だったようで、まったく気づかないまま巣が作られていたことをあらためて思い知らされました。
あとは、巣をハサミで切り落として燃えるゴミとして処分することになるのですが、いくら死んでいる巣とはいえ気持ち悪さは変わりません。
すっかりカラカラに乾いたハチの巣ですが、こうしてみるとやっぱり気持ち悪いですね。。
けっきょくスズメバチ対応タイプのマグナムジェットは開封することなく余ってしまったのですが、また巣が作られてしまったときのための保険として保管することにしました。
こうしてまた我が家には新しい殺虫剤ストックが増えたのでした・・。
巣を退治してからは、ハチがまったく戻ってこなくなりました。
スズメバチは別格
今回は幸いにして巣が大きく育つ前だったことと、スズメバチではなくアシナガバチだったことで自力で駆除差表ができますが、スズメバチは大きさも凶暴さも別格であることが分かります。
けっきょく駆除にかかった費用としては、
・初日にドラッグストアで購入したハチアブマグナムジェット 蜂駆除スプレーの1500円
・アマゾンで購入したハチアブマグナムジェット 蜂駆除スプレーの1000円
・アマゾンで購入したスズメバチマグナムジェット プロ 蜂駆除スプレーの1500円
の合計4000円ほど。
一般的な殺虫剤の値段と考えれば高額ですが、手に負えないサイズに成長して駆除業者さんに依頼していたことを思えば安い買い物でした。
専門の駆除業者さんに頼む価値は十分にあります!
駆除業者さんに依頼すると、5~10cmほどの巣の駆除であれば、
・基本料
・繁忙期料金
・駆除作業(個数)
・巣の処分
などで3~5万円かかることが多いようですが、決して高い金額とは思いません。
今回は幸いにして、スプレーが届く範囲であったことと、5つの巣のうち、4つは5cmにも満たないサイズだったので、ハチが出払っている時間を見計らって勇気をふり絞って駆除作業を行いましたが、もしも足場がないと届かないような高い場所にあったり、見えないところに巣が作られている場合は、防護服も駆除道具も駆除ノウハウも根性もない自分にはお手上げでした。
というのは、5cmほどの小さな巣(穴の数でいうと9個くらい)でも、生きていた幼虫が5匹以上いましたし、そんな小さな巣でも一か月もしないうちに20cm近くにもなるそうです。
そのため、
「これは手に負えない」
「ジェット噴射が届きそうにない」
「こわくて駆除ができない」
「グロい幼虫と残された巣を自分で片付ける自信がない」
と、躊躇している間に時間が過ぎていってしまうくらいなら、一刻も早く駆除業者さんに頼ったほうがいいなと思いました。
それにしても、アース製薬のハチアブマグナムジェットは強力でした。
もし小さめの巣を見つけたら、早めにというより、今すぐ買ってきて対応したほうがいいと思いました。
そして我が家にはまた、殺虫剤の仲間が増えたのでした。