
住み始めてからずっと気になっていたのが、トイレの換気扇の音。
換気扇のスイッチを入れると、動作音がうるさかったのです。
いま住んでいるマンションは築年数でいえば35年近い物件。
そのため、はじめは気のせいなのかなと思っていたのですが、同じ機種が取り付けられている別の部屋の換気扇の音を聞いてみると、やっぱり音が違いました。
おそらく、長年の使用によって軸がずれているのか、超音波のような高周波音が耳障りに感じられるようになっていました。
そこで、修理か交換をしなければならないかなと感じました。
通常はリフォーム店などに交換をお願いするところなのですが、換気扇の型番を調べてみたところ、VD-10ZSと書いてあります。
製造年度はなんと1992年。
もう30年近く前の換気扇だったのですね。
故障せずに動いているということもさすが日本製だと驚きですが、経年劣化もしているはずでしょうから、そりゃ異音もするってわけです。
三菱のホームページで調べてみたところ、VD-10ZSの後継機種(現行モデル)であるVD-10ZSJ9を発見。
定価は17300円とありましたが、アマゾンで調べてみると「三菱電機 MITSUBISHI ダクト用換気扇 天井埋込形 【VD-10ZSJ9】」という名称で、ネットで6000円程度で売られているのを発見。
お金も節約したいので、できれば自分で交換できないかなぁと思い、やってみました。
ちなみに三菱の換気扇は、相当古い機種でもサイズや仕様が踏襲されていて、型番を入力すると、寸法も仕様も同じの後継機種・現行機種が掲載されています。
今回交換作業を行った換気扇も、1992年製なのですが、現在も同シリーズを製造販売しているところが、大手メーカーの信頼できるゆえんですね。
目次
届いた換気扇 VD-10ZSJ9 の取り付け準備
さて、さっそく本体が届いたのですが、本体部分と、ダクトの部分とに分けることができます。
銀色の部分がダクトで、黒い部分が換気扇本体です。
本当なら両方とも交換してしまった方が気分もいいのですが、今回は換気扇の回転部分さえ交換できれば事足りるということと、全体を取り換えようとすると余計に手間がかかるので、今回はダクト部分は現在のものをそのまま使い、あくまでも換気扇の本体のみを交換することにしました。
ということで、一緒に買っておいたアルインコのはしごに上って、まずはねじの取り外しなのですが、これがもっとも苦労しました。
やっぱりハシゴは家にひとつあるとめっちゃ便利ですよね。
そんなにしょっちゅう使うものではないのですが、玄関の天井の電球とか、ハシゴじゃないと届かない場所って意外と多いです。
椅子の上に載っても届かないし、なにより危ないです。
その点、このアルインコのハシゴは、全体がアルミニウムでできているので、A4サイズのノートパソコンより軽いです。
たたんでおけば薄くなるため、それほど邪魔にならなりません。
もしこの記事を読んでくださっていて「自分でやってみようかな」と考えていらっしゃる場合は、ぜったいにいっしょに買っておくほうがいいですよ。
値段も安いですし、この先もいろいろと使い道がありますから。
ちなみにこの記事にアルインコのハシゴを買ったときのレビューを書いていますが、とっても気に入っています。
ということで、つづきです。
VD-10ZSの取り付け手順
まずはカバーを取り外し。
これはツメで引っかかっているだけなので、かんたんに取り外せます。
掃除もしやすいです。
こんな感じで、針金状のもので止まっているだけです。
さすが25年も前の換気扇で、めっちゃ汚れてます。
交換のタイミングでフタも新しくなるので、ポイです。
回らないネジを回すために貫通ドライバーはぜひ欲しい
で、このネジを外すわけですが、なにせ、20年以上まえに取り付けられたものですから、とにかくネジが固いんですよね。
ビスではなく、天井の木材に木ねじで締められているので、とにかく固くて回りません。
下から腕を伸ばしてネジを回さないといけないので、とにかくしんどいのと、汗だくになりながら何度も挑戦しますが、これが一向に回る気配がありません。
先日に購入したボッシュの電動ドライバー程度のトルクでは到底回りませんし、色々なサイズのドライバーで何度も回そうとチャレンジしているうちに、ねじ山をなめはじめてしまいました。
このまま強引に回そうとしても、ねじ山がダメになってしまうと思い、何か良い方法はないかと探してみたところ、貫通ドライバを使って、金槌(ハンマー)でコンコン叩いてやればいいことを知ります。
