携帯電話の通信料の削減を見込んで、MNPをする方が増えていると思います。
というのは、新規加入者への優遇措置が凄すぎて、前々から同じキャリアで使いつづけるのが馬鹿らしくなるほどの割引が連発されているからです。
少し前なら、他社に浮気をすることなく、ずっと使い続けている方が割引率が上がり、他社に乗り換えるよりも割安になったものですが、ここ1年程の間に、Auにしても、ドコモにしても、他社からMNPで乗り換えるだけで、びっくりするような通信費用の削減効果が見込める例が出てきました。
逆にいえば、乗り換えずにずっと同じ携帯会社を使い続けている人間ほど、割を食う時代になったともいえます。
たとえば、MNPの際に、学割などの期間限定サービスを使えば、最新機種が0円で入手できるうえ、基本利用料も3年間無料。
おまけに、機種によってはキャッシュバックももらえます。
さらに、学割を使う本人と保護者が同時加入することで、その学生だけでなく、保護者の基本料金すらも3年分無料になるなど、家族で利用者が多ければ多いほど、MNPによる通信費の削減効果は倍々ゲームのように増えていきます。
基本料金は980円なので、たかだか980円のようにかんじられますが、家族5人なら毎月5000円なわけで、これが2年間続くとなると、12万円。
軽く車検代くらいは出てしまう計算です。
しかも困ったことに、これらの割引サービスは、新規に加入したときにしか適用されません。
つまり、別に最新機種がほしいわけでなくても、MNPで乗り換えるだけで得してしまうという奇妙な状態です。
もちろん、MNPで転出しても、携帯メールのアドレスは変わってしまいます。
しかし、ほとんど待ち受けにしか使っていないような祖父母なんかだと、むしろアドレス変更による影響すらもないわけでして、家族の中に学生がいるのなら、今のキャリアをずっと使い続ける方が損をするなんていう逆転現象も起きています。
一時期ほどのMNPバブルは落ち着いてきましたが、機種代金が完全に0円になったり、金額が小さくなったとはいえキャッシュバックが付与されたりと、違約金を支払ってでも乗り換えた方がお得なこともザラ。スマートフォンのMNPよりも地味ではありますが、ガラケーへの乗り換えでも、キャッシュバックがつくケースが多々あります。
そんな流れで、今回はガラケーからガラケーへのMNPということですが、スマートフォンのMNPは、加入が必須のオプションは意外と少ないのですが、ガラケーの場合は、いろいろと無駄なオプションを付与されがち。
特に、家電量販店での購入の場合は、たいていの場合、入りたくもない有料情報を抱きあわせられます。
そのひとつが、マイメニューの月額課金型のコンテンツサービス。
「この中からお好きなサービスを3つ選んでください」なんてことになっています。
通信費の削減のために乗り換えるのですから、当然のことながら欲しい情報なんてあるはずもありませんが、なく、小学館のサライ、着メロサービス、ニュースサービスの3つを選びましたが、3パックで月額945円。
5台分あれば、毎月5000円も無駄に払わなければならないわけでして、何のためにMNPしたのかわからなくなってしまいます。
おまけに、これらのコンテンツサービスは、通話料金から引かれていくため、忘れてしまうケースが多いもの。
解除しようとしても、何を登録したのかも覚えておらず、しかも解除する方法も分からず、結局そのまま放置してしまうことも多いと思います。
さらに、最近の携帯サイトは、スマートフォンよりも高度化・複雑化しており、お目当てのページにたどり着くまでも大変です。
MNPでドコモのガラケーに乗り換えた方は必ず通る道だと思いますので、メモ代わりに残しておきたいと思います。
まずは、iボタンを押して、iメニューを表示させます。
次に、マイメニューに移動して選択キーを押します。(たいていの機種では、中央のボタンが決定キーになっています。)
現在購読・利用している有料コンテンツの一覧が表示されます。
ただし、ここから直接解除することはできません。わざわざそれぞれのコンテンツサイトに移動して、個別に解約してくる必要があります。
たとえば、下記の着メロサービスの場合。
再下段にあるメニューまでスクロールして、マイメニュー解除ボタンを押し、解除の手続きを開始します。
慣れていればどうってことのない作業ではありますし、抱き合わせでチョイスされる有料コンテンツだと、あまりしつこい引き留めを行うサービスは少ないので、それほど苦労することは少ないと思いますが、なかにはゲーム系のコンテンツなんかだと、しつように解除をはばむための引き目を行うサービスもありますので、くじけず根気よく解除できるまで頑張ってください。
ちなみに、家電量販店側からは、「最低3ヶ月間は情報サービスを使ってほしい」とお願いをされることが多く、「キャッシュバックがもらえなくなる可能性があるので解除しないでください」などといった脅しをかけてくることもあります。
ところが、家電量販店に情報チャンネルの解約を確かめる手段はなく、機種代金の割引などにも一切関係しないものなので、忘れないうちにさっさと解除してしまう方が安心です。
(まれにキャッシュバックを店頭まで取りに行かねばならないショップもあり、その際に「店頭で購読を確認させてもらうことがあります」などと言われることもありますが、携帯電話を持参しているとは限らない状況で、どう確認するのかも不明です。やはり、努力目標といったところなのだと思います)
ただし、こども用の購入する携帯電話の場合、「WEBを使わせる予定がないので情報サービスは付けたくない」など、正当かつもっともな理由がある場合は、最初から情報サービスを付けなくても済む場合もあります。
ちなみに、iコンシェルやら、電話帳お預かりサービスやらは、初月は無料なので、急いで解約しなくても良いですが、なるべく早めに解除しておく方がよいと思います。
画面場から一括して解除することはできないので、実際のサイトに行って、解除の手続きをひとつずつ行う必要がありますが、記憶が新鮮なうちに済ませておかないと、必ず忘れてしまいますので、ぜひ早めに対処しておくことをおすすめします。