貫通ドライバーというのは、ドライバーの先端がドライバーのグリップまで貫通しているドライバーのことを言います。
貫通ドライバー、もしくはブレーカードライバーなんていう呼ばれ方をしますが、見分け方としては、グリップのお尻の部分に金属が露出していれば、ドライバーが先端からグリップを貫通しているつながっているタイプだとわかります。
逆に、先端の金属が途中で終わっている非貫通ドライバーは、グリップの部分に金属が見えなかったり、握りの部分が丸くなっていたりしますので、貫通ドライバーではないと分かります。
ようは、金槌でドライバーのお尻をたたいた時に、その衝撃がダイレクトに先端まで伝わるタイプなら貫通ドライバーだということです。
ねじ山にドライバーを差し込んで、ドライバーのお尻を金づちでコンコン叩いてやるわけです。
最初は「そんなことをすると、余計に固くなってしまうのではないだろうか」と心配していたのですが、思いっきり叩いてから回すと、ねじ部分が少し回って、少しずつですが回せるようになってきました。
それでも相当に固いことには違いありませんが、貫通ドライバーでコンコンやりながら、ようやく全部のネジを外すことができました。
ここまでくれば後は楽ちんです。
このネジを外す作業が、今回の作業全体のなかでいちばん苦労したことであり、時間がかかったことでした。
ここ最近の100円ショップは何では売っていますが、本格的な工具類はホームセンターにはかないませんし、強度の低いドライバーなどでネジ山を痛めてしまうと後悔することになりますので、工具類だけはしっかりしたものを用意しておくことをおすすめします。
古い換気扇を外した後は、新しい換気扇をはめ込んで、同じようにネジを締めるだけ。
で、もともと接続されていた電源コードは、スピーカーのケーブルのように、押し込みながら差し込めば刺さるタイプなので、特別な機材もなくすぐに接続完了です。
無事に取付完了。意外と簡単だった。
取りつけ終わったらこんな感じです。
とくに難しい点はありませんでしたが、しいて言えば固くなったねじを回すのに苦労したことと、ずっと天井に腕を上げて作業をしなければならないので、筋肉痛になりそうなほど疲れたことくらいです。
試運転をしてみたところ、まったく異音がせずに静かです。
ふたをとりつけたら作業完了。
やっぱりまっさらな換気扇は気持ちいいもんです。
作業の途中、ちょっとだけ天井の壁紙を破ってしまいましたが、ネジを外す作業以外は本当にかんたんで、誰でもできる作業だと思いました。
はじめて触るときはちょっと不安に感じるかも知れませんが、換気扇の交換作業はDIYでも十分にできると思いますので、老朽化した換気扇の交換を自力てやってみたいと思われている方はぜひ頑張ってみてください。
リフォーム会社に頼むなら、一括見積を使わないと後悔する可能性が高い
今回は換気扇の交換作業程度だったので、自力でなんとかやっちゃったのですが、その最中に天井の壁紙を破っちゃったんですよね・・・。
換気扇がうるさかったので、ひとまずはこれでいいかと思っていますが、今度はトイレの便器そのもののリフォームをしようと思ってます。
やっぱり、タンクレスのトイレに変えたいんですよね。
わたしはこれまでに、お風呂(ユニットバス全体)、キッチン全体、老朽化したフローリングの張り替え、絨毯の部屋からフローリングへの張り替え、洗面台の交換、壁紙の張り替え、ビルトインガステーブルの入れ替え、給湯器の交換、クローゼットの扉の交換、畳の入れ替え、ベランダの防水コーティング、クッションフロアの貼り換え、間接照明器具の入れ替えなどなど、家の中のほぼすべての個所をリフォームをしています。
そのときに役立ったのが一括で見積もりをしてくれるサイトでした。
というより、今となっては、一括見積を使わないのはあり得ないとさえ思います。
リフォームの一括見積サイトとは、自分がやりたいと思っているリフォーム内容を入力すると、自分が住んでいる場所の商圏かつ一括見積サイト側が厳選したリフォーム業者を選んで紹介してくれるサービスです。
一括見積サイトの何がいいかというと、相場とチェックポイントを把握できる点です。
一社に見積もりをお願いしただけだと、
「本当にそんなにかかるのかな?」
という不安を持つことがあったりしますが、逆に値段が安くても、
「え、そんなに安いって、なんかおかしくないか?
「何か重要なことを伝え忘れてて、変な工事にならないのかな?」
なんて、かえって心配になったりすることもあります。
これも実際に経験したことなのですが、現地調査の見立てが甘かったがゆえに見積もりが安く、いざ工事が始まってみたら
「これは追加工事が必要になる」
ということで当初の見積もり内容よりもずいぶん高くなったこともあります。
それなら、最初からほかの会社に頼んだのに・・・ってことになります。
でも、これが3社も見積もりを取ってみれば、どの部分に差があって、価格差が生まれているのかがよく分かるんですよね。
たとえおなじ工事内容だとしても、その店がよく扱っているメーカーだと安く建材が仕入れられるという事情もありますし、その工事に精通している職人さんを抱えているお店だと、工期が早く終わるので値段が安くなることもあります。
ただ、リフォームは普通の買い物と違って、値段が安けりゃいいってものでも、値段が高けりゃいいってものでもないです。
もう少し具体的にいいます。
安い工事は安いなりの理由があるわけですが、だからといって、高い工事には、高いなりの理由がないこともあるんです。
どういうことか。
職人さんを抱えているリフォーム会社が直接引き受けて工事をやってくれる場合は安いのですが、工事の度に職人さんを呼んでくるようリフォーム会社の場合は、その分値段が高いわけです。
工事の内容は同じなのに、値段がぜんぜん違ってくるのです。
逆に、値段は安くても、ダメダメなリフォーム会社に頼んでしまうと、どうしようもなくド下手な職人をあてがわれたりすることもあります。
そもそもリフォーム会社に胡散臭い会社が多いのは、高単価なビジネスな割に、開業するにあたっての特別な免許がいらない業種だからです。
ぶっちゃけていうと、まったくのド素人でも、いきなりリフォーム会社を名乗って開業することができるのです。
住宅を建てる工務店や建築会社なら免許なり許可なりが必要なのですが、リフォーム会社にはそういった免許も資格も一切いらないのです。
厳密には、500万円未満の工事をする場合は、建設業の許可がいらないのです。
そのため、DIYが得意なお父さんが、「わし、今日からリフォーム屋さん始める」といえば、開業できてしまうわけです。
うちは初めてのリフォームのとき、本当にエラいめにあったので、今では値段だけで選んだら本当に危険だと思ってます。
あのときほど無知って怖いなと後悔したことはないです。
中古マンションを購入する際に不動産屋が連れてきたリフォーム会社(というか、ひとり親方の会社)の工事が、まぁド下手すぎて、素人のわたしがみても
「アンタ、素人なのか?!」
と思うくらいにひどい工事をされて、関わるのに嫌気がさしてしまい、お金だけ払って工事をやめてもらったことがあるんです。
貼ったばかりのフローリングに金づちを落として凹ませる。
貼ったばかりのフローリングなのに歩くとペチペチ音がする。
接着剤が隙間からしみだして変色させる。
貼った壁紙がブヨブヨで切れ目が見えてる。
接続するホースが合わないからと、キッチンが1週間も使えない
挙句の果てに、ホームセンターで買って来た修復キットみたいなものでごまかそうとする。
・・・などなど、本当にストレスで気が狂うかと思いましたよ・・・。
それから何年か経ってリフォームをしたときは、リフォームという買い物に慣れてきてからは、かならず一括見積もりで打診してから、自分なりに相場やチェックポイントを頭に入れてから動くようにしました。
というのは、その工事内容のことをあまりに知らなさすぎると、ついつい向こうの提案がすべて正しいと思い込んでしまって、工事費用がどんどん高くなっちゃうからなんです。
でも、事前に価格相場なり、必要となる付帯工事なり、ポイントなりを理解しておくと、ヘタにあおられないというか、耐性がつくというか、舞い上がることがなくなります。
少なくとも
「今申し込んでもらえたら、この値段でやりますよ!」
といったセールストークに乗せられることが無くなります。
航空機やホテルや引っ越しなどの季節変動ビジネスじゃありませんので、そもそも工事をやるタイミングによって値段が変わるとか、ありえないわけです。
たしかに、オリンピックだとか万博開催などのゼネコンが活発になると、建設ラッシュで職人さんの確保が難しくなる事情はあるのですが、だからといってその職人さんの日当が上がるわけでもないので、たとえ工期が遅れることになったとしても、工事する時期によって値段が変わるとかは、ないわけです。
よって、冷静に考えることができるようになるというのが、事前に見積もり内容(相場)を知ることのメリットだと思っています。
一括見積サイトの有用性を知って以来、わたしも何度も利用していますが、一括見積を依頼したからと言って、提案してきた会社のうちのどこかと契約しなければならないなんてことは全然ないです。
というのは、一括見積に加盟しているリフォーム会社は、毎回コンペ(提案合戦の競争)のようなものだと十分に分かっているので、しつこく営業しても無駄だと分かってます(苦笑)
よって、わたしたちは、提案された内容に興味をもったり、もっと聞いてみたいことがあったときだけ、接点を持てばいいです。
下手にしつこく営業をしてお客さんに嫌われると、いまどきはSNSやブログなどに書き込まれて、かえって営業しにくくなることも分かっているので、一括見積サイトに登録しているようなマトモな会社は、そういううっとうしいことをしてきません。
すくなくとも、わたしが遭遇したようなどうしようもない会社は淘汰されて残っていないので、一括見積に加盟して緊張感をもって仕事をしている会社だということは、かえって安心できるんじゃないかと思います。
リフォーム会社からの提案内容なり提案価格なりを知ることで、自分がやりたいリフォーム内容のどこが重要なポイントなのかを知ることができるので、たとえ相場がわかっていようとも、積極的に使っていくべきだと思います。
総額でウン百万円以上リフォームにお金を費やしてきたからこそ色々わかることがありますので、悪いことはいいません。
もしもこういうサービスがあることをしっていたら、一番最初のリフォームで200万円も損することはなかったと、いま思い出しても腹がたって悔し涙が出そうになりますよ。。。
ですから、あなたがもしリフォームを検討しているのだとしたら、それがどんなにちょっとした工事だったとしても、まずは一括見積してから、相場を勉強しておいた方が絶対にイイです。
利用する一括見積は、リショップナビでも、ホームプロでも構いません。
すくなくともチラシで見かけた一社にだけ見積もりを依頼して、そのまま工事をお願いするなんてことは絶対やめたほうがいいです。
わたしみたいに本当に後悔することがありますから。
ちなみにわたしがトイレのリフォーム案件でリショップナビを使ってみた体験談や商談の流れは、下記にくわしく書いてみましたので、参考になればうれしいです。